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NZ 出産記録 早産

ニュージーランドの南島に住んでいる、4人のママです。
2024年6月14日に予定日より40日早く、34週で出産しました。
備忘録として今回の出産に至るまでのストーリーをNOTEに記して置こうと思います。


〜NZ出産までの流れ〜

日本ではまず妊娠に気付いたら妊娠検査薬を使い、陽性なら産婦人科に行くのが一般的な流れだと思います。
NZではGP(かかりつけ医)に行くか、自分でMidwife(助産師)を探します。
GPに行っても血液検査やエコーのReference letter(紹介状)を出してもらい、結局は自分でMidwifeを探すので、私は陽性反応と同日に近くのMidwifeをネットで探して連絡しました。
遅いとMidwifeが見つからず病院の専属の方達にお願いするしかなくなり、当番制なので毎回同じ人に見てもらえない可能性がある、病院まで遠いなどデメリットが多い為です。

12月12日 陽性反応
1月9日 Midwife 
1月16日 Ultrasound (エコー)
1月18日 ダウン症 血液検査
2月13日 Midwife
2月16日 血液検査※本来1月8日に同時に出来たけどラボで検査忘れられる
3月19日 Midwife
3月25日 Ultrasound 
4月3日 グルコーステスト
4月14日 Diabetes Clinic 妊娠糖尿病 病院
5月7日 Midwife
5月17日 Ultrasound  
5月30日 Obstetrician  病院 産科医
6月12日 Ultrasound 
6月14日 出産

NZでは血液検査はラボで、エコーはラジオロジーでします。
それらの紹介状はMidwifeが出してくれて、それぞれ自分で予約します。
永住者は基本的に全て無料ですが、自身の希望の場合やエリアのMidwifeによって稀にエコーが有料の場合もあります。
Midwifeによる定期検診では心音測定と血圧測定、子宮底長を測ったり、検査結果によって処方箋や紹介状を出してくれたりします。

今回の妊娠ではグルコーステスト、日本で言う経口ブドウ糖負荷試験てやつですね、それで妊娠糖尿病と診断された為、4月に妊娠糖尿病のクリニック行き、1日4回の血糖チェックをするように言われました。
丁度2週間のホリデー旅行をスタートした頃で食事制限が上手くいかず結果が思わしくなかったので、メトホルミンいう薬を飲む事になりました。
その後は血糖値は安定しましたが、妊娠糖尿病は胎児が大きくなるなどのリスクがある為、通常であれば2回程しかしないエコーを4回もやる事に。
ラジオロジーが遠く、子連れ不可の為かなり不自由でしたが特に問題もなく経過は順調でした。
ただし33週のエコーでは逆子になっていたけど、
この時はまだこれから戻るだろうとMidwifeも私も思っていました。


〜出産〜

第一子は日本で、二子はオークランド、三子は日本。
三子の時も妊娠糖尿病診断はあったものの、食事制限のみで
どれも経膣分娩で安産でした。
NZでは病院で産むのはあまり一般的ではなく、マタニティーユニット(助産院)かもしくは自宅か選べます。
なので今回は自宅で出産したいとMidwifeと話していたけれど、、、

6月14日 金曜日 大雨 
前日に次男が風邪のためKindy(幼稚園)早退したので自宅で次男4歳、長女1歳10ヶ月と過ごしていました。

12:40 
おしるしのような出血
予定日より40日早いと言えど、後期には入っているのでそこまで心配していませんでしたが、一応Midwifeに連絡。
心配しなくても大丈夫だけど、安心したいならモニターするからいつでも言ってと連絡くれました。
マタニティーユニットは自宅から5分の距離とはいえ、長男6歳の学校のお迎えもあるし、子連れで行くのも骨が折れるので様子見すると返答。

4:20 お腹の張り
横になっていたらいつもは落ち着く張りが、定期的に起きて
まさに陣痛の始まりの様。
でも初めは前駆陣痛の可能性もあったので陣痛アプリを入れて間隔をはかり、Midwifeに連絡。
だんだん強くなってくる痛み。それでもまだ余裕があったので、車で仕事終わりの旦那のお迎えに行き、一緒にマタニティーユニットに行くことに。
NZでは子供だけでお留守番は違法なのでもちろん全員連れて行きます。

旦那の職場に着いた頃には痛みも強く、間隔的になってきたのでもう陣痛が始まっていると確信。さすが第4子、進みが早いぞ!!!!ちょっと待っておくれ!!!
34週の早産で逆子では、絶対に最寄りの総合病院で出産になる。と言っても
最寄りは50Kmも先。。。間に合うのか!?

予定日まで一ヶ月切ったらしようと思っていたので全く準備も出来ていないし、突然の事でビックリしつつも痛みは考える余裕もないほどに・・・。
それでもこれから長くなりそうだしと子供達の夕飯の心配をし始めてマックに寄るか考えるも、急激に進む陣痛。やっぱりマタニティーユニットが先だわ!!!ちょっとだけ遠回りして向かう。

5:17 マタニティーユニット 到着
到着後Midwifeはすぐさま救急車要請。
しばらくして旦那が子供達を自宅に連れて帰り、大叔母に見てもらえる様手配。
痛みはさらに増して行き間隔も早くなるけど、赤ちゃんは全然降りてこない。

5:50 破水
Midwifeもビックリするくらい爆発したみたいに飛び出る羊水。破水後完全に陣痛が止まった。
微塵も痛くない。
第一子の時も陣痛がなくなってそれから長かったなぁなんて考えながら、救急車を待つ。

6:00過ぎ 旦那、救急車到着
逆子だと四つん這いの状態の方がいいとの事で辛い体制で救急車に乗り込む。
到着が遅かったのはネルソン(病院があるエリア)からきた為。
隊員は全員女性で多分出産による要請だったから配慮されたんだと思う。
2人のMidwifeも同乗してNSTで赤ちゃんの様子をモニターしてくれるので安心していられた。

初めての救急車は乗り込む時に自動でストレッチャーが動いたり、内装とかも興味津々で心配より興味の方が優ってた。
でもサスペンションガチガチ、乗り心地は最悪で、雨で気圧も低くて車酔いしたから体制を変えさせてもらうと羊水か血か何か出てきた、、、包まれてるからわからなかったけど。
ちょっとだけ心配になるもモニターは変化なし。
陣痛は止まったまま。
でも緊急帝王切開は全身麻酔ということを知り、もう陣痛で痛いのが嫌だった私はそのままネルソン病院に到着することを期待してた。


ネルソン病院まではほぼ高速で80 kmから100kmで走れるのと、旦那が車で後ろから付いてくるのでサイレンは使わず、信号も止まる様にMidwifeと隊員の話し合いで決まった。

7:00 病院到着
7:07 施術開始
ちょっと雨降ってて寒い。6月こちらはもう冬。裸に薄い病院着みたいなのの上にシーツ巻かれてる状態。雨が少しの間顔にかかって、寒いなぁなんて思いながらストレッチャーのまま診察出来る部屋に運ばれ、病院のストレッチャーに移動。
エコーしたけどやっぱり逆子、というか横向き。
胎児の心拍も少し落ちてストレスを受けている状態。今すぐ緊急帝王切開が必要と診断される。
Dr.がEmergencyボタンを押すとすぐに手術室に運ばれて、そこからはもう海外医療ドラマを見てるみたいだった。
みんな口早に説明しつつもテキパキ準備して、点滴ルートを取りおでこに何かテープみたいなのを貼られ、お腹にカバーをかけられめちゃ酸素が出てくるもの鼻につけられあれよあれよと準備が整って行く。
目を開けててって言われてからの記憶はなくて、呼ばれて起きるまで言われた通り寝てたら全部終わってた。


7:18 出産
スマホもなく目覚めた時間は把握してないんだけど、広い部屋の一角で話しかけられて目覚めた。陣痛も最初の1時間くらいしかなかったので体力も全然残っているし、動けないけれど痛み止めが効いていて痛くなかった。
血栓症の予防のため、足に空気圧式のマッサージ機が巻かれていて気持ちいい。
しばらくベッドでゆっくりしてからベビーに会いに行ける。

8:40過ぎ?
SCBU(スペシャルケアベビーユニット)通称スカブー、未熟児用の病院内の施設で我が子と初対面。
点滴にマスク、サチュレーション、心拍のモニターとチューブ&コードだらけで腕にアザ、おでこに傷。
痛々しい見た目ではあったものの、無事に産まれてきてくれました。
旦那は出産後すぐから付き添わせて貰っていた様。
そこに執刀医と新生児医が来て色々説明してくれました。
まず、胎盤剥離が起きていて、後数分遅かったら完全に剥がれていてベビーが危ない状態になっていた事。
胎盤からの出血が200mlほどあった事。
まだ肺が未熟で空気を温めて送る事で呼吸を助けている事。(酸素ではなく普通の空気)など


〜振り返り〜

帝王切開は笑気麻酔とか意識あるのにお腹切られるの怖そう。エピデュラルはまず腰に打つ注射自体が痛い。術後が痛いとか怖いイメージがあったけど、今回は全身麻酔だからそんな不安もなくて、救急車の中で産まれるよりよかった。

後で 聞いたけど後2週間早かったらヘリでウェリントンまで搬送されてたそう。非日常的すぎて逆に客観的になったり、不思議な気持ちにもなりました。
ありがたいことにたくさんの人が関わって助けてくれて、励ましてくてれて、ドラマの様な1日でした。
妊娠は命がけってよく日本では言われるけど、私はさ、赤ちゃんの方がよっぽど命がけだと思うんだよね。本当によく頑張ってくれました。


長々とお読みいただきありがとうございました。
この記事を書いている今日は産後1週間目で、ありがたいことにベビーは着々と回復しています。後3週間ほど入院が必要なのでNZでの産後病院での生活についてとまた第三子までの出産の記録を忘れる前に別で記事を書こうと思います。



















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