
もしも、空が海だったら
「ねぇ、ママ?」
「なーに?フミちゃん。」
「もし、空が 海だったら、どうなる?」
「空が海だったら?
うーん、雨が ザーザー 降ってきて、
お魚さんも 一緒に降ってくるかもね。」
「マグロや イルカや …クジラも?」
「そうかもねぇ。
天気予報は マグロ注意報や
イルカ警報 クジラ特別警報に
なるかもしれないね。」
「もし、空が 海になったら
船は 空を 飛んでいるのかな?」
「そうだねぇ。
船は 海から出発して、
空に飛んでいくのかもね。
まるで 風船みたいに
フワ―っと 浮かんで
いくんじゃないかな。」
「ねぇ、ママ?」
「なーに?フミちゃん。」
「空が 海になったら
空は どこに 行っちゃうのかな?」
「そうしたら、
海が 空になるんじゃないかな。」
「そっか。
そうしたら 鳥は どうやって飛ぶの?」
「そうだねぇ。
ペンギンみたいに
歩いたり 泳いだりするのが
得意になるのかもね。」
「そっかぁ!
ペンギンみたいに
歩けるようになるんだね!
…でも 泳ぐって どこを?」
「うーん…。
雲の中を 泳ぐんじゃないかな?」
「雲の海を 泳ぐんだね!」
「雲の海は きっと 綿あめみたいに
フワフワだよね。
フミも一緒に 雲の中を
スイスイ 泳いでみたいな!」
おしまい!