絵本感想&レビュー『たくさんのドア』
こんにちは。tomoniです。
ページを開いてくださり、本当にありがとうございます。
このページでは、絵本『たくさんのドア』の感想とレビューをまとめていきます。
ぜひ、最後まで読んでくださると嬉しいです。
作者
1. こんな人におすすめ
➢ 小学校高学年から中学生
➢ 卒業や進学を控えている人
➢ 卒業や進学を控えている人を見守ったり、支えたり、応援している人
➢ 人生の転機を迎えている人
自分の人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出したいと考えている大人の方におすすめです!
2. 概要
この絵本は、「あなた」という一人称でリズムよく紡がれていく言葉とともに、緑を中心とした優しい色合いで描かれている絵がとても印象的です。
主人公の子どもと犬の表情やしぐさの一つ一つと、繊細で詩的な表現が重なり、想像を膨らませながら読み進めることができる作品です。
抽象的な表現だからこそ、自分自身の今の状態に置き換えてとらえることができたり、これまでの経験や、ほかの人の経験を思い浮かべながら読むことができると思います。
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3. 感想
私は、この絵本をはじめに読んだときに、まず言葉に魅了されました。
私がこの絵本を手に取ったのは、モヤモヤを感じていたり、人生の岐路に立っていると感じる時でした。
「あなた」と呼びかけられながら、まるで私が主人公かのような気持ちで読み進めていくと、優しさや信念の強さを感じさせるような私が欲しかった言葉が、すべてこの絵本の中にあるように感じました。
2回目に読んだときには、絵に魅了されました。ページをめくるたびに広がる世界観に浸り、自分がまるで主人公になったかのような気持ちで読み進めることができました。あえて色が均一に塗られていない感じから、人の温もりや優しさを感じたり、子どもや犬の表情やしぐさから躍動感を感じました。
そして、リズミカルな言葉が、まるで音楽のように頭の中をめぐり、心地よさを感じました。
また、訳の表現の素晴らしさもさることながら、原作の表現との比較をしながら読み進めても楽しそうだなと思いました。
4. レビュー
この絵本は、卒業や進学を控えている人や、人生の転機を迎えている人にまさにピッタリだと思います。
新しいことへの挑戦には常に期待とともに不安が入り混じっているものです。
そんな繊細な気持ちを表現しながらも、前向きで、かつ力強くあなたを後押しをしてくれるような言葉がちりばめられております。
自分自身や大切な人への贈り物におすすめしたい作品です。
『ちいさなあなたへ』の続編ともいえるような作品とのことですので、こちらの作品と合わせて読んでみてもよいかもしれません。
5. まとめ
私は、この絵本の中の「あなたの こころを ひらくのは だれかの ことば あなたの こころを みたすのは だれかの やさしさ」という言葉が特に好きです。
この言葉から、私は自分と向き合うことの大事さを感じながらも、やっぱり人とのつながりを感じていたいし、緩やかなつながりを大事にしていきたいなと思いました。
やっぱり、絵本っていいな。
子どもも、大人も、どの国の人も、だれでも受け入れてくれる優しさがあると私は思っています。
ぜひ、多くの方に読んでいただけたら嬉しいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました✨