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絵本感想&レビュー『おかし』
こんにちは。tomoniです。
ページを開いてくださり、本当にありがとうございます。
このページでは、絵本『おかし』の感想とレビューをまとめていきます。
ぜひ、最後まで読んでくださると嬉しいです。
作者
文:なかがわ りえこ
絵:やまわき ゆりこ
中川 李枝子(なかがわ りえこ)
作家。1935年札幌生まれ。東京都立高等保母学院卒業後、「みどり保育園」の主任保母になる。72年まで17年間勤めた。62年に出版した『いやいやえん』で厚生大臣賞、NHK児童文学奨励賞、サンケイ児童出版文化賞、野間児童文芸賞推奨作品賞を受賞。翌年『ぐりとぐら』刊行。『子犬のロクがやってきた』で毎日出版文化賞受賞。主な著書に絵本『ぐりとぐら』シリーズ、『そらいろのたね』『ももいろのきりん』、童話『かえるのエルタ』、エッセイ『絵本と私』『本・子ども・絵本』。映画「となりのトトロ」の楽曲「さんぽ」の作詞でも知られる。2013年菊池寛賞受賞。『ぐりとぐら』は現在まで10カ国語に翻訳されている。
山脇 百合子(やまわき ゆりこ)
1941年東京生まれ。上智大学フランス語科卒業。旧姓大村百合子。高校三年の時より童話の挿絵や絵本の仕事を多くてがけ、明るく楽しい絵で子どもたちの心を魅了している。主な作品に、実姉中川李枝子氏とのコンビで「いやいやえん」「かえるのエルタ」「おひさまはらっぱ」「ぐりとぐら」シリーズ、「なぞなぞえほん」「くまさん くまさん」、自作絵本に「そらをとんだけいこのあやとり」「やまわきゆりこのあかちゃん日記」「やまわきゆりこのデイブック」などがある。
1. こんな人におすすめ
➢ 幼児~小学校低学年のお子さん: 可愛らしい絵とわかりやすいストーリーで、子どもたちがお菓子の世界を楽しく体験できます。
➢ お菓子好きな方: 様々なお菓子が登場し、見ているだけでもワクワクします。お菓子の知識や豆知識も学べます。
➢ 食育に関心のある方: お菓子の材料や作り方を通して、食の大切さや栄養について考えるきっかけになります。
➢ プレゼントをお探しの方: 誕生日やクリスマスなど、特別な日の贈り物にも最適です。
➢ 読み聞かせをしたい方: 親子で一緒に楽しめる絵本です。
2. 概要
この絵本は、主人公のなおきという男の子が成長していく中で、様々な日常の場面で人の生活に寄り添っている「おかし」について考えたり、「おかし」を囲んでの家族や友人との時間や、コミュニケーションの大切さが感じられる作品です。
「おかし」とともに成長していくなおきの日常を通して、子どもの心と身体の栄養となる「おかし」について考えを巡らせたり、お菓子を通して伝えたい子どもへの想いや願いが感じられます。
初めてのおかし
「牛乳にひたしたビスケット」
1歳のお誕生日に母に作ってもらった
「バースデーケーキ」
学校から帰ると用意してあるドーナツやワッフルなどの
「おやつ」
お母さんの
「おみやげのケーキ」
山のおじいちゃんとおばあちゃんから送られてくる
「ニンジンケーキ」
日曜日の朝ごはんのおとうさんの
「ホットケーキ」
スポーツの後の
「レモネード」
おしゃれな
「おかしのお店との出会い」
にぎやかな街のショーウィンドウに飾ってあった
「ウェディングケーキ」
なおきの理想の
「おかしの国」
人生において様々なおかしとの出会いがあることに気づかされる作品です。
きっと、見ていたらあなたのおなかもぐぅ~っと鳴ってしまうでしょう。
3. 感想
ページをめくるたびに、美味しそうなおかしの数々に目を奪われながら、お菓子に込められた子どもの心と身体の成長への願いや想いが感じられました。
なおきが生まれたてで、お母さんのおっぱいを飲んでいた頃から、やがて少しずついろいろなものを口にし始めた頃にお菓子との出会いがあり、その後、成長するにつれて様々な場面で、お菓子がなおきの日常を彩っていることを感じました。
この絵本には、お菓子を通した日常の楽しみ方がたくさん描かれていると私は思います。
日常の楽しみ方ってたくさんあるなと感じ、便利なことに流されすぎずに、遊び心をもって、好きなお菓子を「美味しいね!」と言いながら、大切な人と食べる、そんな時間をこれからも大切にしていきたいと思いました。
描かれている一つ一つのお菓子を見るたびに、なんだかとても可愛いお菓子屋さんを訪れたようなウキウキする気持ちになりました。
4. レビュー
絵本「ぐりとぐら」シリーズでも有名な、なかがわりえこ先生とやまわきゆりこ先生の作品で、一つ一つの絵や言葉からお二人がこの絵本に込められたメッセージが伝わってきます。
お二人もきっとお菓子が大好きだったのではないかと思うほど、一つ一つのお菓子がとてもかわいらしく、美味しそうに描かれていたり、丁寧に言葉で説明が書かれています。
これは、なおきのおやつのお皿です。
「今日は、どんなおかしがのるのか」
毎日たのしみにしています。
この絵本の冒頭の文章から、なおきにとっては、おかしが毎日の楽しみであることがわかります。
些細なことかもしれないけれど、おかしのように、日常に喜びや楽しみを見出すことができるものがあることで、大人も子どもも楽しく暮らしていけるのだと感じられる作品です。
5. まとめ
この作品を読んで、シンプルに日常って楽しいものだと感じました。
日常は工夫次第で楽しみ方はたくさんあって、その中に「おかし」があり、
子どもや大人を笑顔にしてくれる存在なんだと思います。
ぜひ、この絵本を読んで、「明日のおやつは何にしようか?」と大切な人と話してみてはいかがでしょうか?。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました✨