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第7話 小崎小学校へ。解体前最後の現地確認。

~宮崎県椎葉村にある1つの地区、小崎地区で地方創生のために活動している「小崎っ子」。小学校が廃校となり、人口減少問題と向き合いながら奮闘する20~30代の青年。これまでのこと、これからのことたくさん話して、地区を担っていく覚悟を決めていく(のかもしれない)~

記事執筆&カメラマン 天野朋美

第6話はこちらから▼



これまでの小崎っ子青年

建設委員会で小崎っ子青年が新集会センターの図面の素案づくりをさせてもらうことに。(詳しくは第1話)移住者も含めた20~30代の青年たちを集めて素案を作り始めます。
尾向地区の同世代の設計士、尾前大樹さんと小崎っ子青年たちは課題と実現可能案を検討していく。
2回目の会議では小崎っ子青年たちが頼りにしている小崎地区の先輩たちを数名お呼びすることに。より具体的な設計案の構築を進めていくなか、小学校周辺の樹木を選定ため、解体前最後の訪問をすることに。

最近記事を楽しみに読んでるよ~!と応援の言葉をいただきました。ありがとうございます!書いてる私はめちゃくちゃ楽しいのですが、読んでる方にもちゃんと届いていたらいいなぁと不安だったのでうれしかったです♪

地域づくり懇談会が開催されました。

2023.06.27 小崎地区地域づくり懇談会@集会センター

地域づくり懇談会とは、年に一度、椎葉村役場の村長はじめ各課長、JA、森林組合、商工会、土木事務所などなど、関係機関が一堂に会し、住民と意見交換をする場です。

この日は小崎地区民51世帯56名が参加し、活発に意見交換が行われました。その中で新集会センターの件について質問をさせていただきました。

天野:「現在、令和4年度台風14号の影響で小崎小学校前の河川に土砂が上がっており、小崎小学校グランドに土砂上げをする案があると聞いている。今の想定ではどの程度の高さまで上げる予定なのか知りたい

建設課長:「道路並みに上げることを想定している(確定ではない)」

【1点目の質問】

※参考資料:小崎流れるプールの現状▼

天野:「新集会センター建設に向けて話し合いをしている段階。維持費についても検討していっている最中であるが、令和5年度現在、約200名の人口は2040年には半減する予測が出ている。行政として集会センターの維持費を助成する考えがあるか伺いたい

教育課長:「集会センター(社会教育施設)の維持費については基本的に地区が維持管理するという考え方。現在のところ助成は考えていない。

【2点目の質問】

担当課からは上記の回答をいただきました。

意見交換終了後、村長から総括コメントをいただきました。

椎葉村長 黒木 保隆様

総括コメントの中で、新集会センターについても触れてくださいました。

「現在200名ほどの人口が2040年には半減するとありました。行政としても、維持費についてはその時々で考えていかなければならないと思っております。小崎小学校跡地のグランドの土砂上げについても、それが小崎地区の将来に役立つものであるならば、行政としても手助けをしたいと思っているところです。嵩上げをするなら、広大な敷地となり得るので今がチャンスと捉えることもできるのではないでしょうか。新集会センター建設は小崎地区の今後を占うものであるため、地区としての意見をしっかり議論してもらえればと思っております。」

村長からのコメント▲

維持費問題について、小崎地区だけでなく、村全体が同様に人口が半減もしくはそれ以上の減少をする状態が想定されており「維持費を賄えない」と悲鳴を上げる地区もいづれは出てくることになりそうです。しかし、助成ありきで考えてはいけないという点も私たちはしっかりと持っておくべきです。村長が「その時々で検討」と言ってくださったので、少し安心しました。

地域づくり懇談会もいい子にして参加していたニコちゃん。(おむつ交換中)
地域づくり懇談会終了後、小崎小学校へ

解体前最後の小崎小学校訪問

今日は解体に伴って一緒に撤去する物と残して欲しい物についての選別と確認作業を解体工事の請負業者の方と行いました。

足場が組まれ始めていました。ちょっと切ない。
残す物①▲
残す物②プレートは保管して、新しい集会センターに使う予定
残す物③門松を立てるのに使っていた筒も保管します。

樹木の選定が難しかった…この場所にあるこの高さの木を残すか残さないか…それによって景観が変わることになります。思い出として残したいという意見やこの高さの広葉樹は葉が落ちてきて大変そう、とか考えるべきことがありすぎて……「目に見えない新集会センター」を思い描きながら進めます。

どんどん判断していかなければいけないとき、元椎葉村役場総務課長の勇さんのリーダーシップが輝きます。懸念されることを伝えて、議論して、決定していく。みんなの意見をうまく取り入れながらも判断していかないといけないし、業者の目線も必要。すべては選べないことを知ってる人の決断力でした。
私たち小崎っ子青年にもこんなリーダーシップの能力がついていくでしょうか?決して独断ではない、他を尊重し、進めていく力。勇さんは簡単にやってるけど…人望というか説得力というか、そういった蓄積されている能力も必要なんだろうなぁ。先輩の姿に学びがありました。

元椎葉村役場総務課長 椎葉 勇さん
村議会議員 椎葉 一さんも参加してくださいました。


人見知りして泣いてたニコちゃん。カメラを見せてーと手を広げているところ♡
会議の中でよく話にあがってくるキウイ。実が成っていました。

校舎裏側の樹木の選定

結構高さがあって落葉もするから邪魔になりそうとの意見が。撤去することに決定。
思ったより背が高い木が多い。
体育館と校舎の間くらいにあるモミジは残します。▼の黄緑のテープが貼ってある木
みんな大好き智代美さん♡

余談:昔も土砂上げをして、グランドの面積が広がったらしい

幸司さん

つい最近開かれた竹の枝尾日当の常会で幸司さんたちとグランドの嵩上げについて話していました。昔土砂上げをして、今のグランドの幅が3~5メールくらい広がったとか。

校舎裏から見る景色好きだなぁ。体育館があるから新集会センターからはこの景色が見えないのが残念。

今日参加した小崎っ子青年は、

よしただくん
のりくん
ちーちゃん

いよいよ解体へ…

正面玄関についている大きい時計も残します

残す物の選定も無事に終わり、「やっぱこれもいるー!」って言えない状態になりました。なんかこの後戻りできない感…ちょっとソワソワします。黒板をいくつか残して新集会センターに設置したいと思っていたのですが、業者の方に聞いたら、ちゃんと外せるかわからないといわれました…外せたらいいな。。さて!次は3回目の小崎っ子青年会議です。

暑かったねー、にこちゃんお疲れ様!

次回!第3回目の小崎っ子青年会議!

建設委員会に設計案を提案するための最終会議を迎えます。これまでの構想がしっかりとみなさんに伝わる状態なのか、根拠をもってプレゼンできるようにみんなで考えを固めていきます!
小崎っ子青年に乞うご期待!!!!!

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