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高齢者が「ホテル避難」してみた!

九州・中国地方で線状降水帯が発生し、被害を受けている方々に、心よりお見舞い申し上げます。

親戚が住む辺りは、避難警報が出るほどひどい大雨ではなかったのですが、近くに川が流れています。

大雨や台風時には、その川が増水したり、土手が決壊したりすると怖いので、しょっちゅう河川カメラをチェックしていました。

今回は避難するほどではなかったのですが、高齢者が「避難所」ではなく、「ホテル避難」をする場合に備え、予行演習として近くのホテルに泊まってもらうことにしました。

高齢者の家族を持つ方、ご自分たちのホテル避難のために、参考になれば幸いです(*^^*)

高齢者が災害時に泊まるホテルの選び方

ホテルの候補は多数あります。若い健常者なら、どんなホテルでも大丈夫でしょうが、高齢者の場合は足が不自由だったりするので、事前チェックが大事です。

特に、高齢者だけで避難してもらうには、超えなければいけないハードルがたくさんあります(笑)

①ホテルの場所

大地震による南海トラフ等の場合、いくら新築のホテルでも、海沿いに建っているのは危険です。

ホテルの建つ自治体のハザードマップをネットでググり、自治体が「どの辺りまで逃げろ!」と忠告しているかを確かめます。

私が調べた自治体は、海沿いを避けて、鉄道よりも内陸側に避難しましょうと書いてありました。

そのため、「内陸側に建つホテル」を探しました。

また、津波を想定して、「最低7階以上の建物のホテル」にしました。

今回は大雨や台風での避難練習なので、津波を想定しなくてもいいのですが、どんな場合でも安全性が高いだろうというホテルを探しておくのが重要だと思います。

②ホテル内の施設や設備をチェック

ホテルが数件見つかったら、どのホテルを選ぶかです。各ホテルのHPを見て、施設などを確認しました。

●車椅子のまま、客室のドアを開けて中に入れるか?

●トイレとお風呂がセットの狭いユニットバスタイプか?段差があるか?風呂桶が深い場合、高齢者がまたげる深さか?

●トイレとお風呂がセパレートの場合、お風呂に洗い場があるか?(洗い場があれば、風呂に入れなくても、身体を汚してしまった時でもシャワーで洗いやすいからです)

●車でホテルに移動する場合は、駐車場があるか?コインパーキングの場合も、近くにあるか?料金体系は?

●食事をするレストランは開いているか?(コロナ禍なので、朝食のみ開業で、昼・夕食はクローズしているところが多かったです)

●ホテル内のレストランが開いていない場合、ホテル内か近所にコンビニやスーパーマーケット、宅配してくれる飲食店はあるか?

③複数の候補から選び、決めたホテルを予約

1軒のホテルを決めて、予約しました。

ちなみにそのホテルは、以下の条件を満たしてました。

内陸側の立地、どの客室でも車椅子のまま部屋に入れるドアの大きさ、トイレと風呂がセパレートで洗い場のある部屋、朝食のレストランは開業、ホテル隣にコンビニあり、でした。

なお、ユニットバスタイプの客室もありましたが、今回はセパレートタイプを選びました。

なお、身体が不自由な人の場合は、バリアフリーの部屋が理想的です。

ただし、バリアフリーの客室は、あってもホテル内に1,2室しかないことが多いです。災害時に泊まれない可能性があります。今回はそれを踏まえ、わざとバリアフリーを選ばずに予約しました。

ところが・・・。
泊まった親戚の話を聞くと、たまたま空いていたバリアフリーの部屋に、ホテルのご厚意で変えてもらっていたようでした。

ご厚意は大変ありがたかったのですが、「バリアフリーではない部屋で、大丈夫なのか?」は検証できませんでした。少し残念です。

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