鹿楓堂
なにかを読むことが好きです。
マンガ、小説、雑誌、詩集、新聞などなど。
その中でも頻繁に読むのが、私はマンガでした。
手に取りやすいからだと思います。
同じマンガを何度も読み返しています。
たくさんのマンガを集めてみて、自分には好きなテーマがあることに気づきました。
それは着物・明治・大正・昭和・レトロ・暮らし・食・北欧。
その中でも今回は"食"のマンガ、鹿楓堂よついろ日和を読んで気づいたことを綴りたいと思います。
私は接客業をしています。
商品を選んで仕入れて接客して販売する。
接客と記すと淡々としていますが、その中にもお客さまの思いや悩み、希望があります。
その本質的な部分を汲み取っていろんな提案をさせていただいて、それとぴったり合う商品があれば、お客さまはご購入してくださいます。(経験・力不足でお客さまの満足に繋がらないことの方がまだ私は多いですが‥)
やることとしては毎日一緒。
大きく変わることはあまりありません。
でもひとつだけ、毎日違うことがあります。
それは自分の気持ちです。
仕事をする上で公私混同するのはあまりよいとは言えないですが、でも、自分の気持ちとなると難しい。
毎日機嫌良く居たいです、ほんとうに。
でもそうもいかないんです、実際に。
そんな時に鹿楓堂を読んで気づいた。
このスイの言葉。
『この人の明日がしあわせでありますように』
これはお客さまに向けてのスイの言葉です。
今日の自分の気持ちをお客さまに出すということは、必要のないこと。求められていないこと。
でも本当に、私はそうできているの?
行動や言動の端々に、気持ちの棘が出ていたとしたら?
お客さまは、ちゃんと気づいている。
そして静かに離れていく。
自分の無意識の言動で、お客さまの大切な一日を台無しにすることだって容易にできてしまう。そう考えるとこわいです。
だからお店にきてくださり、少しでも関わりを持ったお客さまに、私はスイのように思いたい。
『あなたの明日が幸せでありますように。』
今日、このお店のことを思い出してくれて、お越しくださって、あなたの暮らしに少しでも"楽しい"をプラスできたらいい。
そう思いながら、明日も仕事を頑張ります。
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