ドイツからの緊急帰国を振り返る
お久しぶりです。読んでいただきありがとうございます。題名に書いた通りドイツから緊急帰国しました。実際にはレベル2の段階ですしまだまだ緊急帰国と呼べる状況ではありませんでしたが帰国を決意して二日後には離陸するなんて自分にはなかなかできることではなかったので緊急帰国としました。
まず当時のドイツでの印象と帰ってきてから感じることを書きたいと思います。
当時のドイツで感じたこと
帰国を決意したのは確か3月16日のことでした。知り合いのがイタリアやスペインからさらにポーランドからも帰国していきドイツも緊張感が高まっていくなあと感じる状況でした。
1週間前にパッサウで高校生と飲む機会がありコロナについて話していましたが耳には入っているものの本当に警戒している様子はなくAさん(ドイツ人の高校生)も「政府は気にするけど俺たちは気にしてない。日本はどうなの?」と聞いてくるぐらいでした。2月くらいにミュンヘンにいた時もドイツ人に「どこからきたの?日本ならコロナ大丈夫だね。」などと言われる始末でした。これはあくまでも一部ですが意識はしていても対策はしていないようでした。
私は3月13日からWorkawayをしておりホストと会いましたが握手はなしで挨拶ときちんと対策している印象でした。イタリアやスペインの情報もあってかきちんと警戒している様子。もっともドイツ自体も感染者は多くなっていたのでウイルスをきちんと自覚してきた時期だったのだと思います。次々と周りが帰国しているので万が一に備え家族やヨーロッパの留学者と連絡を取り始めていた頃でした。自分の中で決定打はドイツが国境封鎖を始めチェコが外出禁止令を出したことでした。ドイツの東側は比較的判断が早かったので東欧→バイエルン州(ドイツで一番広く感染者も多かった。)→ドイツ全体という順番で対策が厳しくなっていました。自分の留学先のパッサウはバイエルン州にあるので今後外出できない可能性があるなと感じたからです。実際ドイツでは帰国を検討しているものの飛行機は少し減り始めている状況でしたが、日本に帰り生活する方が今の自分にとってはQOLや自由度が高く満足する望む留学生活が送れないと思ったので帰国を決意しました。1番に感じたのは社会的封鎖の恐怖でしたが。そこからホストと相談をし17日10時の電車に乗り16時にパッサウにつき寮の掃除断捨離スーツケースをまとめ帰宅の準備を終えました。ハウスマスターとメールでやりとりをし鍵をポストに入れて帰ることにしました。18日の朝に寮を出て市役所に行くもすべて封鎖されていて何もできることはありませんでした。スーパー薬局以外はほぼすべて封鎖で大学も少し前から封鎖されていました。友達が何人か見送りに来てくれてその日の夜にミュンヘンから羽田に飛びました。
自分でも素早く判断して行動できたし、こんな状況でも見送りに来てくれるいい友達に出会えてよかったです。(その5日後には封鎖だけでなく外出禁止をされていました。飛行機もかなり欠航が出始めなかなか厳しい状況になっていくのがわかりました。)
ドイツで感じたのは国内やスペインが大変になってきたくらいからトイレットペーパーやアルコールがなくなり始めた。(これは籠るために多めに確保したと思われる。)そこから東欧諸国が決めた次の日にバイエルン州が対策を厳しくして次の日に全土にという状況でした。1日1日でどんどん厳しくなるので大変な国から状況を学び先に動く姿勢が大事だと学びました。
返ってきて思ったこと
羽田に19日15時に着く飛行機で帰ってきました。まだ2週間の自粛を要請の段階でしたがヨーロッパへの対応を21日から厳しくすると発表されていたのでドキドキしていました。ですがサーモグラフィーでの熱検査だけで中国イタリア韓国スペインなどからの人以外はほぼ変わらず入国できました。税関も通り交通機関を使わないように呼びかけもなく普通に人が多い国際空港でした。すんなり帰国できたのに驚きました。また空港から親に送っていただいたのですが帰国する人でたくさんの印象でした。普通に車が走り封鎖されていない状況に日本に少し安心感を抱いたと同時に異世界観を感じました。その後家で自粛生活を今送っていますが、インスタで普通に出かける友達を見て日本人はマスク手洗いなど普段からの対策はすごいがここに来ての意識は少し緩いなと感じるところがありました。だんだん自粛するように呼びかける人もいますが、落ち着いて着実に対応しなければなと思います。まだ現地にいる友達がいるからこそ日本に少し違和感を感じました。封鎖すれば済む問題ではないですがもう少し早めに厳しい措置を取り一人ひとりの意識を高めてコロナを抑えていく必要があると感じます。
Bleiben Sie zu Hause. Bleiben Sie gesund. 自粛を心がけ健康でいられることを願います。
留学生活は不本意な形で終えましたがここで終わるつもりはないのでこの期間を利用して次への準備と振り返りをきちんとしたいと思います。
お時間をいただきありがとうございました。