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アイデアのつくり方

80年以上読み続けられている名著。
アイデアのつくり方

約60ページの本の中にアイデアを作る方法が詰まっている。

アイデアは特別な才能から生み出させるわけじゃない。5つのステップさえ知っていれば誰でも生み出せる。

大前提、アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもないということ。
全く新しいものを創造するのではなく、異なるものを組み合わせる力が大切だ。

アイデア作成には、以下の5つの段階がある。

資料収集
アイデアの材料となる情報を集める。
→自分の興味(今、必要な情報)だけでなく、遠いと思うことでも調べる。特にこの段階が重要で、地味で大変な作業になるがしっかりとした資料収集が必要

資料の咀嚼
集めた情報を整理し分析して、深掘りする。新しい組み合わせを考える

放棄する
一旦、考えるのをやめて、無意識に任せる。アイデアから離れて休息期間を取る。リラックスすることが重要

ひらめく
突然、「ひらめき」がやってくる。これがアイデアが形になる瞬間だ

具体化して、展開する
アイデアを具体化して、世の中に出す

この前5つは言葉にすれば簡単だが、実際にやると大変だ。クリエイターと言われる仕事の大変さがよくわかる。

重要なマインドセット
常に好奇心を持ち、幅広い知識を吸収することが鍵
創造性は厳然ではなく、体系的なプロセスによって高められる

現代の社会人に置き換えてみると?

情報収集力の向上
インターネットやSNSを活用して、専門的な情報だけでなく、多様な分野の情報にアクセスする習慣を持つ。AIやデータ解析ツールも有効

異分野の組み合わせ
異業種交流会やセミナーなどに積極的に参加し、自分の分野と異なる視点を取り入れることで、ユニークなアイデアが生まれやすくなる。休日に飲みに行って人と会うとかでも良いと思う

「休む」ことの重要性
仕事の中でひたすら考え続けるのではなく、適切に休憩を取ることが重要。睡眠やリフレッシュの時間を確保することで、潜在意識がより活発に働く

試行錯誤を受け入れる
ひらめきが最初から完璧であることは稀。アイデアを出した後は、フィードバックを受けながら改善を重ねる姿勢を大切にする

日常生活から学ぶ
若い世代が多く使うアプリや新しいトレンドを観察し、ヒントを得る。例えば、日常的に感じる「不便さ」をどう解決するか考える習慣を持つことでアイデアの種を見つけられる

とアイデアの作り方の話をしてきたが、アイデアはAIに聞けば無限に出てくるだろう。AIは膨大なデータを基にアイデアを生成することができる。しかしそれらは既存の情報を組み合わせたものであり、通常は人間の意図や感情と結びついていない。なのでAIによるアイデア生成が普及しても、人間がそのアイデアをどう受け止め、活用するかによって「意味」は引き続き生じる。

役に立つより意味がある物が刺さる時代。コンセプトとか思い、熱量を商品などに持たせることは今のところAIには難しいと思う。その「意味」を作るにはアイデアの作り方の5つのステップは重要だ。
役に立つと意味のある物
ユニクロ⇄ルイヴィトン
プリウス⇄フェラーリ
ストリミーング⇄レコード

そして次は「意味」のある物から、ただ楽しい、ただ気持ちいい、ただ熱狂できるみたいな「意味もない」物が流行る時代が来るのかな。

フルスイング!!


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