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看護師の転職 透析クリニック→内科外科の有床クリニック

透析のクリニックではとてつもなく低給与で働いていたので

夜勤があってももう少しまともな生活ができるように転職した。

年間休日72日という少なさだったけど

院長先生がとてもスタッフ思いで

ご高齢の割に背筋もピンとしていて背も高く尊敬できる医師だった。

仕事をしている人をしっかり見てくれていたので

手当てを付けてくれたり、生活ができないんじゃ困るからと

基本給も上げてくれたり。

もちろん患者さんにも優しかった。

当時院長先生の息子さんが副院長で週に2回診察と検査があった。

土曜日の検査日は毎週夜の12時近くまで残業。

内視鏡の検査が終わらないからだ。

私たち検査介助についている看護師はお昼休憩も取れず

検査の合間に急いで食事を流し込む感じだった。

ある時、副院長が内視鏡操作中に吸引した水が副院長の靴下に落ちた。

「なにやってんだよ!!靴下買って来い!!」

と同僚が怒鳴られた。

全く意味不明な怒りだと思った。

夜に呼び出されて、検査のために出勤したこともあった。

数年後、院長先生から副院長へ世代交代の時期が来たとのことで

院長先生が引退することになった。

すると、お給料面ですべてカットになった。

手当、残業代、ボーナスまで。

院長先生の人柄と、仕事ぶりをしっかり見てくれるということで

休日が少なくても、残業が多くても頑張れたけど

全てカットされてしまうということで退職を決めた。

院長先生はとても悲しんでくれたが、私には残る決断ができなかった。

当時何人もスタッフが辞めていった。


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