新投薬メニュー5クール目
益田赤十字病院での日帰り化学療法を、3週間スパンで続けている。
メニューは「FOLFOX6+ベクティビクス」療法だ。
吐き気止め・ベクティビクス・オキサリプラチンと点滴で入れて、最後にシュアフューザーという薬液自動注入器に入った5Fu(フルオロウラシル)を装着。
そして装着したまま帰宅し、46時間かけて投与される。
容器に風船がセットされてて、風船がしぼむことによって薬液が躰に入るという仕組みだ。
さて、新メニューによる副作用だが、大きく分けて皮膚障害と味覚障害が生じている。
皮膚障害はベクティビクス(分子標的薬)によるもので、頭髪や髭の箇所に発疹ができて、痛かったり痒かったり。
(余分な髭が剃れないからハサミでカット)
顔面には赤い斑点が生じ、口の両端にも発疹があるので、食事のときに口を大きく開けにくい。
あと、躰中の皮膚がガサガサになって、角質が剥がれ落ちる。
(もちろん保湿剤は塗っているが、あまり効果はない)
さらに、爪の周囲や指先が痛む。
味覚障害は、これまで体験した副作用の中で一番ショックを受けた。
口内、特に舌が炎症を起こして味蕾がダメージを受け、旨いはずの飲食物の味がしないんだよ。
まさに砂を食べているようで、これなら食べない方がましだと思えるほどだ。
いかに食べて味わうという楽しみが不可欠なものかを痛感している。
投薬して数日経ってから発現してしばらく続き、3週間後の次回投薬日に向かって徐々に回復していくのだが、8割程度しか元には戻らない。
オキサリプラチン(抗がん剤)の副作用としては寒冷刺激がある。
冷たい、水・物質・空気に末梢神経が反応してピリピリと痺れたり、神経がこわばって動かしずらくなる。
これは特に手指に顕著である。
今は冬場なので、この寒冷刺激が収まらないとギター演奏に支障が出るのが残念なところだ。
5Fu(抗がん剤)の副作用としては下痢がある。
このように列記すると悲惨な感じだが、まあそうとも言えるが、いろいろ工夫しながらなんとかしのいでいる。
創作活動としては少しずつ新曲ができており、音楽関係のプロジェクトに誘われたり、ライブの準備をしたり、ステージに立ったりと、寝込んでいる暇はない。
ありがたいことだね。