【ネタバレ含む】シン・仮面ライダーの雑感


あらすじやキャスティングに触れてるので、ネタバレ・ダメ・絶対って人は見ないでね。


ゴジラ、ウルトラマンに続く庵野秀明のシン特撮シリーズは仮面ライダー。

最初のうちは「ああ、やるんだね。過去のシンものも見てるし、見に行きましょうかね」くらいの気持ちだったが、ハチオーグ様を見て『これは絶対見なくては』と心が変わった。まあヲタなんてそんなもんである。

最速公開は諸般の事情で行けなかったので、本来のロードショーである3/18にIMAXで観賞。ドラえもんを見る子供達がいなくなった映画館のロビーは庵野秀明ヲタや色褪せた写真の中で変身ポーズをしている白髪混じりな古の子供達でいっぱい。入口にて100万セットのみの映画館限定ライダーカードを受け取る。中は本郷猛とハチオーグ様。ハチオーグ様が入っていたのは嬉しいがヒロミだったら狂喜乱舞だったろうなとか思う。

あらすじは、主人公・本郷猛はショッカーに拐われ緑川博士によって昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクトの最高傑作のバッタオーグにされるが、緑川の娘ルリ子に助け出される。身を隠した先に現れた緑川博士に「その力を人のために使って欲しい」と言われた矢先、クモオーグに緑川博士は殺されルリ子は連れ去られてしまう。サイクロン号で追いかけバッタオーグに変身した猛は仮面ライダーと名乗り、クモオーグを倒す。そこへ現れた政府関係者と諜報機関の男の要請でショッカー排除に力を貸すことになり、様々なショッカー上級構成員と対峙し、プラーナを強奪してハビダット世界に魂を送り込む計画を阻止することになるという感じ。きっと他の方のあらすじの方が詳しいはずなので、詳しくネタバレ見たい方はそちらへどうぞ。

過去のシンものがそうであったように、シン・仮面ライダーもそこかしこに散りばめられている。本郷猛が左足を骨折したところに一文字隼人が登場したり、外世界観測用自律型人工知能ケイは明らかにロボット刑事Kだし、立花と滝が出てくるし。仮面ライダーのロケで使用した場所が使われていたりもしたよう。

あと、庵野さんについて詳しくない自分が気になったのは、庵野作品ってルリ子のように主人公の間近にいる女性が軒並み主人公につっけんどんでツンデレという設定ばかりなのが気になる。シン・ゴジラでの石原さとみ、シン・ウルトラマンでの長澤まさみしかり。エヴァンゲリオンでもそうなの?

推しとしては今回のハチオーグ様とか『月影花之丞大逆転』の劇中劇でのクララのようなチャラい言い回しをする悪役がハマる人だなと思う。怖い人や悪い人というよりイラッとさせられる人ね。あと、手塚とおるとは『初森ベマーズ』以来の共演でもあるが、斎藤工と松坂桃李は『虎狼の血LEVEL2』、竹野内豊とは『イチケイのカラス』以来の共演でもあり、キャリアを重ねていってるんだなと感慨深くなったりする。

プヲタの自分の思い込みなんだけど、蝶オーグとWライダーの対決で最初に蝶オーグが繰り出したのが里村芽衣子ばりのオーバーヘッドキックから木村健吾ばりの稲妻レッグラリアットだったり、クモオーグの全身のビジュアルや動きがどこかSHINSUKE NAKAMURA(WWE)に見えたり。

細かいオマージュとかは分かればより楽しめるけど、分からないからって楽しめない訳ではないし、子供向けにもヲタ向けにも振り切れてないので、よっぽど虫のビジュアルがダメじゃない限り大丈夫かと思います。

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