今日はYちゃんの誕生日
おめでとう。
もう、何十年もあってない。
小学校の同級生の女の子。
文房具屋さんの3人姉弟の長女だった。
その時代にしたら、すごい。
日替わりで体操、バイオリン、ピアノ、習字などなど、
そのあいまをぬって彼女のお家に遊びに行った。
戸棚にお皿におやつのお菓子をのせて置いてある。
それを惜しみなく分けてくれる。
その気持ちも嬉しかった。
20歳になった頃、私の仕事先にふと現れた。
どこからか私がここで働いていることを知ったのかもしれない。
その再会の詳細な記憶はない。
でも、衝撃的な話は覚えてる。
18歳の弟が駅で突然倒れて亡くなったと…。
20歳の頃は社会人になって、いろんな迷いの中にいる。
何を目指し、どこへ私は向かっているのか…?
彼女はそんな出来事と一緒に彼女自身が何をしていいかわからない。
と…。
あんなに幼い頃から、いろんなことをやっていて、そばでみていてそれを淡々とこなす彼女を見ていて、今の彼女はそこにいる。
弟の死という強烈な出来事。
私は思った。
与えられたことを淡々とやっていたのかもしれない。
と…。
それからしばらくは仕事先で会う。
そのうちに会わなくなった。
今、どうしてるんだろう?
お誕生日おめでとう。
56歳になったね。
今、何してるかな?
元気だといいな。
ちょっと会ってみたいな。
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