スタートアップ合宿を成功させるために必要なおかん力とは。
スタートアップの経営者に、どこでともこさんみたいな人を採用できるのか、どうすれば自社のバックオフィスが活躍できるのかという相談をたくさん受けてきました。皆さんが切望している「ともこさんみたいな人」は「おかん力」を備えている人のこと。
スタートアップのバックオフィスに求められているスキル「おかん力」とは何か、先週の合宿を例に紹介したいと思います。
合宿開催にあたって発揮した5つのおかん力
1.合宿やるぞと言い出す
2.宿と日程を決めて提案する
3.なぜやるか、なにをやるのかの骨子を決めて社長の役割を決める
4.食事内容を決めてすべて手配する
5.寝ようとしてた社長を寝させない
1.合宿やるぞと言い出す
今回の合宿の始まりはこのslack↓
この合宿を提案したのには3つ理由がありました。
①6月にCEO代替わりがあった
②8月で2周年を迎えた
③1年前からメンバーが5人増えた
これから売上作っていこう、プロダクトもどんどん良くしていこうというフェーズ。それって要するに戦い。必要なのはやっぱり良質な組織です。ちまちまみんなで食事に行くよりも、がっつりこういう非日常の空間の中で同じ課題に取り組んで組織力強化して、戦に備えるべきでしょう?
hokanの代表は組織のこと、メンバーのこと、本当に真剣に考えています。でも合宿の企画を1か月以上も前にやるぞ!!ってならないタイプ。後回しにされるとこっちが大変になってくるし。はよ決めい。ということで、私が旗振り役。おかん力。
2.宿と日程を決めて提案する
じゃぁ合宿やるぞ!だけ伝えたところで「んー」で終わってしまうのは予測できるので、宿とだいたいの日程を決めて、見積もりとあわせて提案します。初回提案時にイメージを持ってもらうことが大事。
宿を選んだポイントは
-予算内である
-13人全員が共同生活できる
-各自で電車でアクセスできる
-wifiやプロジェクタ、ホワイトボードがある
-女子の水回り含めプライベートが確保できる
など。
旅館や合宿所もみたけど、予算の兼ね合いもあって今回はアーリーフェーズぽくエアビーです。
予算内でいい感じのところを見つけてくる。おかん力。
3.なぜやるか、なにをやるのかの骨子を決めて社長の役割を決める
他社の合宿記事などで参考になりそうなのをいくつかピックアップして、どんなコンテンツにどんな風に取り組むべきかの大枠だけ提案します。
▶hokanがやっていくことの再認識
▶hokanのカルチャーを理解し内外的に共通したブランディング作り
「私がやりたいことはこれです。コンテンツ詳細詰めるのは社長の役割。宜しくお願いします。」
社長から熱く語ってもらうって大事。合宿やると決めたら、その時間もお金も微塵も無駄にはできないし、社長は分単位スケジュールを詰めてくるはず。
当日の持ち物も、指示がなくても心配ご無用。箱根に向かうロマンスカーでいきなり問い合わせがきたってへっちゃら。おかん力。
4.食事内容を決めてすべて手配する
さぁここまできたらあとは不便をなくす準備です。冷蔵庫が小さいしコンロもひとつしかない。それでも心配ご無用。13人分の食事の手配、おかんにお任せあれ。
極力火や油を使わない、お湯と電子レンジだけでできる簡単節約メニューはこちら。
1日目の夜:近くの旅館に食事手配。
2日目の朝:たまごサンド。
低糖質ダイエット中のメンバーに豆腐と蒸し鶏も用意。
2日目の昼:そうめん。豚しゃぶサラダ。なすの蒸し浸し。
2日目の夜:カレーライス。
3日目の朝:残り物。
みんなでわいわい作ろうかという案も出たものの、時間もないのでおかんぱっぱと作りました。自分でも惚れ惚れするぱっぱ具合。おかん力。
常温で保存できるものは事前に買い物をして郵送しました。
おかしや非常食のカップ麺も忘れてませんよ。
5.寝ようとしてた社長を寝させない
これは可哀そうかなとも思ったものの、やっぱり社長にはみんなと密にコミュニケーションとってもらいたい。hokanはとてもフラットで、社長との距離もほおずりできるくらいの距離。しかし代表とメンバーは担っている役割が違うしこれからスケールするとどうしても距離を感じざるを得なくなってきます。
8月入社の新メンバーとは寝る間を惜しんでいろんな話すべきですよ。寝るな。
こんなかんじで、無事に滞りなく合宿は終わりました。
合宿の詳細なコンテンツについては弊社代表の尾花からご紹介します!
結局おかん力とはなにか。
経営者からの相談で共通していることは、「バックオフィスの自主性」。
膨大な意思決定を役割としている経営者は、もう細かいところまで決めてられません。任せるから決めて動いてくれると本当に助かると言うのが本音ではないでしょうか。
一方で、バックオフィスは役割に意思決定が含まれていると認識していない場合が多いように感じます。意思決定ができないわけではなく、意思決定をするというロールの存在を知らないのです。
経営陣はバックオフィスにそのロールを明確に託すべきでしょう。
「もう面倒だからおかんがやってよー」です。重要なのは、どこを自分で意思決定して、どこから渡すのかのバランス。そこは経営者とバックオフィスで経験を積み相談を重ねてお互い心地よい場所を探っていくしかありません。
組織を健全に最速成長させるために、状況や癖を慮って、予測して準備して提案するスキル。完璧じゃなくたっていい。よしなによしなに。
これが私の思うおかん力。
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