2つの顔をもつこと_②
梅雨の季節、大きな節目のイベントを控え、何となく忙しさが漂う月曜日。
前回、アロマ調香デザイン®︎スクールの講師としての一面を少しお話しさせていただきましたが、今日はもうひとつの顔の話をさせていただきたいなと思います。
ゆるりとお付き合いください。
先日、東京青山で開催中の展示会に足を運びました。そこには50名近くのクリエイターやデザイナーの方々が作り出した素晴らしい作品やプロダクトがズラリと並び、素材に触れ、感じることができました。
その中で、私も自身が手掛ける「精油(エッセンシャルオイル)」を使った香りのデザインについての仕事について考えることができました。
かくいう私も「精油(エッセンシャルオイル)」を使って香りをデザインするという仕事をしています。
このスタジオではどんなことをしているかというと
心地いい、と感じていただけること。
風が流れるように、ふわりと香る。
「あれ、今何かいい匂いがした」そのくらいのさりげなさがベスト。それが私たちが創る香りでありたいそう思います。
4月に出版された「暮らしの図鑑・香りの作法」(翔泳社)は、私たちのプロジェクトの一環であり、心地良い生活を送るための香りのアイデアをギュっとまとめた、私にとっての大切な作品でもあります。
この本でも触れているのが、香りづくりのこだわりのこと。
生産者の皆さんがどんな想いで香りの原料の植物を育てているのか、また何に共感して精油を選ぶのか。そしてそれをどういう香りに変換していくのか。
見えない香りだから難しいこと、
見えないからこそできること、があると思うのです。
なんだかいいね
そう思ってもらえるためにはいろいろな角度から植物の香りを知り、クライアントのニーズを丁寧に紐解き、1滴の精油を無駄にすることなく感じていただくための最適解である香りをデザインする必要があります。
不動産、インテリア、電気メーカー、自動車製造業、IT、広告代理店、TVメディア、教育機関、ビューティ、ファッションブランド、飲食業界、芸能界、アスリートなどなど、、いろいろな業界の方とお仕事をさせていただいてきました。
創香してきた数も6,000を超えます。
そして、ひとつとして同じ香りはありません。
なぜかというと、それぞれのお客様にとってのゴールが違うから。同じリラックスでも、どんな時に使いたいのか、誰が使いたいのかによっても全く香りの構成は異なります。
そうやって積み重ねてきたわけですが、実は私の香り作りの軸は決まっています。
それは「木」の香りを使うこと。
その理由はいろいろあります。
その話は次回へ。
TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO
https://ts-aromatique.com
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