【アラ80+50の旅】道連れは母だから、ゆったり行きたい壱岐の旅1
博多埠頭ベイサイドプレイスから、ジェットフォイルで1時間強の壱岐(いき)の島。福岡からとっても行きやすいのに(壱岐、だけに)、意外と行かない(壱岐、なのに!)。そんな行き先ではないでしょうか(しつこ…)。私も今回、大学のゼミ旅行以来でした。
ゴールデンウィーク最後の日曜から月曜の一泊二日で、母とのふたり旅。急に決めても予定を合わせやすいのが、時間のある者同士の良いところです。
それにしても久しぶりの壱岐。近年パワースポットがお好きな方にも人気ですね。見どころも多くて、一泊二日で滞在時間をどう長く取るか、どう回ろうかと考えていたら、「朝早く出るのはきつい」と母。
まぁ、そりゃそうだ。アラ80の母に無理はさせられない。往復この船を予約しましたら、 ほぼ24時間の旅になりました。
1日目 博多15:45発 壱岐(郷ノ浦)16:55着
2日目 壱岐(芦辺)14:25発 博多15:30着
詳しくは→ 九州郵船 。
壱岐に行きたかったのは、まず「平山旅館」さんを体験したかったから。全国にその名の轟く温泉宿で、料理が大評判。そして昨年お亡くなりになった女将さんが有名でした。お目にかかるのは叶いませんでしたが、予約が取れてホッ。
そして観光ですよ、ちょっと悩みました。私、運転しないのでレンタカーは使えません。タクシーかな〜、しかし観光プランは結構高いな〜と思っていたら、平山旅館さんが現地ガイドさんを紹介してくださいました。港まで車で迎えに来てくれたのも、ほんと助かりました。
では参りましょう! 「奥壱岐の千年湯 平山旅館」さん、想像以上にスゴい料理宿でした。順不同でいきますがご容赦を。まずはお造りです。
8種ほどの刺し盛、どう見ても4人前くらいだと思うのですが、これが通常の2人前だそうです。母も目を丸くして「ワォ!」ですよ。
「ワサビ、猿岩(壱岐の名所)の形をしてません?」 と言ったら、これは「たまたま」だったよう。仲居さんも笑ってらっしゃいました。
この後、イカがやってきて
ウニも来た!
次から次からへと品数の多いこと! あれ、お品書きにないですよ? という料理が幾つあったことか。全部いけるかしら…。
チェックイン時に食事の量や品数についてアンケートがあったのはこのためかと気が付き、私も事前調べが甘いな〜と思いましたが、ま・初回です。これがお宿のスタンダードよ、存分に体験しましょう!
どれも美味しい中で私が特に痺れたのは、鮑のステーキでした。
立派なサイズでしたよ〜。「○○(他の旅館)のと全然違う」と母。内陸と比べることなかれ、さすが壱岐です。またこの肝を使ったシンプルソースが旨ウマで、紫の海藻(名前は確か2文字…)とよく合うこと! この時そこそこ満腹でしたが白ごはんも少々、いただきました♡
ちなみに私、体調見合いでお酒を控えており、飲み物は酵素ドリンクをいただきました。甘くないのをと尋ねたら、夏みかんがいいと。さっぱりして魚料理と相性がいい気がしましたよ。次回は壱岐の焼酎と合わせたいものです。
でも食前の梅酒は、これは体に良いと感じていただきました。島のもずくも、細く綺麗で、ふだん食べている沖縄のとはちょっと違う。
そして、器も楽しめましたよ〜。
この茶碗蒸しの器、珍しくないですか? 朱赤に魚の絵が新鮮です。長く大事に使われているもののようでした。
お料理後半には、料理長の手打ちそばも。そばは別腹です。
締めは、ウニと鮑の炊き込みご飯、デザートはプリンでした。お刺身は翌朝漬けにできると言われ少し残しましたが、それ以外はほぼ完食。母もよく食べ、それはいいんだけど、あまりにどんどん食べるので残していいとよ?と言うくらい。まぁ、大満足でようございました。
部屋に戻って、母は晩酌もせずころんと就寝。続いて私もスルッと眠りにつきました。
朝は5時前に目が覚めました。鳥の声を聴きながらゆっくりお茶を飲み、部屋おきの観光ガイドに目を通し、そして6時半に朝湯へ。いちばんのりです。
平山旅館のある湯本温泉は1500年の歴史があると言われており、三韓征伐の際、壱岐に立ち寄った神功皇后が温泉を息子・応神天皇の産湯に使ったいう言い伝えが残っているそうです。平山旅館の女湯は神功の湯と名付けられ、男湯は応神の湯といいます(夫ではないのね)。
赤褐色でしょっぱく、入ってすぐ「これは効く〜!」と思わず言っちゃうお湯ですね。よく温まります。源泉は70度弱のナトリウム塩化物泉、その湯気を利用したサウナも付いていました。貸切の家族風呂も2つあり。
結構のんびり入って、さて朝食ですよ。
宿ご自慢の、自家製無農薬野菜のサラダがどーん!
そして壱岐のお豆腐が! 通常の倍のサイズかしら、笑えるほど大きい!
大豆の風味をたっぷり味わって、大きかったけれど結構食べられました。
今回、宿泊したお部屋は「風」でした。
藤井風さん好きなので、部屋に通されて思わず「ウフフ」。
ゴールデンウィーク最後の日曜でタイミングよくお客さまも多くなく、夕食の時に回ってきてくれた若女将との会話も心地よいものでした。有名だった先代の後を継がれ色々あるだろうな〜と想像もしたけど、そんなこと気にする暇などなさそう! 先代の写真の立て看板は外していいのでは? なんて思ったけど余計なお世話ね。
いつかまた機会を作って、食べるのが大好きな人と泊まりに壱岐ます♡
チェックアウトの後は、3時間限定の島内観光ですよ〜。