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テワカン①砂漠の塩
ここは、世界で一番「柱サボテン」が自生している世界遺産の街・メキシコのテワカン。テワカンの街中から車に乗ることおよそ30分。標高が徐々に高くなり、気づけば見渡す限りどこもかしこも、そこにはサボテンサボテン。また少し登ると、今度は違う種類のサボテンが生えている。案内人のちょっと過激な運転のもと、急なカーブやガードレールのない崖っぷちの道を車はどんどんと容赦ないスピードで進んでいく。
今回、テワカンに来た目的はふたつ。一つ目は、この街で絶滅の危機にあるサボテンや固有種の植物を保護するため、タネから育て守る活動をしている施設をみにいくこと。そして、この砂漠地帯で、しかも伝統的な手作業で塩をつくっている職人たちに会いにいくこと。
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塩といえば、海で作られる様子を思い浮かべると思うが、ここテワカンには海がない。だが、太古は海だったこの場所では地面を掘れば地下から塩水が出てくる。そのため、塩の精製が可能なんだとか。ということで、今回はこのスペシャルな田園を案内してもらった。
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この田園は、店舗がある場所からかなり下へ下った場所にある。今度は一台の車に10人くらいの職人たちとともに乗り込む。もちろん荷台。大人数乗りの"オープンカー"で崖っぷちロードを猛スピードで降っていく。どんなアトラクションよりもスリル満点。怖くて乗れないタワー・オブ・テラーだって今なら乗れそう。叫びたい気持ちをどうにか堪え、無事に着くことだけを祈りながら、「もっとゆっくり!だけど早よついてー!」という矛盾したことばを繰り返しながら(心のなかで)、360度周りは絶景なので、とにもかくにも気合いでカメラを握りしめ、シャッターを切る。
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着いた先。こんな場所来たことない。なんて素晴らしいんだ!!!!メキシコに来て一番興奮したかもしれない!
ここで、写真撮った方がいいよ!プロフィール写真になるよ、撮ってあげる!と言われ、灼熱のもと、アナザースカイ。命懸けで踏ん張ってきて、本当に良かった...。
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田園を見ながら塩の精製方法を教えてもらい、いつの時代だか、とにかくかなりふるーーーくから使われている塩の貯蔵庫などを見せてもらう。
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にしても、暑い暑い。さすが標高高いだけある。でも、みんな長袖。やっぱり肌を隠した方が暑さは和らぐし、蚊除けになるからだろうか。それにしても今回、日本からわざわざこのテワカンに取材に来るよ!と知り合いが職人たちに伝えていたらしく、職人ほぼ全員集まってくれていた。ゲスト私1人に対して、ホスト約15人。みんなで炎天下をゾロゾロ歩く。ありがたいなぁ。
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田園で見せてもらった塩の結晶。まるで天然石のようで、きらきら光っていた。舐めたら当たり前だけど、ガツンとしょっぱい。でもやっぱり美しい。
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2時間くらい炎天下の中を案内してもらい、貴重な現場を見させていただきました。職人の皆さま方、ありがとうございます。後ろ姿もやっぱりかっこいい。
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