プラントベースメニューで考えた、選択肢がたくさんある社会【インフォグラフィック】
「プラントベース」、植物由来のメニューやお店が最近盛り上がっているように感じます。
サステナビリティの観点からお肉を食べない選択をしている方もいらっしゃると思うし、なんといってももちろんヘルシー!というのもいいですよね。
私はヴィーガンではないのですが、モスバーガーで「グリーンバーガー」というプラントベースメニューが発売されたのを見て興味を持ちました。
そこで、大手ハンバーガーチェーン店のプラントベースメニュー展開状況が気になり、調査してインフォグラフィックにしてみました。
実はいろんなチェーン店でプラントベースメニューが始まっていたんですね。モスバーガーにこんなにソイパティメニューがあったことを初めて知りました…!
マクドナルドではまだ展開がなかったのが意外でした。海外ではすでに「マックプラント」として試験販売しているそうで、本格開始と日本上陸がいつごろになるのか気になります…
プラントベースってこんなにあるんだ!と、楽しく見てもらいたいなーと思って作ったインフォグラフィック。でも実は背景に、自分の実生活で考えていたこととリンクした点があります。
それは、「選択肢がたくさんある社会になったらいいな」ということ。
選択肢がいっぱいあるってありがたい
そう考えるに至ったのは、2021年から変化した自分の食生活の経験からです。
我が家は私も夫もあまり胃腸が強くなく、お腹の調子を崩したり胃もたれしてしまうことがしばしばありました。
そこで食生活を見直し、自分たちの体調にあった食事に変えていく、ということを少しづつやっていきました。
その効果か、最近は調子を崩すことは圧倒的に少なくなったし、何より自分の体にはどんな食事や量が合っているのか、ということに向き合うことができました。
が、ここで一つ、ハードルがあります。
食べることが大好きな私は、時々外食もしたいのです。(ごはん作りもお休みしたいし)
体調によっては脂質が多いとしんどいとか、今日は糖質を控えめにしたい…みたいな要望に答えてくれるお店はなんだろう?と考えた結果、
「ビュッフェ」や「カフェテリア形式(カウンターから好きなものを取って最後にお会計するタイプのお店)」がとてもありがたい、という結論になりました。
(でも、友人と食事する時などは何も考えずに食べたいものを食べる!と決めています。その後の食事で調整すれば良いので)
つまり、選択肢がたくさんあることがありがたいのです。
例えば、最近は「ごはん少なめにできますか」とお伝えすれば対応してくださるところがほとんど。私にとっては本当にありがたい、大事な選択肢の一つです。
今回取り上げたプラントベースメニューも、とてもありがたい存在。仕事の都合などでどうしても外食、「でも今日はあんまり調子が良くないかな」というときでも、お腹に優しいメニューがあるだけで本当助かるんですよ。
「我慢しない」ための選択肢が、たくさんあればいい
「選択肢がたくさんあるのがありがたい」と思うようになってからさらに、もっと深く考えるタイミングがありました。
静岡県藤枝市にある低糖質おやつとコーヒーのお店、Loccoさんのお菓子をいただく機会があり、そのおいしさにとても感動したことがきっかけで、Loccoさんのお店を始める前のお話や、思いを知ったのです。(TEDでのお話しがとても素晴らしかったです)
「食べたいものを我慢しなくちゃいけない」という気持ち。
持病や体質のために、また健康やダイエット、トレーニングなどのために、食べたいものを食べられないという状況の方が、たくさんいる。
我慢を「しなければならない」、食べたい気持ちと関係なく制限しなければならないのは、人により感じ方の違いはあれど、どこかに「つらい」気持ちが伴うものではないかと思います。
とても申し訳ないことに、今まで私は、当事者の方々のそんな気持ちに考えが至っていなかったんだな、と気づきました。
と同時に、食生活の見直しを始めた自分も、どこかで少なからず「我慢」の気持ちがよぎった瞬間もあったことを思い出したのです。だから、今の自分にとってはちょっとだけだけど「自分ごと」として感じることもできました。
Loccoさんのお菓子が、糖質制限をする多くの人の「楽しいおやつの時間」を作っているように。いろんな立場の人が、つらい我慢の気持ちをできるだけ持たずにいられるには、世の中にはもっと選択肢がたくさん必要なんじゃないかな、と思ったのです。
もしも、たくさん選択肢がある世の中だったら。誰もが我慢することなく、もっと楽しく過ごせる時間が増やせるのではないでしょうか。
多様な人がそれぞれに楽しく生きられたなら、それはどんな人にとっても生きやすい社会
どこかで知った言葉ですが、自分の食生活、外食、低糖質のお菓子、プラントベースメニューを通じて考えたことから、それが何を意味するのか、とても実感を伴って感じられています。
本当は食べたいんだけど、ハンバーガーはちょっと食べられないんだよね…という人にも寄り添えるような選択肢を持つ、そんな社会を目指したいのです。