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転んだら、自分で立ち上がる。
このまえ、Instagramを見ていたら、こんな投稿がありました。
マルコ・ピエール・ホワイトさん。
私は全然知らなかったんですが、お料理の世界では有名な方なんですね。
これはお若い頃の写真のようですが、『ワンピース』のサンジっぽい風貌。言ってることもサンジみたい。こんな感じです。
「人生の中で、
タオルを投げ入れられてもおかしくないようなことは何度もあった。
リングで倒れている時、俺だけじゃない、リングで倒れている誰もが、起き上がるのを誰かに手助けさせるもんじゃない。
どれだけ長くそこに倒れてたっていい。
大切なのは立ち上がるのか、試合放棄するのかってことを自分の身体に聞いて確かめること。
自ら己を知る。その経験が、成長につながるんだ」
・・・
地方創生が叫ばれるずっと以前に、ある地方で超クールなオーガニック・レストランを立ち上げ、華々しく成功されている方にお話を伺う機会がありました。
その方は、元々ファッションの世界におられ、パリコレなんかを手掛けるようなプロデューサーだったのですが、いきなり地方に行って全く異ジャンルの事業を成功させたんです。
一体、何が成功の鍵だったんですか?と聞いてみました。
その方はさらっと
「僕の中には、失敗ってものは存在しない。だって、それは単純に途中経過であって、成功するまで続けたらいいだけだ」とおっしゃいました。
へたっぴな試訳をしながら、このプロデューサーさん(仮にHさんとしましょう)のことを思い出していました。
・・・
結局、どんなジャンルでも、その道に長く携わる人は、この料理人と同じようなことを言うのかもしれません。
多分、Hさんだって、長く倒れていることもあったんじゃないでしょうか。でも、納得して、もしくは悩みながらも、自力で起き上がってきたに違いありません。
・・・
私には子どもが3人いますが、転んでも自力で起き上がってくるまで、いつまでも待っていました。
泣きじゃくっている子どもをじっとみているだけで、手を差し伸べようとしない母親を見て、虐待じゃないの?と訝しく思った通りがかりの人もいたかもしれません。
今では、転んでも一人で起き上がってくるような年齢になりましたが、様々挫折があっても、子どもたちは自力で解決したり、オルタナティブを探し出してきたりしています。
子どもたちが幼い時に、すぐに抱き起こして「大丈夫?」と言わなくてよかったなと思っています。