地域取材記事のテストを受けてみた
2023年8月
クラウドソーシングサイトで地域取材記事の募集を見つけました。
取材記事の仕事は憧れです。
雑誌で紹介されているような、お店やスポットの記事を書いてみたい。
ただ、人と話すのが苦手なわたしです。
「こんな機会がないと、取材記事は書けないよね」
「ダメ元で応募してみよう」
と思い、気軽に応募したのでした。
テストが受けられる!
クライアントから「条件が合えば受けてみますか?」との連絡がありました。
その条件とは。
「採用されれば報酬あり。不採用の場合は報酬なし。」
応募するときに、クライアントの評価などをチェックしていましたし、認定クライアントでしたので安心していました。
「採用されず報酬なしでも経験になる」
人見知りのわたしが、取材なんてできるのか?
そのお試しの意味も込めて「受けます!」と、手をあげたのでした。
何からどうすればいい?
「テストを受けます!」と言ったものの、どうすればいいのだろう?
納期は1週間。
週4のフルタイムで仕事をしているわたしに、平日時間が取れるのは1日。
近くのお店は土・日休みのところがほとんどなので、返事をした翌々日しかチャンスはありません。
取材経験のないわたしは、頭がパニックに!
アポイント取る?
何を聞く?
どんな写真を撮ろう?
どんな記事の構成?
いろいろなことが頭をよぎります。
一番頭に残っていたのは
「アポイントを取らないといけないよね……」
しかし時間に余裕がないわたしは、こう思ったのです。
「アポイント取って断られたら……?」
大変失礼だと思いましたが、当日ランチを食べる目的でお客になり、手の空いたところを見計らって少し質問してみよう。という作戦にでたのです。
いよいよ当日
さー、当日です。
ちょうどお昼に娘が帰ってくるので、一緒についてきてもらうことに。
クライアントから言われていた、取材目的の説明や掲載許可を取らなければいけません。
お店の方も忙しいので、端的に要点を述べられるよう何度も何度も練習しました。
何度練習してもしっくりこないまま、時間が迫ってきます。
お店にもクライアントにも迷惑がかからないように、失礼のないように、そのことで頭がいっぱいです。
久々に重度のプレッシャーがのしかかります。
いざお店へ!
お昼の忙しい時間はさけて、ランチが終わりがけの13:30にお店に行きました。
以前行ったことのある、ランチがおいしいお店です。
また行きたいと思っていたお店ですが、なかなか時間が取れず行けませんでした。
お店の前につくと、外観の写真はこことここ。
さらっとチェックは忘れません。
ドアを開けて店内に入ります。
普段のランチとは違います。
どきどきドキドキ……
店内はランチのピークが過ぎたようで、食後のおしゃべりに花が咲いているご婦人方が数人だけでした。
「お、これはラッキー!」
問題は、どのタイミングで話しができるのか?
席につくと優しい笑顔のお母さんが、お水を運んできてくれました。
「いまだ!」
練習通りにお母さんに切り出します。
途中、頭が真っ白になり、沈黙が数秒……
5分? 10分? と思えるくらいの長い時間を感じました。
お母さんは、じっと言葉を待っています。
「おおぉぉぉぉぉ……焦るよー!」
短い簡単な説明もこの通り口下手なわたし。
何とかしぼりだして、趣旨を納得してもらえました。
ランチを待っている間に、写真撮影。
外観、内装、メニューなどをスマホでパシャパシャ撮ります。
お客さんの顔が写らないように気をつけながら。
取り終えるころにランチが運ばれてきました。
もちろんランチの写真も忘れません。
ただ忘れていけないのは、クライアントから言われていたこと。
「写真はなるべく横で撮って」
あらー……
すっかり、忘れていました。
普段写真を撮るときと同じように、縦でそのままパシャパシャ撮ってしまいました。
ごはんが冷めては申し訳ない。早く食べよう。
おいしくいただいてから縦で撮ったことに気づいたのです。
チーン……
仕方ないよね。
うん。
仕方ない。
お会計のとき、お母さんにいくつか質問をして取材は無事終了しました。
今後の課題
テスト記事の結果は不採用となりましたが、とてもいい経験ができました。
もし、次の機会があるなら以下を改善したいと思います。
アポイントを取って、先に取材の趣旨を伝える。
写真撮影や掲載許可を前もって伝えておく。
写真撮影は横向き(スマホに貼っておく)。
撮影した写真を相手(クライアント)に分かりやすく整理しておく。
など、気づきの多い1日となりました。
行きたかったお店にも行き、おいしいランチも食べられて、大変満足です。
またチャレンジしたいかというと、正直なところ、しばらくは遠慮します。
取材した材料があり、それを基に記事を書く仕事があればチャレンジしたいです。
わたしには、黙々と作業する仕事が向いているということが再確認できました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。