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【Design】Melodies for Night & Day ~Solo Piano~ (堀秀彰)

ジャズピアニストの堀秀彰さんのアルバムデビュー20周年を記念した初のソロピアノ作品「Melodies for Night & Day ~Solo Piano~」アルバムのデザインをさせていただきました。

ジャズミュージシャンとして実績ある堀さんが、この記念すべきアルバムを制作するにあたり、数あるデザイナーの中から「ジャズが好きで、音楽への理解があるデザイナーにお願いしたい」とお声がけいただき、非常に光栄でとても嬉しかったです。
制作にあたり、私のピアノの先生でもある堀さんのジャズピアニストとしての考えや、過去の心境の変化、影響を受けたアーティストなどをたくさんお伺いでき、私も思入れ深い作品となりました。

堀秀彰 (piano) - Hideaki Hori -
ジャンルを超えて活躍するジャズピアニスト。
今までに19枚のリーダーアルバムを発表し、サイドマンとしての参加アルバムは130枚を越える。著書に『ジャズピアノがうまくなる理由・ヘタな理由』が ある。
1978年12月8日千葉県出身。10才までは北海道で育つ。
幼少より楽器に親しみ、高校時代でジャズに感動して本格的にピアノを始める。早稲田大学モダンジャズ研究会で腕を磨き、その頃からプロとしての活動を開始。センスあふれるコードワーク、繊細でありながらも情熱的なプレイで、ベテランから若手にいたるまで大きな信頼を得ている。
Eddie Henderson、Gene Jackson、Max Ionata、Sheryl Bailey、Bob Kenmotsu、市原ひかり、井上陽介、大坂昌彦、谷口英治、土岐英史、原朋直、平賀マリカ、安カ川大樹、各氏をはじめ、国内外の著名アーティストとの共演歴も多い。
ポップスフィールドでは、Dreams Come True・ParisMatch・SILVA・井手麻理子・DA PUMP・M-SWIFTなど、多くのアーティストのレコーディングやコンサートに参加。

堀秀彰 公式サイトより一部抜粋(2022年5月7日時点)

収録もジャズそのもの。「即興」で驚きの43テイク

今回、20周年の大事な記念アルバムにも関わらず、収録曲も曲数も決めずに本番を迎えました。まさに収録自体もジャズそのもの。
当日「即興的」に作りあげ、収録時間は6時間半、ほぼノンストップ43テイク、21曲録ったそうです(すご)

もちろん全部本気で弾かれていて、どれもとても素晴らしい演奏ばかり。堀さん自身は「弾きたくて弾きたくて、全然疲れない」とけろっと言ってて、もうすごい……の一言でした。
ソロピアノということもあり、ピアノもとても厳選されたもの。詳しくはアルバムのライナーノーツに熱い想いが綴られています!堀さんファンは必読です!

私は当日アルバムの撮影を兼ねて2〜3時間くらい立ち会わせていただき、「デザインどうしようかな」が3割、「わ〜すごい〜かっこいい〜!」が7割くらいの気持ちの配分で参加していました(笑)。
もちろんそんなに居なくて良かったんですが、個人の演奏に活かす勉強のため、そして完全な趣味でずっと居座る。

エンジニアさんのご好意で収録中、最高の状態で聴かせていただきました。そしてなんと休憩時間中に堀さんに「ピアノ弾いていいよ」と言ってもらい、恥ずかしながらもすごく嬉しくて、少し演奏させていただきました。
演奏者のスキルの差にピアノも驚いたことでしょう(笑)。
そんな私にも、思ったより鍵盤も軽く感じ、柔らかい音色を鳴らせてくれたスタンウェイのグランドピアノさんでした。

アルバムコンセプトは 「Night & Day」


Day version

収録曲はジャズのスタンダードから堀さんの書き下ろしまで、取れたテイク数が非常に多かったため、10曲ずつの2枚組となりました。
それぞれ、昼の活動的な時間帯と夜のリラックスした時間に聴いて欲しい曲をセレクト。Jazzを聴かれる方には聞き馴染みのある「Night & Day」というタイトルがつきました。当日の演奏の様子やそのコンセプトを聴いて、デザインを進めていきました。
写真はいつもお世話になるカメラマンの朝岡英輔さんにお願いしました。彼も即興的な演奏をするミュージシャンで、今回も素晴らしい写真を撮っていただきました。

Night version

ジャズは即興的な演奏を特徴としており、人間らしい「揺れ」やその時にしかない「偶然性」、綺麗なだけではない「不協和音」など、コンピュータには出せないある種「バグ」的な"完璧ではない"ところにすごく魅力を感じています。
私自身が即興的なハンドライティングやライブペイントをするため、「Drawing」との類似性を感じ、今回はその要素をたくさん入れて作っています。今後も私がジャズのデザインをする際の共通軸になりそうだな、と今回の制作で確信を持った気がします。

テストで様々な色のインクを使って交わった時の偶然的に出る色を検証してました

6/15 全国disc unionさんから発売。ライブ会場での先行販売がすでにスタートしています!

そんなアルバムは2022年6月15日から全国disc unionさんから発売。
私が作らせていただいた作品を販売しているサイト「session note」でも取り扱いをさせていただいています。

堀さんのライブ会場では手売りですでに販売を開始していて、フライングゲットをしている方もいるはず。いますぐに聞きたい!という方はご本人から購入ください。(サインもしてもらえそう!)

先ほども書きましたが、表紙内側にあるライナーノーツは堀さんの20年歩みが知れます。大切な作品に関わらせていただいてとても光栄です。

作品情報 Melodies for Night & Day ~Solo Piano~

アルバムデビュー20周年記念にして20作目のリーダーアルバムは、自身の内面に正面から向き合う初のソロピアノ集。
明るい午後に楽しむ音楽と、夜のゆったりとした時間に楽しむ音楽をテーマにした2枚組。
書き下ろしオリジナル曲を始めとして、リアレンジされたオリジナル曲のセルフカバー、ジャズスタンダードなど幅広く収録。
メインストリームのジャズシーンとポップミュージックシーンのジャンルを越え活躍するピアニスト、堀秀彰ならではのメロディアスなジャズが存分に堪能できるソロピアノアルバム。
録音には、高木裕氏(調律師)所有の逸品、通称ニューブルグと呼ばれるスタインウェイピアノを使用し、その特徴的なサウンドは唯一無二の世界観を演出する。
昨年逝去された土岐英史氏へのトリビュート曲も収録。

Disk-1 [ Melodies for Day ]
1.How high the moon (Morgan Lewis) 5:21
2.Starting notes (Hideaki Hori) 4:43
3.Driftin' (Herbie Hancock) 4:15
4.The turning point (Hideaki Hori) 3:03
5.A song for U_U (Hideaki Hori) 3:40
6.Afternoon in the Softwind (Hideaki Hori) 5:39
7.Rough sketch (Hideaki Hori) 3:40
8.Prayer for peace (Hideaki Hori) 6:15
9.Traveler (Hideaki Hori) 5:24
10.Taking a chance on love (Vernon Duke) 3:50

Disk-2 [ Melodies for Night ]
1.Moon river (Henry Mancini) 5:42
2.I wish I knew (Harry Warren) 5:54
3.Quarter man (Hideaki Hori) 5:42
4.Seascape from the Nosappu (Hideaki Hori) 6:02
5.Just one of those things (Cole Porter) 4:29
6.There is no greater love (Isham Jones) 3:59
7.A ghost of a chance (Victor Young) 4:42
8.Englishman in New York (Sting (Gordon Sumner)) 5:50
9.C minor (Hidefumi Toki) 4:43
10.For my little one (Hideaki Hori) 6:06

ご購入は堀さん直接もしくは、全国disc unionさん、以下私の携わらせていただいた作品を販売しているECサイト「session note」よりどうぞ。


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