20160228_bass drum paint
イベントでライブペイントをやっていることをきっかけに、ジャズドラマーの方の楽器にペイントさせていただく機会をいただきました。
人様が大事にしている楽器に絵を描くということで、手が震えながらも、どうにか仕上げることができました。
事前準備からどのようにビジュアルを考えたか、奮闘した一連の流れをまとめました。
オーダーは抽象画、路上ライブ、NY
bass drumを装飾するのは、ロックミュージシャンに多い?イメージで、『ドクロ』や『薔薇』とかのイメージがあったんですが、
今回のオーダーは
『抽象画』
そして今年から『路上ライブ』も始めたい、
ジャズの本場、『ニューヨーク』で演奏するイメージ!ということで、現地のイメージはすぐ着くことができました。
というのも、ニューヨークに数週間旅行に行ったことがあり、私自身も帰り道に駅でいろんな人の演奏を聴くのを楽しみにしていたから。
イメージついてよかった反面、『抽象画』ってなに考えて描けばいいの…?とそちらの経験はまったくゼロ。まずい。
とにかくその人を知りに行く。練習場所へ行ってみた。
いつも練習は土手でやっているということで、お願いして練習場所へ連れて行ってもらいました。
ほんとに道路。
車走ってるし。
寒いし。
きっと夏暑いし。
ここでずっと何年も練習してきたんだなぁと改めて実感。
ミュージシャンは表舞台に立つ数分のために、見えない努力を何年も何十年もやってる。
わかっていたけど、実際に知ると実感として伝わるものがありました。
(ちゃっかりsoilのcrashをリクエストして叩いてもらいました。本人すごく恥ずかしそうでした笑)
ニューヨーク美術館MoMAで見た絵
思い出したのは、MoMA美術館で見たジャクソンポロックの絵。
たぶん美術館の中で一番ドキッとした記憶があります。
ジャクソン・ポロック(Jackson Pollock, 1912年1月28日 - 1956年8月11日)は、20世紀のアメリカの画家。
抽象表現主義(ニューヨーク派)の代表的な画家であり、彼の画法はアクション・ペインティングとも呼ばれた。抽象表現主義の画家たちの活躍により、1950年ごろから美術の中心地はパリではなくニューヨークであると考えられるようになった。
まだ寒い時期の土手には、葉を全部落とした木々が並んでいて、下から見上げた時に思い出したこの絵。
もともとポロックさんの絵は、自然を表現していて、アクションペイントという技法。
実はこのドラマーの方は元格闘家で、生死をかけて戦ってた。この人のドラムに描くモチーフは『これだ!』って一人で静かに何か掴んだ気がしてました。
練習、練習、練習
描くイメージはある。
けど抽象画も描いたことはないし、bass drumのヘッドってどうなってるの??
ということで、使い倒して廃棄する予定のヘッドを二枚頂いて帰りました。
絵の具の弾きがいつものキャンパスと違う。
絵の具乗らない…けど、
混じる、はじく感じが面白くて叩いたり指で弾いたりして楽しんでました。
また、抽象画はいつもレギュラーでやらせてもらっているest!est!!est!!!で練習。
こっちがほんとに大変だった…。当時の様子はこちらから。
ただ、お客様で一人、『ポロックっぽい?』って言い当ててくれた方が居て、嬉しくてハグしてしまいました。
ペイント場所はスタジオで
描く場所に困った結果、依頼をいただいた方のバンドの練習場所にこそこそと画材を持ち込んでペイント笑
結果的にライブペイント状態になり、持ち主の目の前で入れる一筆目は手がほんとに震えました…
でも結果。
気に入っていただけて、私もすごく楽しく描くことができました。
後日、このバンドのライブでバンドセットを見た時はジーンとしました…
目指せ国際jazz festival、Sapporo City jazz Contest選出!
ジャズドラマーの方の努力が実り、彼が率いる『荒井美咲トリオ』(名前は紅一点のベーシストトリオ)が今年2016年の札幌シティジャズコンテストに出場することが決定しました。
優勝者は翌年の国際フェスに参加できる権利を得られます。コンテストに出場するだけでも、全国から10組しか選ばれない大会です。すごい!
そんなバンドのクリエイティブ担当にしていただけました。プロフィールは六本木駅近くのトンネルで撮影しました。
紛れもなく彼らの実力ですが、少しでも後押しできたら。楽しみです。
ここしか見れないオフショット。
写真はすごいかっこつけてますが、撮影は爆笑、爆笑、爆笑、、、楽しい撮影でした笑