ABO方式とRh方式を理解して、8種類の血液型の読み方をマスターする

こんにちは。

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カナダ在住薬剤師の卵、Tomokoです。

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日本ではほとんどの人が血液型を知っていますよね。Wikipediaなどで、日本の有名人を調べてみると、血液型の項目までありますよね!!
カナダは?というと、知っている人は日本ほどいないのが現状です。

今回は、血液型について改めて勉強をしていて、気になった血液型を決める方法についてまとめました。

 1.血液型の種類は?

血液型にはA型、B型、AB型、O型の4種類があります。
血液型を決める方法にはいくつか方法がありますが、一番有名なのはABO方式ではないかと思います。

血液型を決める上で大切な概念は、抗原と抗体
”は日本語での意味に;あらがう、張り合う、ふせぐ、はばむ...などの意味がありますが、これに当たる英単語は"Anti-"です。

抗原 Anti-genは、細胞の表面上にあるタンパク質で、いうなればマーカー血液型の時に示される抗原は、赤血球上の表面にあるタンパク質を示し、血液の話をする時はA抗原とB抗原の2種類をいいます。一方で、抗体 Anti-bodyは血清中にあるタンパク質で、赤血球と反応します。
A抗原と反応する抗体は抗A抗体
B抗原と反応する抗体は抗B抗体
なので、これらが反応すると、凝集(固まる)します。この反応を凝集反応といいます。

このような原理で血液型を調べるのがABO方式です。そして、なぜO型の人の血液が重宝されるのか?の理由もここにあります。

2.ABO方式での血液型診断

血液型A型の人は、赤血球上にA抗原を持っていて、血漿中には抗B抗体があります。A型の人の赤血球は、抗A抗体を持っているB型さんとO型さんには輸血できません。

血液型B型の人は、赤血球上にB抗原を持っていて、血漿中には抗A抗体があります。B型の人の赤血球は、抗B抗体を持っているA型さんとO型さんには輸血できません。

血液型AB型の人は、赤血球上にA抗原とB抗原の両方を持っていますが、血漿中には、これらのどちらにも反応する抗体をもっていません。AB型さんの赤血球は、抗A抗体を持っているB型さん、抗B抗体をもっているAさん、どちらも有しているO型さんには輸血できませんので、AB型さんのみ輸血が可能です。

血液型O型の人は、赤血球上にどちらの抗原ももっていませんが、血漿中には抗A抗体と抗B抗体のどちらもあります。O型さんの赤血球の表面には抗原発現がないので、どの血液型のひとにも輸血が可能です。

O型は、A抗原、B抗原のどちらももっていない、すなわち抗原=0(ゼロ)ということで、O(オー)に似ているためにO型と呼ばれるようになったという説もあるそうです。

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例えば、Blood transfusion 輸血が必要になったとき。間違った赤血球製剤を患者に輸血すると、副作用がおこりますので、注意が必要です。でも、これは自分でコントロールできるものではなく、医療従事者がミスなく適切な輸血を行うことが重要ですよね。

2.Rhについて

ABO式の他に大切なのが、Rh式。いわゆる、プラスかマイナスかというところです。これ、そもそも何が+で、何が−なのか、なぜこのような言い方をするかを知っていますか?

実は、赤血球の表面に発現する抗原はAとBだけでないのです。
C・D・Eをはじめ、c・eなどが存在します。これらの抗原が、アカゲザル(Rhesus monkey)と同じであるために、これらはRh因子と呼ばれるようです。そして、このうち重要になってくるのが”D”抗原の存在なのです。

このD抗原を赤血球上に発現している場合をRh(+)とします。一方で、赤血球上にD抗原を発現していない場合をRh(−)とします。このRh(−)は、自分の赤血球の表面上上にはないD抗原に対する抗体である抗D抗体を血漿中に有しています。つまり。Rh(+)の赤血球と出会うと攻撃(反応)が始まります。

日本では、ほとんどの人がRh(+)であるので、D抗原を持っていることになりますが、カナダではRh(−)が多いです。したがって、輸血の際にも注意が必要です。

【雑談】

勉強×娯楽のため、自由時間には医療系ドラマを見ています。今みているのは、New Amsterdamというドラマです。最近カナダのNetflixで見れるようになって、いつも上位ランキングにあります。気楽に見れながら、Emergency Department (ED)の場面などで 医療単語もたくさん出てくるので、勉強になります。

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この前のエピソードでは、ED Physician 救急医Nurse 看護師に指示を出している中で、『Corticosteroid and unit of O negative ...』と言っていました。次の記事では、輸血について詳しく書いていますが、なるほどね〜と思って見ていました。

どんな職種も日々、勉強・経験の日々ですよね。今日もコツコツと勉強を頑張ります。

*この記事は、私が日々勉強する中で得ている知識を元に書いています。事実に基づいた作成を心がけているつもりですが、一部で間違いがあったりする可能性もあります。ご了承下さい。


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