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秘密基地がなくなる淋しさ
みなとみらいに まだ万葉の湯(スーパー銭湯)もカップヌードル ミュージアムもなかった頃、土~日曜日のランチタイムにワールドポーターズ上階にあった紅茶専門店の横浜港の見える お気に入りの席に座って お洒落なチキンカリー 又はクロックムッシュのランチと香辛料入りのミルクティー…チャイを楽しんでいた頃がありました。
銀座に行くと 10席ほどのカウンターの和光の小さなカフェに立ち寄って お気に入りの濃厚なチョコレートケーキを食べてたっけ…。
表参道へ行ったら ブルガリのカフェが好きで2F席の大きな窓から見える木々の緑に癒されたものです。
お正月… 伊勢山皇大神宮に初詣に行った帰りには おみくじを持って ランドマークタワーのロイヤルパークホテル内にあったカフェでアフタヌーンティーをいただくのが1年の始まりでした。
ティーンの頃、初めて行った山手の外人墓地前にある えのき亭さんの亡くなられたママが手作りされていたイチゴのホールケーキが それはそれは美味しくてお店にも伺ったし 何度か お誕生日に焼いていただいたこともありました。
そうそう、横浜高島屋の地下に日影茶屋のカフェがあって 初めてミルフィーユを食べた時は感動したなぁ~。
もう1つ…、伊勢佐木町の入口のビルの2Fに(昭和レトロな)喫茶店があって ミルクコーヒーをオーダーすると 店員さんが両手に1つずつコーヒーとミルクのポットを持って 目の前で一気にカップに注いでくれるンです。高い所から注がれるので ミルクに空気が混ざって口当たりが柔らかくなるの…。でも、気を付けないと着ているものにコーヒーとミルクの混ざったものが跳ねてシミになったりもするンだけど…。
時の流れと共に 私の好きだった場所はなくなって 思い出だけが残っています。
今では チャイも イチゴのミルフィーユも 濃厚チョコレートケーキも アワアワのカフェラテやカプチーノも ぜ~んぜん珍しくないし どこへ行っても それなりに美味しいけれど、温かみのある手作り感を感じられるものや 落ち着いて1人でいられる場所は 少なくなったような…。便利で簡単だけど どこか味気ない…と 言うか…。
今と違って簡単にググれないし 情報も少なかった時代は、 その日…偶然 歩いて探し当てた自分の秘密基地的なカフェばかり…。そんな場所がなくなるって淋しいものです。でも、永久に続くものはないから仕方ないンだけど…。