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香りのない世界と好きな香り

 花びらが繊細で少し触れると すぐに取れてしまうンだけど 大きくてゴージャスに咲いてくれるユリ3本と甘~い香りのする鮮やかな黄色のフリージアを持ってタクシーに乗り込みました。

 すぐに「いい香りですか?」って ドライバーさんに聞かれ「ユリは そうでもないけど、フリージアは いい香りですよ!」って 答えたら「私、香りが分からないンです。20万人に1人(の病気)だそうです。」って…。

 「じゃ~、他の感覚が鋭いンじゃないですか?」って 伺ったら「10年くらい こだわりの無農薬野菜を作っている農家のお爺さんのところで働いていたので 味には自信がありますよ。本物は分かる。料理人になりたかったんだけど 香りが分からないからダメだって言われて諦めましたけどね…。」って 教えて下さいました。

 この日、私が お花を持っていなかったら この話題にならなかったかも…。色々な個性があって… その個性を通して色々な経験をしながら それぞれの人生があるンですよね。ほんの3分くらいの短い お喋りだったけれど、ドライバーさんの人生の一部をのぞかせてもらいました。 

~無限水で1週間 そのゴージャスな姿を楽しませてくれた大きなユリ~


 香り…って どちらかと言うと あまり意識しなくても 無意識に記憶されてしまうもの…。思いも寄らない時に「ん?知っている香り…!?」と 突然 過去の記憶がフラッシュバックすることがありますよね…。

 そう言えば、この日 タクシーに乗る前に友人から「TOMOKOさん、バラの香り好き?」と 聞かれて「だぁ~い好き~!1番好き~!」と 答えると 「じゃ~、これプレゼント…」と 言って オーガニックのローズオイルをプレゼントしてもらったばかりでした。この日の私は 嗅覚が冴えていたのか(!?) 「香り」がキーワードの1日でした。

~1週間 無限水で華麗な姿を楽しンだ後のユリは自宅に飾っています~


 私は ここ10年くらい 香水を着けるようになりました。それまでは ぜ~んぜん興味がなかったのですが、たまたま空港の免税店で「いいなぁ~」と 思う香りに出会ったのが切っ掛け。それから数年、その香りを着けない日はありませんでした。何が切っ掛けだったのか 忘れましたが、好きな香りも 体調や気分で変わるようで 今は その時とは違う香水がお気に入りです。

 ずーっと前に(多分 ティーンの頃)「香水は 手首・耳の後ろ・(太腿の内)に着けるもの」と 聞いたことがあって(誰に聞いたのかは忘れちゃいました) そうしていたのですが、それって30年前の古いスタイルだったようです。香水の正しいつけ方は こちらの1分動画から… ↓↓↓


 医学的なことは分かりませんが、CD(デジタル音源)で聴く音楽は人間の耳で感じることのできる範囲内の周波数内で作られていて 高音域&低音域はカットされています。生音が良いのは、デジタル音源の領域を超えた人間の耳では聞こえてない高音域&低音域を 肌なのか…細胞なのか…わかりませんが、身体全体の感覚で感じることができるから…。 

 だから、もしかしたら あのドライバーさんも 鼻からは香りを感じなくても 身体の細胞は それを感じているンじゃないかなぁ~。感じていて欲しいなぁ~。もう(あのドライバーさんには)聞けないけれど、森林浴した時って フィトンチッド(=植物が出す香り成分)でリラックス効果があるのですが、彼は それを感じるのか…感じないのか… 気になるところです。もしリラックスできるなら 臭覚以外の細胞が香りを捉えている可能性…ありますよね。

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