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Photo by
masuno_shota
見送れる幸せ、見送ってもらえる愛
たまたま聞いていたラジオから流れてきた、
藤井風さんの、新曲のリクエスト。
その方はお父さんで、
小学生のお子さんがいるらしい。
どうやらその日は、小学校最後の日で
卒業を迎えた日。
6年間そのランドセルの背中を
見送り続けた妻と、学校に行ってくれた
お子さんに捧げたいと。
『満ちていく』をリクエストされて
かかっていた。
この曲を聴きながら、ふと思い出したことがあった。
それは実家に娘を連れて遊びに行ってたとき。
帰りは必ず父が駅まで見送ってくれてた。
だんだんその距離は少しずつ短くなって
行ったけど。
あのときは、そんなしなくていいのにて、
思ってた。
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それより無理しないで欲しかった。
娘がなかなか父に懐かなかってのもあり
いや、余計なことをしてて
思ったこともある。
でも、父は父のしたいことを
してくれてたのかもしれない。
自分の命がいつ終わりになるかなんて
わからないから、その瞬間を必死に
生きていたんだ。
見送ってもらえるて、愛だ。
たくさん愛されていた。
見送ってもらえた。
そんなことを父を見送ってから
気がつくなんて。
もう、あの姿は永遠に見ることはできない。
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でも確かに残ってる。
私の心の中に。
そして娘の心の中にも
残ってくれてるといいなぁ。
そして学校へ行く娘の背中を
また見送れることも、永遠ではない。
いつか終わりが来るのだ。
だからこの瞬間瞬間を
大切に生きていきたい。
受け取った愛は、次にバトンとして
渡していきたい。
お父さん愛してくれてありがとう。
私もまた、娘をはじめまわりに
愛を渡していける人でありたいと、
強く感じている。
今日という日を、二度とない今を
大切にしよう。