日本の労働環境とハラスメント
私は若い頃から、外見や雰囲気に魅力があるタイプではなかったのが幸いし、特に心の傷に残るようなハラスメントは受けたことがないのですが、2002−9年前後の日本の職場では、まだ堂々とセクシャル系のハラスメントは存在していました。
一番印象に残っているのは、従業員のお食事会(でも、私は一番下っ端なので、呼んでいただけるのはとてもカジュアルなものだけでしたが)で、酔っ払った大御所の膝の上に座らせられたことです。
何が嫌だったかというと、周りにいた方々が誰も止めてくれなかった、というか、見て見ぬふり、というか、「あの新人、色目使いやがって」的な風に思われているのだろうなと感じるのが若干辛かった、というか、「自分も、もう少し歳を取って、若い新人が大御所の膝に宴会で乗っていたら、無視する中年になるだろうな〜」と漠然と予想できたのが若干苦々しかったです。
イギリスに戻ってきてからは、私自身が嫌な思いをすることは今のところないですが、つい最近も、「社内政治で陥れたい人がいたら、そのターゲットをセクハラ疑惑で吊し上げる」という手法は聞いたことがあるので、それはそれで恐ろしい世界だなと思いました。
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