特に将来を嘱望されていたわけではない音大出が、音楽業界に居座り続ける方法 ⑥ 助成金の申請が通った後の話

助成金って、申請するまでが大変というより、申請が通った後の方がキツい気がします。

申請許可が出ても、申請内容に関する細かいチェックが入ったり、減額交渉が入ったりします。

特に私の場合は、子供さんが対象になるイベントも多いので、審査がより細かいです。 自分のDBSチェック(犯罪歴証明書。最近は、子供の学校の遠足の付き添い等にも必要)はもちろん保持しているのですが、子供さん対象イベントに関わる全てのスタッフにDBSが必要となるので、その辺りをきちんと押さえていく必要があります。

また、私自身の話ではないですが、「多額の助成金ゲットに成功したけれど、実はそこまでイベントの内容をきちんと考え抜いておらず、助成金を使い切ることができるアイデアが思い浮かばず頓挫」、「どの助成金申請が成功するかわからなかったから、たくさん応募したら申請が通り過ぎて、断らなければいけないものが発生(多分、一度断ると、次からは申請しても通らない)」、「申請は、コンサル会社に任せたところ、実際の現場のアーティストに降りてくる出演料は微々たるもの」など、あまりハッピーでないエピソードもちらほら聞くので、助成金獲得ばかりを目指すのは危険なのだろうと感じています。

知り合いが運営している音楽チャリティーは、同時に複数のパフォーマーが活動していますが(パフォーマーへの謝礼と場所代などの経費が週に約£200✖️15クラス)、運営部は、だいたい週に15時間くらいは助成金手続き系の事務作業に費やしているそうです。 

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