このころ、 60代第2日目

好きだなーー、この第X日目タイトルシリーズ（自分突っ込み）

独身のOL時代から通っていたラーメン店の店主さんが亡くなっていたことを昨晩知り、家族全員で「えっ！」と呆気に取られていたのですが、今朝になって、じわじわと悲しくなってきた。こういうの、ボディブロウのように後から効いてきますね。

昨年の12月に最後に訪問して、つい先週も行こうと思って電話したら出ない。また長期休業かなー、って夫と言い合っていたのに。大してラーメン愛のないこの私でも、日本一美味しいな！って感じるような和風醤油ラーメンで、夫は他のどこでも飲めないような美味しい日本酒を求めて、豊島区に引っ越してからも世田谷区まで時々出かけてた。ヒッピーみたいなマスターで、よく長期休業しては、ご家族で海外へ出かけていって「ヌーディストビーチ行ったら、息子（小学生）が、いろんなおっぱいがあるから驚いちゃってさー」とかお土産話してくれたなー。お店にはいつもおしゃれな暖簾がかかってた。長女も次女も小さい時から連れて行って、膝の上でラーメン食べさせたりして。ベーゴマして遊んだりもしたよね。小学校低学年の次女がマスターを負かしてた。すごく優しいから、彼女たちも大人になった今でも、ただ顔だけ出して挨拶したりとか。頻繁に行ってたわけではないけど、もう35年くらいの付き合いなので、思い出話がつきません。

歳をとれば人が死ぬのは当たり前なのに、「あの人が死んじゃうなんて」と心底「死なない人」認定してる人っている。なんでなんだろうと考えたとき、その人を「慕ってる」「頼ってる」、無意識がそういうカテゴライズをしている人が、そうなのかも、と思いました。12月に会った時も、全然元気そうだったのに、既往症があったことも昨晩知ったので、具合が悪い時もあったのかもしれないですね.....全く、そんな素振りは見せてませんでしたが。

60代って「別れの季節」に突入したってことなのかなぁー.....これから、いろんな人が目の前からいなくなっていくんだろうね。

お店のシャッターに大きな紙が貼ってあって、マスターへのメッセージがいっぱい書かれているそうで、次女に「ご冥福をお祈りします、って書いといて」と頼んだ。そしたら今日帰宅して、「『天国でも元気でやれよ！』とか『あっちでまた飲もうな』とか、そんなんばっかで、『ご冥福をお祈りします』なんてメッセージ、ひとっつもなかったよ！」と言ってました。マスターの人柄が偲ばれます　笑。あの店で、飲んだくれてくだ巻いてた人たち、どうするんだろう、路頭に迷わないかなーー　笑。

さなえさん、今まで本当にお世話になりました。娘たちのことを可愛がってくれて、ありがとうございました。あっちでラーメン食べさせてね。

「あのころ、歌う育児生活」
https://note.com/tomoko38/m/m02e9daf0af75
「このころ、夜空には虹」
https://note.com/tomoko38/m/mda7b809f3c4f
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