私、結婚したいわけじゃないっぽい。
今年9月、26歳の私は彼氏ができた。
彼と過ごす時間を楽しみながらも、周りがどんどん結婚していく様子を見て、急に『結婚』が気になりだした。まだ付き合って3ヶ月目なのに、「私たちって結婚するのかな?」と彼氏を問い詰めるほどだった(笑)。
でも、私は家族を持つことに対してあまり前向きではない。
兄と仲が良くなくて、中学生の頃から実家を出たかった。大学入学と同時に一人暮らしを始め、もう9年目。一人で生活することに慣れてしまい、人と一緒に生活するイメージなんて湧かない。
だから、なぜこんなに『結婚』を意識してるのか、自分も不思議でしょうがなかった。
が、やっと整理できた。
今の私は、別に結婚したいわけじゃないっぽい!
今回はその想いをnoteに書いていく。
結婚は、親を喜ばせる唯一の手段?
親が死ぬまでに結婚した姿を見せたい。
これが私の結婚の真の目的。「今の彼氏とずっと一緒にいたい」という純粋な感情はまだ持ち合わせていない。
だから、失敗してもいいと思った。結婚が自分に向いてるかどうかなんて、実際に結婚してみないと分からないじゃんって。深く考えず、結婚は親を喜ばせる手段だと考えていたのだ。
私の親は教師だ。二人ともちゃんとしている。
教師という大変な仕事をしながら、2人の子供を育てたのは本当に立派だと思う。
一方の私は、いま無職。彼らもまさか娘がこうなるとは予想していなかっただろう。そう思うと、私は自分が無職であることに相当な負い目を感じてしまう。
だから、結婚した姿を見せて「あなたたちの子育ては間違いじゃなかった」と伝えたいのだ。私が名誉挽回するにはもう『結婚』しかない。それが私がやるべき親孝行だろうと本気で信じていた。
でも、立ち止まって考えてみる。
確かに両親は私が結婚することに喜んでくれるかもしれない。だけど、結婚後に私が苦しんでいる姿を見ても、彼らは喜ぶのだろうか?
答えはもちろん否。両親は私の幸せを望んでいるのであって、私の結婚を望んでいるのではない。
実際、親に「結婚が全てじゃない」と何度も言われているし、突拍子もなく「海外に住みたい」と言う私を応援できるタフさがある(私にはもう何を言っても意味がないと諦めている可能性は高いが…)。
そう思うと、親のために結婚をするというのは、少々極端すぎる思考かもしれない。
LINEはちゃんと返信する、実家に帰って元気な顔を見せる、一緒に旅行する、そんなことで彼らは案外喜んでくれるのかもしれないと思った。
“普通”への憧れからくる、結婚願望
新卒で入社した銀行の同期がどんどん結婚している。
私からみると、彼女達は人として本当によくできている。有名大学を卒業するほど賢くて、性格は穏やかで真面目。今も銀行員を続けていて、それだけでも十分すごいのに、『結婚』という大きな決断もできるらしい。なんて優秀な人たちなんだ。
一方の私。銀行は2年で辞めたし、転職した会社も続かず、現在は無職。気分のムラも大きい。
他人と比較することに意味はないと分かっているけれど、自分に対して劣等感を感じざる得ない。
彼女達ができる“普通”がなぜ私にはできないのか。
私には、人として何かしら欠陥があるのではないかとときどき不安に襲われる。
だから、3年半ぶりにできた彼氏の存在は私が“普通”になるチャンスだと思った。出来損ないの私にも、優秀な彼女達と同じように『結婚』ができて、憧れの“普通”の称号がもらえるんじゃないかと。
でも、この感情は他人の目線を気にして自己否定に陥って、焦っているだけだと気付いた。
前述の通り、私は結婚に憧れもないし、本当にやりたいことではない。まあ正直、結婚“式”はやってみたいけど(笑)
なぜこんなにも“普通”にこだっているのか、という疑問も出てくるが、それはまた別の話。
今の私の結婚願望は他人からの見え方を気にしているだけと自覚できただけで、私にとっては大きな一歩だ。
「結婚したいわけじゃない」という感情を自分が許容できるかは別問題
でも、「結婚したいわけじゃない」という感情を自分が素直に受け入れられるかは正直自信がない。
友達はどんどん結婚していくだろうし、結婚を見据えて新しい出会いを求めて動き始めている人も多い。
そんな中、私は「結婚したいわけじゃない」と言って平常心でいられるだろうか。心配性でネガティブな私は、「ああ、結婚したいと思えない私は何か間違ってるんだろう…」と不安になり、相当焦るはずだ。
でも、私は自分を幸せにしたいだけ。
そして今は『結婚』という手段が、自分を幸せにするものだと思えないだけ。
もしかしたら、結婚したいと思う日がくるかもしれないし、結婚しない人生だってきっと素晴らしい。
もともと、東京に住んでいた今年8月までは彼氏もおらず、結婚するつもりもなかったので、ロールモデルになり得る『結婚しなくても幸せそうに生きている女性』を探しまくった。そこで、
● ジェーン・スーさん
● 光浦靖子さん
● 田中みな実さん
を知った。
彼女達の生き様は本当に格好良い。そのおかげで、結婚しなくても幸せな自分を想像できるようになり、結婚しないことを選択することに対しての抵抗感もあまりない(と思う…)。
なので、『結婚』は少し置いておき、他にやりたいこと(海外生活やフリーランスなど)に目を向けたい。
まあそもそも、結婚はお相手がいないと始まらないし、自分の思い通りになるものでもないので、良いご縁がいいな〜くらいに考えておこう。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!