26歳無職、久々に恋愛をして思うこと
今年9月、東京から札幌に移住し、その月に、マッチングアプリで3年半ぶりに彼氏ができた。
当時の私は
・26歳の無職
・体調が悪く、仕事復帰の目処が立っていない
・札幌に知り合いがいない
という、けっこう悲惨な状態。
それでも彼氏を作ろうと積極的に動いた当時の私はすごかった(マッチングアプリを3つ掛け持ち、10人と電話、3人と並行してデート、街コンにも参加)が、そんな中、マッチングアプリを始めて1ヶ月経たずで彼氏ができたのはとても幸運だった。
付き合った直後、彼氏にネガティブな話(休職、適応障害、無職など)も正直に言って「これを聞いて別れるという判断をしてもいいよ」と伝えた。将来的にそれが原因で自分や相手が傷つく可能性をなくしておきたかったし、それで別れるなら仕方ないと思っていた。
が、それを聞いても「それで別れるとかはないから。」とはっきり言ってくれた彼氏には感謝しかない。
▼ 補足:自分のネガティブな話
そろそろ付き合って2ヶ月がたつ。
私はひとりでいる時間が長かったので、人に合わせることが少し面倒に感じるし、モヤモヤしたらすぐに白黒つけたい性格なので、既に彼氏と小さい喧嘩(話し合い)を何度かしている。
もし私が逆の立場だったら「無職のくせに、生意気言いやがって!」と感情に任せて言いそうなものを、彼氏はそんなそぶりを一切見せず、一生懸命に向き合ってくれている。
それが、付き合いたての一時的な感情の高まりによるものだとしても、彼氏が今の私を救ってくれていることは事実なので、その気持ちを忘れないように、noteに書き残しておこうと思う。
彼氏という存在が、生きる活力になる
私はひとり時間が苦ではない。本を読んだり、料理をしたり、バラエティを見たり。一人でも楽しく過ごせる術を身につけている。友達と遊ぶのも楽しいが、それと同じくらいひとりの時間も大事である。
その一方、彼氏ができて、一人で過ごす時間の捉え方が変わった。
彼氏ができる前は「私を大事にできて私を幸せにできる人は、私しかいない!」という気持ちをモチベに、”自己成長したい”とか”視野を広げたい”とか思って、ひとりの時間も自分にとってプラスの時間にしようとこだわっていたが、今はその焦りみたいなものがあまり無い。
次会える時までに何か新しいことに挑戦してみようと思ったり、もっと素敵な自分を見せられるように今何ができるかな考えたりと、ひとり時間を穏やかに、かつ、前向きに考えられるようになったと思う。
「自分を幸せにできる人は自分しかいない」というのは正論だと思うし、そう思っていた方がこの世は強く生きられるかもしれない。だけど、今の彼氏と出会って一緒に過ごしているうちに、人と一緒につくる幸せも案外良いものだと知った。
仕事をしていた時「仕事ができないなら人として終わり」という極端な考えを持って無理に頑張っていた私にとって、そのままの私を認めて大切に思ってくれる彼氏という存在がいることは、今のままでも私は生きてていいと思えて心の支えになっているし、無職でなんだか人生終わりな気もするけどちょっと頑張ってみようかなという生きる活力を与えてくれている。
見える景色が広がった
社会人になり、人と楽しい時間を共有することが好きだと気づいてから、一人旅をしなくなった。一人で旅行に行くことも悪くはないが、わざわざ貴重な休日を使ってするほどではないと感じたからだ。
でも、友達だと月1回会えればよい方で、旅行は年1回行くか行かないか。そうなると、インドアな私は自分が住む街から出なくなり、普段見る景色が変わり映えしないという、なんとも味気ない生活を送っていた。
しかし、彼氏ができてからは、週1回以上は会うようにしていることもあり、いろんな場所に足を運んだり、家で一緒に過ごしたりすることで、見える景色がかなり広がった。
秋だからという理由で紅葉狩りに行ったり、北海道名物ジンギスカンを家で食べたりしたのがその象徴で、それらは私ひとりでは絶対にしなかったし、できなかったことなので、今の彼氏と付き合ってから人としてより豊かに生きられるようになったと感じる。
人生の選択肢が増えた
仕事一筋で頑張っていた時、彼氏を作ることにメリットを感じず「たぶん私は結婚しないんだろうな」と思っていた。
真面目で頑張り屋で、すぐにキャパオーバーになる私の性格は、仕事と並行して恋愛や子育てをすることに向いてないと感じて「仕事さえ頑張っていれば大丈夫。世の中のいわゆる『普通』に所属できなくてもまあ仕方ない、強く生きていこう」と考えていた。
だけど、今年5月、仕事で追い詰められ休職。このまま『仕事一筋』の価値観ではまたいつか限界がくると思い、ご無沙汰だった恋愛をしてみようとマッチングアプリを始めた。
そんな私が、今の彼氏と付き合って以降、少しずつ結婚や家庭を持つことに興味を持ち始めている。
もともとマッチングアプリで男性と話す時に結婚の話題がよく出ていた(札幌は結婚を意識している男性が多い気がする…)し、彼氏と付き合った時にも結婚の話をしたからだと思う。さらに、生まれ育った地元山形と札幌の街の雰囲気が少し似ていて、東京に住んでいた時よりも自分が子供を育てることを容易に想像できるようになったのもきっかけとして大きい。
正直、これは私にとって、驚きの変化だった。
”仕事しか頑張れない自分”から、”仕事もプライベートも両立できそうな自分”がイメージできるようになり、もしかしたら一人で強く苦しく生きていく未来だけじゃないかもしれないと、これからの人生を少しだけ肯定的に捉えられるようになった。
「今すぐに結婚がしたい!子供が欲しい!」という訳でもないのだが、彼氏と付き合ってからは「そういう将来もあっていいのかも」と思っている。
一人で生きていくと思っていたからこそ頑張っていた仕事でつぶれて、精神的に追い詰められていた私にとっては、人生の選択肢が増え、辛い時の逃げ場にできる居場所が作れるような気がして嬉しい。
多分、あと半年も経てば、私が仕事を再開させたりして(してたら嬉しい!)、環境が変わって、二人の関係性も変わるんだろうなと思いつつ、今のこの楽しい時間も覚えておきたい。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!