「大事なこと」だけに集中する3
☆考えても仕方ないことは考えない
友だちづきあいをするときに、
「私はあの人たちの仲間なんだろうか」
「ひょっとしたら私だけ嫌われているんじゃないだろうか」
と悩む人がいます。
相手に好かれているか嫌われているかを考えても、
自分にはわからないことです。
養老孟司先生は、相手が本当はどう思っているかはわかるはずがない、
と述べています。
それなのに「話せばわかる」などと思うことが間違っているのであって、
相手がわかってくれないので、バカにみえるようなことを養老先生は
「バカの壁」と呼びました。
こちらが何を言おうが、相手がどう動くかは相手次第です。
どんなにうまく対応しても、相手は怒り出すかもしれません。
相手によって決まるわけですから、
事前に相手がどう動くかを思い巡らせてみてもむなしいことです。
相手から好かれいるにせよ、嫌われているにせよ、
自分がやるべきことは変わりません。
相手が自分に好感を持ってくれているなら、
自分がやるべきことをやれば、結果はうまくいきます。
相手から嫌われているのであれば、
何をしたところで良い結果にならないかもしれません。
いずれにしても、こちらのやるべきことは同じです。
世の中の人は、
「相手の気持ちを考えて自分の行動を変えなければいけない」と
錯覚していますが、すべてのシチュエーションでそれをする必要は
まったくありません。
よほど大事な人間関係とか、絶対に失ってはいけない取引先とか、
そういう人に対しては、相手の気持ちを最大限に考えて対応することが
必要ですが、それ以外のシチュエーションでは、
そこまでする必要がありません。
全部のシチュエーションに気を配っていたら疲れてしまいます。
ほとんどのシチュエーションでは、自分らしい行動を貫いていれば、
自ずと結果はついてきます。
思い通りの結果にならないかもしれませんが、
事前にどれだけ深く考えてみても思い通りの結果になるとは
限らないのですから、考えるだけ時間のムダとも言えます。
「なるようになる」と思って、
自分が気に入るようにやったほうが気持ちがラクです。
~30代女性のための心と体の健康アドバイザー~