見出し画像

ムチウチ療養後記

ムチウチという症状はおそらく人生で始めて経験して、発症から三日目にしてかなり症状は軽減されたのですが、初日と二日目は本当にきつかったです。何もしていなくても首は痛いし、つばを飲み込んでも痛い、左右と後ろは首をまったく動かせない。そんな状態でちゃんと寝れるわけもなく睡眠不足。頻繁に目が覚めてしまいました。それに一人暮らしのおじさんなのでひたすら無言での我慢、戦い。頼れる人はいません。

今回はブロッコリーの台車に頭をぶつけたくらいなので症状は軽微で済んだのですが、交通事故なんかでもっと強い衝撃を受けていたらもっと大変だったでしょう。肉体的なダメージは当然のこと、精神的なダメージを受けているのが自分としては驚きです。風邪の症状で寝込むのとはまた違うストレスがありました。まあ、とにかく頭をぶつけるだけじゃなく、様々なことに仕事だけではなく日常生活においても注意深く過ごそうと思います。老人ではまだないですが、中年レベルはかなり上がってきました。

人生を振り返ってみますに、むちうちではないですが同じように痛みで動けないことがありました。撮影旅行中の不注意から背骨を折るというか潰れるというか、とにかく背骨にダメージを負ってしまったのです。首が支えるのが頭だとすれば、背骨の場合は上半身なので不自由さはむちうちの非ではありません。朝起きて立ち上がることさえ難儀するのです。このときは流石に自力での治療は考えられず病院に駆け込みました。とはいえ、何か特別な治療を施されたわけではなく、本当に耐えられない時用の痛み止めと、コルセットを渡されただけです。医者としても特にしてあげられることはないのでしょう。

今回のむちうちでも病院に行けという人もおられるでしょうが、やはり特別な治療があるわけではありません。基本的には安静にしなさいということだと思います。もっといえば風邪など様々な身体の異変においても、基本的には栄養をしっかり採って安静にすることでしか回復しません。むちうちや骨折の痛み止めと同じように、一時的に症状を抑えることしか薬はできないのです。それは背骨を傷つけた経験で学びました。いや、もっと前に血液の状態が著しく悪化して緊急入院したのですが、その際も結果的には安静にすることで症状は軽減されました。

病院なんて必要ない、などと普通の人に言わせれば愚かな考えに今回のむちうち経験が拍車をかけてしまったかもしれません。私の中でしっかり根付いてしまっているので、きっと何があっても変わることはありませんが、致命的なバッドエンドが待っていようともそれはそれで受け入れるまでです。けれど、意識的に注意深く生きていかなければいけないということを改めて心に留めておく機会となりました。アクシデントは起こさないほうがいいに決まっています。どこかおざなりだったのかもしれません。猛省。

いいなと思ったら応援しよう!