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【第4話 Day2弟子屈・阿寒横断編】阿寒摩周国立公園セブンサミッツ 〜国立公園内の山全部登るまで帰れマウンテン〜

第1話 計画編
第2話 前夜編
第3話 川湯・藻琴山・摩周編

と続けていよいよ第4話目。

 そろそろこの物語に興味がないし、もう飽きた。そんな声も聞こえてきそうだし、自分でもうっすら「なんでこんなに沢山書いてるんだっけ?」とか思い始めたりもするが、そんなこと深く考えないほうがいいし書き始めたものは仕方がない。最後まで書くのが男だろう。書くと言ったったら書く。さて、第4話目「弟子屈〜阿寒横断編」スタートです。

【2日目の行動】
桜ヶ丘キャンプ場→ 辺計礼山登山口  バイク14km
辺計礼山登山口→ ピーク往復  ラン7km
辺計礼山登山口→ 阿寒  バイク34km
トータル:バイク48km ラン7km  合計55km

 寄った場所やルートの全体感はコチラ↓

 私の壊れた膝で辺計礼山はクリアできるだろうか!阿寒横断道路の急登を漕ぎ上がれるのか!どんな美味い飯にありつけるのか!温泉と冷えたビールよ待っていろ!はてさて・・・!


7:00 ホットサンドと自分の足に感じたエロス

 前日のハードコアな行程をこなした一行(私はひと山ロストだが)。体力無尽蔵なアスリート2名(しかも反中氏はプロ)と、割とお疲れの1名。旅の天使1名(トレイルエンジェル)。ひざ完全故障な1名(私)でそれぞれの朝を迎える。ハイパートレイルエンジェルの上林氏は昨夜のふるまい(野付ジャンボホタテ!ぎょうざ鍋!)に引き続き、朝食に「ホットサンド」までふるまってくれた。神様・・・。

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 たっぷり寝たのか、にやけ顔の深浦氏(深浦氏は呑んだくれメンバーより先に就寝したのだ)。だがその表情に反して顔の血色の悪さが昨日のパンクハザードな1日を物語る。

 それに引き換えこの男・・・・。

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 これもんの(逆立ち歩き)、

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 これ(けん玉)。なんだこの余裕ぶり。ひどい。ひどすぎる。

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 同じ人間とは思えないので容赦なく甘えることにした(反中氏ありがとう!)。さすがは元トレーナー。痛みの場所から走り方や歩き方の良くない部分を的確に言い当てる。「國分さんは昨日走る時、跳ねすぎなんすよ!着地の衝撃がひどいんすよ!」→「はい!すみません!」(実際はもっと優しい)。そう言われながら反中氏に揉みほぐされる自分のスレンダーな足を見て、若干のエロスを感じた自分。前日の疲れできっと頭がどうかしてるのだろう。

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 わいわい朝食タイム。

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 上林氏特製ホットサンド。朝、野外で食べるホットサンドは格別だ。この日の行程はまぁまぁ余裕(なはず)。ゆっくりとした朝を過ごした。

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 口からチーズの糸が引いてお髭に絡まっちゃうことにも気がつかない程の美味さ。

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 お片づけはみんなで。

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さぁ。2日目出発。時刻は9:00ちょうど。上林氏とはここでお別れ。「ありがとうございました!」


9:30 地元のお菓子と軽めな町内観光

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 弟子屈町のいわゆる"街のお菓子屋さん"「菓子舗更科」へ。買い食いや寄り道も今回の旅の目的。私としてはこの辺は得意分野。むしろこのために旅をしてると言っても過言ではない。この更科さん「弟子屈・摩周・屈斜路」の名にちなんだお菓子が、まぁよく考えました!となるくらいたくさんあるのが面白い。ぜひ一度足を運んでいただきたい。

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 前回に引き続き漢気ジャンケンにて購入者を決めることに。結果、私の2連勝となる。なぜ強い。こういう時だけ。

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「どれにしようかなぁ〜」な反中氏。私の生活圏に来ているゲストだ。漢気ジャンケンなどなくともハナから奢る予定だったよ。うん。

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 弟子屈の謎名所「なんだろう橋」へ。「なんだろう橋ってなんやねん!何がなんだろうなんじゃい!」とツッコミをかましながら周囲をウロウロ。(後から調べると名前の由来が判明)にしても弟子屈、良い公園いっぱいあるけど利用者はほぼいない・・・。北海道田舎町あるあるだが・・・。

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 阿寒の文字が見えてきた!

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 ブラゾンダラゾン。お休みでした。コロナのこともあり当分は営業されないとの張り紙が貼られていた。残念!また次回!というわけで、ふう。セーフ。更科さんでお菓子買っておいてよかった〜!(なぜなら弟子屈〜阿寒湖温泉街までは商店、コンビニなど一軒もない)と全員安堵。エネルギー切れは大ピンチになるので注意だ。

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 ホテルの看板が。まっすぐ阿寒に行きたいところ?
いやいや、弟子屈の町の山「辺計礼山」を登らずして阿寒へは行けぬ。


11:00 サンダルとマヨネーズで行く辺計礼山。

 辺計礼山へ向かう林道。「どこ行くのさ?」地元住民の方が優しく話かけてくれた。

ペケレ前後1

ペケレ前後2

 「草はじまりましたね〜(牛さんの餌となる牧草の刈り取り時期、一番草の時期は初夏。写真の左上うっすらストライプ模様になっているのが刈った草)」と地元らしい会話と、札幌ニセコ組への酪農に関する補足説明も地元組から。札幌など都会に住んでいるとあまり意識しないであろう景色に出会えるのも旅の醍醐味だろう。自分が旅するとき、いつもそんな感覚だ。なので地元の感覚としてもきちんと共有したい。

ペケレ前後3

 ダートな登り道を漕ぎあがり登山口に到着。

ペケレ前後10

 いざ、山頂へ。

ペケレ前後4

 ここで嶋田氏エネルギー補給としてマヨネーズを注入。「これ、いいんですよ」。と嶋田氏。「は、はぁ。はぁ?????」。そら好みの行動食は人それぞれあれどマヨネーズて・・・アスリートは行動食に対する考え方のアプローチも違うのだ。・・・ちなみに私はミニどら焼きと餅系が好きです。重くても「食った感」重視です。皆さんはオススメの行動食はありますかね?

ペケレ前後5

 弟子屈の町を見渡せる辺計礼山。「ここ、札幌でいう円山と感覚近いっす」と反中氏。ああ、それわかる(私も札幌歴約8年)。わかりたい方、ぜひ辺計礼山へどうぞ。

ペケレ前後6

 札幌のような街は広がっていない。見えるのは小さな町、畑、山、湖。だけどそれだけでこの辺の土地、生活、情報が一気に掴める。その辺が「円山っぽい」のだろうか。山のいいところだ。

ペケレ前後7

 山頂にて。終始サンダルな反中プロ。なんやねんそれ。

ペケレ前後8

 いやぁ、更科でお菓子買っといてよかった!ボリューミーなやつ!うまい!思わず溢れる笑顔。嶋田氏の笑顔写真は大変貴重だ。

ペケレ前後9

 13:25下山。往復2.5時間の行程だった。山中、私のボロボロな歩き方を見て後ろから『國分さん、Day50じゃないっすか(50日間歩き続けた人みたいなボロボロさ)』と反中氏。『大丈夫ですか?x50』くらい心配してくれる深浦氏。親心のような温かな眼差しの嶋田氏。本当ならパァ〜と軽快に走り往復したいはずの3名だが、私の膝崩壊に伴う私のペースに合わせてくれた皆さん。かたじけない。

ペケレ前後11

林道ダウンヒルを楽しみ、いざ阿寒へ。立ちはだかるは横断道路。


13:45 標高差650mを一気登る試練の道。阿寒横断道路。

 さぁここから峠道。距離26km。標高650mあげていく試練の道だ。

阿寒横断5

 嶋田氏とバイクチェンジ。セミファット バイクとグラベルロード。オンロードでの推進力はまぁ違う。僕の壊れた膝をケアしてくれる変態嶋田氏。お優しい。

阿寒横断7

 車ではスルーちがちな景色も、新鮮。

阿寒横断6

 恐ろしい後方車両。後ろを振り返ればこれだ。プロアスリートのあおり運転など犯罪同然だ。

阿寒横断4

 双岳台にて。翌日の目的地「雄阿寒岳」の麓が見える。

阿寒横断2

 嶋田氏に疲れは見えない。
この後ピューっとダウンヒルを楽しみあっという間に阿寒湖温泉街へ。登った苦労はすべて下りの爽快感で報われる。これ冬の山も同じなり。


17:20 阿寒湖温泉到着

阿寒にて24

 バビューっと下り、あっという間に阿寒湖畔キャンプ場に到着。本日まともな食事にありつけていない一行。早く美味い飯にありつきたいので急いでガサゴソ設営。ここでついでに各人のセットアップを共有。

阿寒にて3

 終始サンダルの反中氏。やはりツワモノ。

阿寒にて1

 なんとなく綺麗にまとめてくるキレイメ男子深浦氏。

阿寒にて2

 こだわりは、まったくこだわって張らないツェルト。嶋田氏。にしてもひどいダルダルもいいとこだ。

阿寒にて4

 そして私。ヘリテイジのクロスドーム(反中氏も偶然同テント)。めっちゃ楽だし軽い小さい。良いです。これ。設営サクッと2〜3分。

阿寒にて5

 ここで深浦氏、ダニ様にやられていることが判明。「あら〜終わったら病院行ったら〜?」と、それなりに慌てる深浦氏を横目に一応心配している素振りをしつつ、早く食べたい飯のことで頭がいっぱいな3名。(旅終了後無事病院できちんと取ったようです。よかったよかった。)


18:30 ビール!ラーメン!いざ!阿寒湖温泉街へ!

 温泉だ〜!!飯だ〜〜!と温泉街へ繰り出す。

阿寒にて25

 と、ここで日帰り温泉はどこも営業していないことが判明。号泣。

阿寒にて6

 別にいいさ!3日間風呂なしなんて余裕さ!ベタベタ睡眠なんて慣れっこさ!コロナのばかやろー!

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 温泉に入れなくて爆発しそうなエネルギーを、なんかよくわからんキャラクターとシンクロすることで発散する。

阿寒にて7

 阿寒と川湯を股に掛ける某BOSS御用達のオススメ店「中華料理 仙客」へ。

阿寒にて8

 ああ!!すべてはこの瞬間のために生きている!!

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 ああ!担々麺マジで美味いのでオススメです。

阿寒にて13

 ズズズー!!

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 くほぉあ〜・・・・(もはや名人芸)

阿寒にて14

 兄貴!ご馳走さまでした!(出発前にいただいた餞別はコチラでゴチになりやした!)

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 阿寒コタンも観光。

阿寒にて17

 ヒグマに食べられるのは木彫り熊だけにしたい。

阿寒にて18

 2次会は「ボロンジ」へ(2次会といってもお茶を頼んでほっこりする一行)。

阿寒にて20

 ほっこりしつつも明日の行程を考えずにはいられない碇ゲンドウ。もとい嶋田氏。

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 コンビニで追いアルコールをかます私。もはや軽い中毒ではなかろうか。

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 キャンプ場へ戻り。それぞれ就寝。しかしダルッダルなツェルト。ちゃんと張る力など今は残っていない。

阿寒にて23

 おやすみなさい。

2日目の結果

全メンバー
2日目55km(Bike: 48km /Run: 7km)
行動時間8時間 
累積上昇(標高)1326m 

次回、冒険最終日。
阿寒の山々編。
まさかの別行動。朝からやる気の感じられない國分と攻め攻めのアスリート勢。観光気分の2人といよいよ本格始動の2人。絶対みてくれよな。

つづく。

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