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マインドセット「やればできる!」の研究

地球のみなさん、こんにちはあるいはこんばんは、脆弱なスキルと行動力で毎日迷走、成田悠輔氏を勝手に私淑してやまない、偏差値48の凡人です。

今日は、マイクロソフト創業者ビルゲイツも認める、マインドセット「やればできる!」の研究についての要約を書いていきたいと思います。

本書を読めば、前向きに物事を直向きにこなすことが苦手な人でも努力することができるようになる!

そんな内容の本書になっております。

1章 マインドセットとは何か


本書では、思いどおりにいかなくても、粘りづよい頑張りを見せる心が「しなやかマインドセット」だと名づけのその心の持ち主の特徴を展開していきます。

マインド次第で、同じ出来事なのに結末が大きく異なる

マインドセットがしなやかな人は、自分をダメと決めつけてさじを投げたりしない。
苦境に追い込まれても、失敗をおそれずに試練に立ち向かい、こつこつと努力を積み重ねていく。

逆に、自分の業績や能力に見当違いな評価を下すのは、「硬直マインドセット」という人たちである。
硬直マインドセットの人たちは、生まれ持った能力を伸ばすことはできないと考える。

しなやかマインドセットの人は、能力は伸ばすことができると信じている。
現時点での能力についての情報を、たとえ不本意であってもありのままに受け入れることができるのだ。
さらに、学ぶことに重点を置くとなると、効果的な学習をするためには、現時点の能力についての正確な情報が必要になる。

ところが、硬直マインドセットの人たちは、もう伸ばしようのない能力が値踏みされていると思うと、どうしても受けとめ方がゆがんでしまう。
都合の良い結果ばかりに目を向け、都合の悪いことは理由をつけて無視し、いつの間にか本当の自分を見失ってしまうのだ。

自分のマインドセットを知ろう

あなたのマインドセットはどちらだろう?

次の知能にかんする考え方の中で、あなたの考えにもっとも近いものはどれか。
あなたの考えに反するものは?

①知能は人間の土台をなすもので、それを変えることはほとんど不可能だ。

②新しいことを学ぶことはできても、知能そのものを変えることはできない。  

③知能は、現在のレベルにかかわらず、かなり伸ばすことができる。  

④知能は、伸ばそうと思えば、相当伸ばすことができる。

①と②は硬直マインドセットで、③と④はしなやかマインドセットである。
あなたはどちらに近いだろうか。
両方がまざる人もいるが、たいていはどちらか一方に傾いている。

さらに、硬直マインドセットの人は、自分が他人からどう評価されるかを気にするのに対し、しなやかマインドセットの人は、自分を向上させることに関心を向ける。

マインドセットをしなやかにするには?1

次のような場面を想像してほしい。
外国語を習おうと決心し、ある講座を受講しはじめた。
数回目のレッスンで教室の前に呼ばれ、講師の先生から次々と質問をあびせられる。

①自分を硬直マインドセットにしてみよう── 
自分の能力が評価されているのだ。
みなの視線が自分に集まるのを感じるだろうか。あなたを値踏みする先生の顔が見えるだろうか。緊張が高まり、自尊心が危機にさらされて動揺するのを感じよう。
そのほかにどんなことを感じたり考えたりするだろうか。 

②自分をしなやかマインドセットにしてみよう──あなたは初心者。
だからここに学びに来ている。
そして、学ぼうとするあなたに力を貸してくれるのが先生なのだと考えてみてほしい。
緊張がほぐれていくのを感じよう。
心が開かれていくのを感じよう。

マインドセットは自分で変えることができるのだ。


2章 マインドセットでここまで違う

能力を固定的に考える世界では、つまずいたらそれでもう失敗。

能力は伸ばせると考える世界では、成長できなければ失敗。

能力を固定的に見る世界では、努力は忌まわしいことである。

能力は伸ばせると考える世界では、努力こそが人を賢く、有能にしてくれる。

どちらの世界を選ぶかは、あなたしだい。
マインドセットは信念にすぎない。

新しいことを学べたら成功か、
賢さを証明できたら成功か

特別であることを証明したい

硬直マインドセットの人が、成長よりも成功することを選ぶのは、いったい何を証明したいからなのだろう。
それは、自分は特別だということ、人よりも優れているということだ。

彼らに「自分をかっこいいと感じるのはどんなときですか」と尋ねると、多くの人が、自分を特別な人間のように感じるとき、人と違っていて、人よりも優れていると感じるとき、と答える。

能力を固定したものと思っている人は、しくじってはならないとういう切迫感にいつも駆られている。そして成功すると、誇らしさが優越感にまで膨れ上がる。
なぜなら、成功するのは、固定的な能力が人よりも優れている証拠だからである。

しなやかマインドセットの人にとっても、失敗がつらい体験であることには変わりはない。
けれども、それで「失敗者」になってしまうことはない。
彼らにとっての失敗とは、それに立ち向かい、それと取組み、そこから教訓を得るべきものなのだ。

マインドセットをしなやかにするには?2

人はみな、学ぶことが大好きで生まれてくるのに、硬直したマインドセットのせいでそれが嫌いになってしまう。

困難に打ち克って何かを学ぶたびに、脳に新たな回路が形成されていく様子を思い描こう。
その習慣を続けていこう。
私たちはどうしても、自分を完璧だと思える世界を作り上げたくなる。

その体験から何を学んだか、あるいは学べるか?
どうすればそれを成長に結びつけることができるか?
そう考える習慣を身につけよう。

努力を重荷と考えずに、何かを生み出す前向きの力だと考えよう。
そして行動に移そう。

いつもやりたいと思っていながら、うまくできる自信がなくて、やらずにいたことはないだろうか。
それを実行に移してみよう。

3章 能力と実績のウソホント


マインドセットは成績に影響する

学生でも硬直マインドセットの生徒は、「ぼくはバカだから」「私は数学がダメだから」と自分の能力をなじる生徒が多い。
成績が悪ければ、「数学の教師はデブで嫌な奴、英語の教師はカッコつけてばかり」「先生の教え方がへたくそだから」と責任を転嫁する生徒も少なくなかった。

しなやかマインドセットの生徒たちは、良い成績が取れるのか、同じような不安に苛まれながらも、全力で課題と向き合った。
やっぱり自分はだめかと思うときもあったが、やるべきことから逃げずに勉強に励んだ生徒が多かった。

努力しない病

しなやかマインドセットの学生は、学習意欲を掻き立てる方法を自分で工夫する。
やみくもに丸暗記するのではなく「講義全体のテーマや基本原則をつかむ」努力をし、「ミスしやすいところは完全にマスターできるまで反復学習」をした。
試験で良い点を取ることにではなく、しっかりと理解することに目標を置いていた。

これこそがいい成績を取れた理由なのであって、もともと頭が良かったわけでも、予備知識が豊富だったわけでもない。
味気ない授業やわかりにくい授業の時でも、「興味を持とうとした」「前向きな気持ちで授業に臨んだ」「勉強する意欲を失わないようにした」。
教科書が退屈であっても、講師の話がつまらなくても、やる気を失わず、その分余計に自分を発奮させようとしていた。

しなやかマインドセットの学生は、「学ぶ」ことに重きを置いているので、効果的な学習方法をいろいろ試して工夫する。


4章 ビジネス リーダーシップ


偉大な企業への飛躍をもたらした指導者たちは、我が強くて自分を売り込みたがる派手なカリスマ的人物ばかりではない。
謙虚で控えめで、絶えず答えを探して問い続け、その答えがどんなきびしいものであっても直視できる人たちだ。
失敗が、自分の失敗であっても、真正面から受け止めつつ、その一方で、最後には必ず成功するという確信を失わない人たちがしなやかマインドセットを持ちあわせたリーダーシップである。

このような指導者は、自分が人より優れていることを証明しようと躍起になったりしない。
トップの座についても上下関係にこだわらないし、社員たちの努力の成果を自分の功績にしたりしないし、人をけなすことで権力を感じようともしない。
そんなことよりも、常に向上することを心がけている。
周囲にできる限り有能な人材を集め、自らの過ちや欠点をしっかりと見据え、将来の自分や自社にとって必要となるスキルは何かを率直に問い続ける。だから、自分の才能に幻想を抱いたりせずに、しっかりと根拠のある自信をもって前進することができるのである。

マインドセットをしなやかにするには?3

あなたの職場は硬直マインドセットだろうか?
それとも、しなやかマインドセットだろうか?

あなたは周囲の人から評価を下されていると感じているか?
それとも、成長を助けてもらっていると感じているか?

自分から率先して、職場のマインドセットをしなやかにしていこう。
過ちを犯したら、保身にまわるのではなく、過ちをしっかりと認めよう。
フィードバックももっと活かし、失敗から最も学ぼう。

あなたは部下に対してどのような態度を取っているだろうか?
部下のことよりも自分の権威を守りたがる、硬直マインドセットの上司になっていないだろうか?

部下をけなすことで自分の優位性を確認しようとしてはいないだろうか?
自分の地位が脅かされるのを恐れて、業績の良い部下の成長を妨げてはいないだろうか?

部下の仕事能力の向上をうながすには、どんな方法があるだろう。
実習、研修、コーチングなど考えてみよう。
力を合わせて仕事をするチームの仲間として部下に接するには、どうすればよいだろう。
様々な方法を列挙し、実際に試してみよう。
自分はすでにマインドセットのしなやかな上司だと思ってもやってみよう。



5章 つきあい 対人関係のマインドセット


しなやかマインドセットの人たちは対人関係でいざこざがあっても相手を許すことをする。

彼にはひどいことをされたけれど、過去にばかりこだわっていたら、これからの人生が台無しになってしまう。
すべてを許すなんてもちろん無理だが、相手を恨んでいる限り、新たな一歩を踏み出すことはできない。


内気なマインドセット

内気な人とというのは、他人に自尊心を踏みにじられるのを恐れている人たちなのである。
人前で自分を否定されたり、恥ずかしい思いをさせられたりするのを恐れていることが多い。
内気な性格だと、友達を作ったり人間関係を発展させたりということがなかなかできない。
内気な人は、初対面の人に会うと不安になって心臓がドキドキし、顔が赤くなる。
視線をそらして、なるべき早く会話を切り上げようとする。
内面には素晴らしい魅力を秘めていても初対面の人にはそういう自分を出すことができない。

硬直マインドセットの人は、他人の評価を気にするので、自意識が過剰になり、それだけで不安も強くなる。
実はどちらのマインドセットにも内気な人は大勢いるのだ。

しかし、内気な性格が人付き合いの妨げになったのは、硬直マインドセットの場合だけだった。

内気でもしなやかマインドセットの人は、人との交わりをチャレンジと受け止め、不安を感じていても、初対面のひととの出会いを積極的に受け入れた。

それに対して、内気でしかもマインドセットが硬直している人は、ソーシャルスキルが自分より長けていそうな人との接触を避けようとしていた。
何かへまをやらかすのではないかという不安が先に立ってしまったのである。
しなやかな人たちは、対人関係でも前向きにチャレンジするが、こちこちに硬直した人たちは失敗を恐れてしり込みをしてしまった。

いじめと復讐


しなやかマインドセットの人たちは、いじめを自分に対する評価と受け止めるよりもむしろ、いじめる側の心の問題としてとらえる傾向があった。

「私をいじめるのはたぶん、家庭に悩み事があるか、学校の成績のことで悩んでいるからだと思う」「ぼくをいじめて気分を晴らすなんて、もうやめたらいいのに」相手を諭してみようと思う人が多かった。

そして、「いちばんの目標は、相手が心を改めてくれるように手助けすることだ」という主張に強く賛成した。

マインドセットをしなやかにするには?


あなたは人から冷たく拒絶されると、自分が否定されたように感じて、恨みや復讐心をいだくだろうか。
これまでで最もひどい仕打ちを受けた時のことを思い出してほしい。

あなたはその相手を許して、その人の幸せを祈ることができるだろうか。
恨みを忘れることができるだろうか。


6章 教育


失敗したときにどんな言葉をかけるか

教育の場では、失敗から何を学ぶべきか、将来成功を勝ち取るには何をしなくてはならないか、ということを教えることが大切だ。
失敗したときに、気落ちしている相手を深く思いやりながらも、まやかしのほめ言葉で慰めたりしてはいけない。
そんなことをしても将来の失望を招くだけだからである。

失敗したときには建設的批判を

建設的批判とは、子供が悪い点を改めたり、もっと努力したり、優れた成果を出したりするのをうながすような批判をいう。

言いつけを守らなかったために、お父さんやお母さんに叱られたときのことを想像してください。
なぜ、あなたを叱るのだと思いますか?

硬直マインドセットの子  ➡ 僕が悪い子ではないかと不安だから。
しなやかマインドセットの子 ➡ この次はちゃんとできるようになってほしいから。

お友達と遊んでいるとき、何かを独り占めして、お父さんやお母さんに叱られたとします。
なぜ、あなたを叱るのだと思いますか?

硬直マインドセットの子 ➡ 独り占めするのは、僕が悪い子の証拠だとおもったから。
しなやかマインドセットの子 ➡ 友達と仲良くするにはどうすればよいかをわかってほしいと思ったから。

子どもたちは幼い頃からこうした教訓を学んでいる。
間違えをしでかすとダメな子のレッテルを貼られるんだと、学んでしまう子もいれば、間違えた時にはアドバイスしてもらえたり、正しいことを教えてもらえたりするんだ、と思うようになる子もいる。

優劣や善悪の判断をくだすのは辞めて、教え導いていこう。今まさに学んでいる最中なのだから。

優れた教師・親とは

到達基準(つまり努力目標)を下げれば、生徒に成功体験をさせて、自尊心を高め学力を伸ばすことができると考えている教育者が少なくない。
これは、子供の頭の良さをやたらとほめて、やる気を引き出そうとするのと似た考え方だが、そんなことをしても効果はない。

優れた教師は、知力や才能は伸ばせると信じており、学ぶプロセスを大切にする。

逆に、硬直マインドセットの教師は、固定観念にとらわれて、この子は頭がいい、この子は頭が悪いと決めつけてしまう。
実際に会いもしないうちから、この子はダメだと見切りをつけている。


しなやかマインドセットの教師はどんな人か?

しなやかマインドセットの教師は、学ぶことが大好きだ。
そして、教えることこそが最高の学びの場なのである。
教えることを通じ、人間について、人を動かす動機について、自分が教える内容について、自分自身について、そして人生について学び続けるのである。

硬直マインドセットの教師はたいてい自分を完成品のように思っている。
そして、自分の役割はたんに知識を分け与えることだと思っている。

マインドセットをしなやかにするには?

親ならば、我が子をこんな人間にしたいという目標があるものだ。
技術や知識をどんどん習得していことができる人間に育てよう。
我が子をどんな人間にしたいと思っているか、その目標にしっかり注意を払おう。

教師の方へ。到達基準を下げたからといって、生徒の自尊心が高まるわけではない。
生徒の成長を見越して課題を出し、プロセス(どんな方法で、どれだけ努力し、どんな選択をしたか)に対するフィードバックを与えてみよう。
きっとうまくいくはずだ。

あなたは、のみこみの悪い生徒を、勉強のできない子と決めつけていないだろうか。
優れた教師はみな、才能や知能は必ず伸びると信じており、学びのプロセスをとても大切にする。

親や教師の使命は、一人ひとりの持つ可能性を十分に発揮させること。
しなやかマインドセットの教えを忘れずに、その他にもできることをなんでも取り入れて、この使命を果たしていってほしい。


7章 マインドセットをしなやかにしよう


しなやかマインドセットの根底にあるのは、「人は変われる」という信念である。

人間の脳はまだ神秘に包まれており、知能や脳の働きについてはわかっていないことがたくさんあります。
知能というと、人間には頭のいいひと、普通の人、悪い人がいて、一生そのままだと思っている人が大勢いますが、最近の研究でそうではないことがわかってきました。
脳は、筋肉と同じく、使えば使うほど性能がアップするのです。
新しいことを学ぶと脳が成長して、頭が良くなっていくことが科学的に証明されています。

頭を使って勉強すればするほど、脳細胞が成長するので、以前はすごく難しかったことやできるわけがないと思ったことがーーー
外国語を話したり、数学の問題を解いたりすることがーーー
簡単に思えてきます。。
それは脳の性能がアップしたからなのです。

変わろうとしない人たち

世の中が悪い

硬直マインドセットの人の中には、変わるべきなのは自分ではなく、世の中の方だと思っている人が少なくない。
自分にはもっと上等なもの ー 上等な仕事、上等な家、上等な配偶者 ー が与えれれていいはずなのに、私の優れた資質を認めてそれに見合った扱いをしてくれない世の中が悪いのだ。 と。

自分も学びつつ、学ぶ人を応援する

自分が成長するチャンスも、大切な人の成長をうながすチャンスも日々の暮らしの中にある。

毎朝、1日がスタートするとき、自分にこう問いかけよう。
今日は、私にとって、周囲の人にとって、どんな学習と成長のチャンスがあるだろうか?

そしてチャンスを見つけたら、
いつ、どこで、どのように実行しようか?

失敗したら、計画を立て直して、次のように問いかけよう。
いつ、どこで、どのように新たな計画を実行しようか?

どんなに落ちこんでいても、行動に移すことが肝心!!


終わり

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