生活が陶冶する。
これは教育学者ペスタロッチの言葉です。
陶冶(とうや)とは、「才能を育てること」という意味になります。
お子さんの子育てや若手の育成に苦慮している方は多いでしょう。
「こんな偉人を育てたい!」
そう思って伝記を読んではみたものの、書いてあることはてんでバラバラ。
わかりやすい偉人や天才の共通則なんて、ありません。
そもそも、伝記や人物伝に書いてあるのは、目立つイベントやエピソードだけです。
ランドマーク的な成功体験や、やらかした失敗談ばかり。
普段の生活で何をしていたか?
何をどうやって積み重ねていたか?
は、なかなか見えてこないものです。
そこで、冒頭の言葉が意味をもたげてくるわけです。
日々の生活習慣は歴史に残らないとはいえ、成功を導く習慣は案外共通しているのです。
教育に”魔法の粉”はありません。
「家庭生活の中で、子どもが見たり、聞いたり、体験したり、疑問に感じたり、考えたりすることすべてが人間を形成する要素になる」
ということを、心に刻んでおくとよいでしょう。
お読みいただきありがとうございます。記事のリクエストも随時受付けています。