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田中角栄からの訣別
先日政府が東京一極集中を解消し、デジタル技術を用いて首都圏への社会増/転入超過を解消する施策を発表しました
デジタル技術やテクノロジーを利用して国土の均衡化を目指す、まるで半世紀前の田中角栄元総理の日本列島改造論の現代版のような内容です
人口減少の続いている日本で、国土の均衡ある発展は考えにくいです。田中角栄の時代は毎年増えていく利益を与野党合わせてどう分配するかがテーマで、与野党とも金銭や色々な意味の分配は毎年増えていたから国会や国の運営も丸く収まっていました
翻って今の時代、人口減少による生産年齢人口の減少で国や自治体に入る税金は右肩下がり。右肩上がりの税収をどう分配すかという田中角栄の時代から、どう痛みを分け合うかの時代に入って久しいのですが、どうも国会議員や官庁は高度成長期からの意識転換が出来ていない気がします
均衡ある…、という何となく耳触りの良い言葉でなく、限られた財政の中で国や地方が国民のためにどういうインフラを整備していくか、高齢化や財政逼迫の中で国民に示す必要があると思います