サードショット練習会のメニューを考えてみた。
みなさん、こんにちは。
ともきです。
先日、2024年5月某日に
私が大阪で運営しているピックルボールコミュニティで
サードショット練習会を開催いたしました。
みんなが大好きな試合をせず
練習時間の全てをサードショットの練習に当てるという(笑)
ただ、ありがたいことに定員いっぱいまで参加表明を頂いていて
「ピックルボールに熱心な方が多いな」と驚きました(笑)
内容は主に
✅YouTubeでの海外のサードショット解説動画
✅私の今までの練習や試合での経験
を組み合わせて作成しました。
また、参加者へ簡単な匿名アンケートを実施させていただき
概ねほとんどの方には「満足いただけた」結果となりましたので
それなりの仕上がりになっていると思います!
興味ある方はぜひ最後までご覧ください!
1.サードショット練習会の目的・ゴール
まず、このサードショット練習会の目的
なぜ今回このような企画をしようと思ったのか?は以下の通りです。
YouTubeのチャンネル説明欄に記載していますが
私の人生のミッションステートメントである
「楽しい人を増やす」の一環で
ピックルボールを楽しむ人を増やすのが根底にあります。
続いて、本練習会の目指すゴールは以下の通りです。
大きく
①知識レベル
②技術レベル
の2つの理解・習得を目指しています。
仕事やビジネスでは
さらにここから達成の判定方法などを決めないといけません。
例えば、以下のようなもの。
知識の達成レベル:
「人にサードショットの説明ができること」
技術の達成レベル:
「球出しのボールでサードショットを10球中7球成功できる」
ただ、ここまでしてしまうと厳しすぎるので
本練習会では測定まではしません(笑)
この記事を読んでいて、興味ある方は挑戦してみてください!
2.サードショットとは
まずは、サードショットの説明から。
日本語訳は「3番目のショット」です。
要は3番目に打つショットのことを指します。
ピックルボールにおいて、試合は以下のように進んでいきます。
1番目のショット:サーブ(サーバー側が打つ)
2番目のショット:リターン(リターン側が打つ)
3番目のショット:サードショット(サーバー側が打つ)
4番目のショット:フォースショット(リターン側が打つ)
5番目のショット:フィフスショット(サーバー側が打つ)
以下同様に続く…
なので、3番目のショットとは
サーバー側のサーブを打った次に打つショットのことになります!
3.なぜサードショットが重要なのか?
世界のピックルボールのトッププレイヤーはこう言います。
また、私も2024年のゴールデンウィークに
関東遠征の方に行って参りました。
その際にピックルボーラー達とピックルボールの会話になるわけですが
やはりサードショットの話題は尽きません。
多くのピックルボーラーはサードショットが重要と認識しており
どのようなショットを打つのかを試行錯誤していると感じます。
ではなぜサードショットが大事なのか?
理由は「サードショットの質が低いと試合で勝てないから」です。
この理由を聞いてピンとこない方は
①サードショットを打つ状況
②ピックルボールのスコアリングシステム
を考えていただけると、わかりやすいかと思います。
3-1.①不利な状況から始まる
今回はダブルスを想定して話しますが
サードショットを打つタイミングの
各4選手のポジションをイメージしてください。
自分の動画で恐縮ですが
奥のペアがサードショットを打つタイミングの
各4選手のポジションはこのようになります。
奥:サーバー側はベースライン付近
手前:リターン側はノンボレーライン付近
ピックルボールを含む多くのネットスポーツは
「ネットから近くにポジショニングしている方がポイント取得率が高い」
という特性があるので、どう考えてもリターン側が有利になります。
ここでは
ピックルボールはリターン側の方が有利で、サーバー側は不利
と覚えておいてください!
3-2.②ピックルボールのスコアリングシステム
次に考えるのが、ピックルボールのスコアリングについてです。
ピックルボールのスコアリングですが
「サイドアウト制」を採用しています。
詳しくはYouTubeのピックルボールの基本の解説動画がありますので、
そちらをご覧ください。(今回、詳細説明は省きます)
✅参考動画
『【初心者必見!】ピックルボールの基礎を徹底解説!基本のルールや打ち方を体験会で教えてきました。』
サイドアウト制はサーバー側がラリーに勝った時のみ
得点が入る仕組みなので
サードショットが1本も入らずにミスをし続ければ
自分たちのチームのスコアはずっと0点のままになります。
よって、サードショットの質が低いと試合で勝てないという結果になります。
また、別の観点で…
今回の練習会の目的でもある
「ピックルボールを楽しむ」というところにも直結すると思っていて
サードショットが入らないと、
ピックルボールのダブルスの醍醐味である
ディンクでのラリーにも到達することができません。
よって、サードショットが入らないということは
・ピックルボールの試合で勝てない
・ピックルボールでラリーにならない
などの原因となり
「ピックルボールが楽しくない」
につながると私は考えています。
4.サードショットの種類
これまでで、なんとなく
「サードショットは重要なんだな!」
とわかったところで
サードショットにはどのような種類があるのか?
サードショットの選択肢について話していきます。
もちろん、細分化すれば無数にサードショットの選択肢はありますが
今回は大きく3つに分けて取り上げます。
4-1.ドライブ
1つ目がドライブです。
ベースライン付近から打つ弾道が低めの
ボールスピードが比較的早い攻撃的なショットのことを言います。
メリットは
良いコースに打つことができれば、エースになることや
相手の取れる範囲に打ったとしても
ボールスピードが早いので、時間を奪いミスを誘う
ことが挙げられます。
デメリットは
ボールスピードが速いゆえに、相手からの返球も速く
前に詰める時間が作りにくいことです。
ドライブはプロの選手も使うショットになります。
4-2.ロブ
次にロブについて取り上げます。
ロブとはボールスピードは比較的遅く
軌道の高いところを通すショットで
ノンボレーライン付近に立っている相手と
ベースラインとの間の空いたスペースを狙うショットになります。
こちらも文章だけ見れば有効的なショットのように見えますが
ピックルボールのコートはそこまで大きなスペースはないので
ロブで相手を抜きにいくことはなかなか難しいショットになります。
こちらはあまり推奨しておらず
プロの選手もそこまでロブを使っている人は見かけません。
4-3.ドロップ
そして最後に紹介するのがドロップです。
ドロップとは弾道は弧を描き、ボールスピードは比較的遅く
相手コートのノンボレーゾーンを狙うショットになります。
テニスであればネットギリギリまで詰めることができるので
チャンスボールになり得るショットです。
しかし、ピックルボールの場合
ノンボレーゾーンがあるので
こちらのスペースを活用したピックルボール特有のショットになります。
メリットは
比較的ボールスピードが遅いので
自分たちのチームがノンボレーラインまで詰める時間が作りやすいです。
一方でデメリットは
相当良いコースに打たない限りは優位な状態に持っていくことは難しく
ボールが浮いてしまった場合、相手のチャンスボールになり
攻撃されてしまいます。
ドロップはプロ選手も使うショットですし
個人的にはピックルボールのショットの中で
序盤に習得しておきたいショットの1つになります!
サードショットドライブももちろん必要な技術なのですがどちらも練習する時間を確保できる人は少なく
また、どちらも解説していると
この記事がとんでもない文章量になるので
今回はサードショットドロップのみを取り上げます!
5.サードショットドロップの打ち方のイメージ
サードショットドロップがどういったショットなのかは
今までの説明でなんとなく理解できた方は多いと思いますが
じゃあ次は
「どうやってそれを打てばええねん!!」
ということが気になっている関西人が多いと思います(笑)
この章では打ち方のイメージを書いていきます。
ズバリ
「ボールを手で持ち、下から投げてネットを超えてノンボレーゾーンに落とす」
のとほぼ同じ動作になります。
その際に意識して欲しい点が大きく3つあります。
5-1.フットワーク
右利きの方で右手でボールを持って投げる方は左足を踏み込んで
ボールを投げることです。
左手でボールを持って投げる方は右足を前に踏み込んで投げます。
要はフォアハンドで打つときは左足を
バックハンドで打つ場合は右足を
前に踏み込んで打つのがオススメです!
理由は、打った後に踏み込み足と逆の足が前に出てきやすいので
サードショットドロップを打つ目的である
「ノンボレーゾーン」にスムーズに到達することが可能になるからです。
5-2.重心を低くし、膝を使って持ち上げる
サードショットドロップをコートの横から眺めた時のボ
ールの軌道をイメージして欲しいのですが
なんとなく弧を描くことをイメージできるでしょうか?
なぜなら、ネットを超えてすぐのノンボレーゾーンに落とすことを狙うためです。
仮にあまり弧を描かず、直線的なボールだと
ネットを超えてノンボレーゾーンに落ちることはなく
ほとんどネットの高さと同じ高さで
相手のヒットポイントに到達してしまいます。
そうなると、パドルのスイングの動きは
進行方向と同じ「後ろから前」のスイングではなく
「下から上」の下から持ち上げるようなスイングになります。
これを実現するには、
重心を低くしボールの下からパドルを入れて腕だけではなく
膝を曲げて体全体を使ってボールを持ち上げることで
安定して「下から上」のスイングが可能になります。
5-3.スイング全体の動きは自分の視界の範囲内で
サードショットドロップはネットを越えてすぐの
ノンボレーゾーンを狙うショットなので
パワーショットではなく、コントロールショットになります。
なので、そこまで大きなテイクバック(打つ前にパドルを引く動作)は必要なく
また、大きなフォロースルー(打ち終わりのパドルの動作)も必要ありません。
じゃあどの程度のスイングなのか?との目安が
自分の視界の範囲内にとどめるのが良いとされています。
6.サードショットの練習メニュー
次は実際に「どのように練習したらいいのか?」の部分になります。
基本的には
「サードショットって何?」
という方を対象に今回はメニューを組みました。
「5.サードショットドロップの打ち方のイメージ」の章で書いた
3つのポイントを常に意識して以下メニューを行います。
階段を1段ずつ上がるように設計したつもりです!
それこそ、文章で書くより動画の方が
確実に分かりやすくイメージしやすいと思うので
興味のある方は、以下の動画をご覧ください!
✅参考動画
『【脱初心者!】ピックルボールのサードショットを徹底解説!サードショットドロップの基本や練習方法を練習会で教えてきました。』
https://youtu.be/uQXdE_z_5xU?si=6-t_lychIUgXXJae
7.最後に
この記事を最後までお読みいただき、ありがとうございました!
サードショットがなぜ重要なのかと
その練習方法も簡単にですが、お伝えさせていただきました。
しかし、練習会の時間は2時間30分で
「それに参加したからもうサードショットは完璧!」
とはなりません。
サードショットドロップは1日2日で習得することは難しい技術なので
本練習会に参加された方やこの記事・解説動画を観られた方は
日々の練習で常に意識してやられると良いと思います。
そうすることで、徐々にですが
サードショットの上達・スキルアップにつながります!
あまりサードショットドロップは派手なショットに見えませんが
確実にピックルボールを今より楽しいものにしてくれるので
ぜひ練習に取り組んでみてください!
私もまだまだなので、練習に取り組みます(笑)
では次の記事でお会いしましょう!