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在宅患者緊急時等共同指導料について

今回は在宅患者緊急時等共同指導料(700点)について書きます。
みなさんはこの算定を取っていますか?

訪問薬剤管理指導を実施している保険薬局の保険薬剤師が、在宅での療養を行っている患者であって通院が困難なものの状態の急変等に伴い、当該患者の在宅療養を担う保険医療機関の保険医の求めにより、当該保険医療機関の保険医等、歯科訪問診療を実施している保険医療機関の保険医である歯科医師等、訪問看護ステーションの保健師、助産師、看護師、理学療法士、作業療法士若しくは言語聴覚士、介護支援専門員又は相談支援専門員と共同でカンファレンスに参加し、それらの者と共同で療養上必要な指導を行った場合に、月2回に限り算定する。  

最近僕のチームで算定例が増え、算定からレセコン入力までの業務フローが出来てきたので、そのノウハウを店舗内の他のチームにも共有しています。
他のチームでもいくつか算定例が出てきているようです。今日はその一部をご紹介します。

※あくまで個人の経験論であり、返戻きたやんけ!等のクレームに対する責任は負えません。


僕は毎週数件ペースでコンスタントに算定しています。
算定するシチュエーションとしては、主に以下が挙げられます。

①患者さんの状態変化に伴うカンファレンスへの参加
②臨時の訪問診療への同行


①患者さんの状態変化に伴うカンファレンスへの参加 

加齢や疾病によるADLや認知機能の低下に伴う治療方針の見直しや変更するタイミング。
尚且つ、ご本人やご家族の理解と納得の上で方針決定をする必要がある場合に開催されます。


②臨時の訪問診療への同行  

施設で訪問診療同行をしているとよくありますよね。
突然の熱発等の急性疾患や原疾患の増悪に伴う計画外の診察(訪問)です。


急変等とは?


算定要件にある”急変等”という文言の解釈がやや意見の別れる部分ではあると思います。  


僕個人の考えとしては、「計画外に訪問したこと」に対して発生する時間的コスト及び頭脳労働コスト(実はここに一番価値がある)を鑑みて、これはプロとして仕事をしたなと思えるのなら積極的に算定するべきだと思っています。


薬歴とレセ摘入力

プロとしての仕事を果たしたのなら、しっかりと記録(薬歴&レセ摘)に残すことが重要です。

今後の治療に役立てる意味はもちろんですが、客観的(公的)な形で記録を残しておくことは、将来的に薬剤師に対する評価につながります。(きっと!)
特にこのようなレア(?)な算定の場合はしっかりと記録しておきます。


レセ摘に記載するべき内容は、要点です。
返礼が怖いのであれば、薬歴の内容をすべて記載しても良いかもしれませんが事務の負担になります・・。
この辺りはチーム内で要相談ですね。


僕の場合は「ここまでレセ摘に入力してね!」という意味で薬歴に星印を記載するようにしています。


例)医師より緊急の要請あり共同指導を実施
●●CL ●●医師 ●●看護師
●●老人ホーム ●●看護師
(ご家族が参加の場合はご家族の続柄を記載)
加齢に伴う認知機能の低下による食思低下及び脱水症状があり、今後の治療方針についてカンファレンス。
~ここまでが必要最低限の要点~
医師より・・・と説明。KPより在宅での看取りの希望あり。
⇒在宅で看取りの方針に決定
~ここから薬学的アセスメントとプラン~
以下略



いかがだったでしょうか。
もしかすると、実は算定できたはずのものを見逃していたことに気が付いたかもしれません。


取れる算定はなんとしてでも取ろう!というわけではなく、あくまでもプロとしての仕事を成したならば適正な対価と得て、しっかり記録に残して将来に繋げましょう!という想いで書いてみました。


ぜひみなさんの算定例も教えてください!
ありがとうございました!

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橋本倫季(Tomoki Hashimoto)
いつも読んでくださりありがとうごさいます。みなさんが読んでくださることが活力になっています。