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【注意喚起】最近Amazonで増加してる代引き詐欺について

1. はじめに

 近年、Amazonを利用する消費者を狙った「代引き詐欺」が増加しています。この手口は、消費者の信頼感や心理を巧みに利用した非常に悪質なものです。本記事では、この詐欺の具体的な流れや悪質さ、そして被害を防ぐための対策について詳しく解説します。

2. 代引き詐欺の流れ

①商品Aを購入
消費者はAmazon上で商品Aを注文します。
②返品の連絡が届く
数日後、Amazonを名乗るメールや通知で「商品の返品処理が行われました」と連絡がきます。
③販売業者からの連絡
販売業者を装った者から「Amazonと自社システムの不具合により、すべての商品の返品が発生してしまいました。ご迷惑をおかけするため、商品を再配送します」といった連絡が届きます。そして、商品は「日本郵便やヤマト運輸で代引き配送する」と告げられます。
④商品を受け取る
消費者は安心して代引き料金を支払い、商品を受け取ります。しかし、開封すると中身は偽物や粗悪品であることが判明します。

3. この詐欺が悪質な理由


①消費者の心理を巧みに利用
「システム不具合」「迷惑をかけたため特別対応」といった説明により、消費者の警戒心を緩めます。
②Amazonを通さない決済の仕組み
代引き配送ではAmazonの決済システムが利用されないため、トラブルが発生してもAmazon側に対応を求めることができません。
③販売業者情報の偽装
詐欺業者は、問い合わせを行っても無関係な会社の情報を偽装するため、被害者が業者を特定して対応を求めることが困難です。

4. 被害を防ぐためのポイント


代引き詐欺の被害を防ぐには以下の対策が有効です。
①不審な連絡に注意
・Amazonから返品連絡が来た際には、必ず公式の購入履歴やヘルプセンターで確認しましょう。
・販売業者から直接連絡が来た場合は、正規のAmazonシステム以外で対応しないこと。
②代引き配送の受け取りは慎重に
・注文履歴にない商品や予定外の代引き配送は、受け取らずに業者や運送会社に確認してください。
③疑わしい場合はAmazonに報告
・「返品処理」や「販売業者からの直接連絡」に不審な点がある場合、Amazonの公式カスタマーサポートに連絡して確認しましょう。
④情報を守る
・詐欺業者に個人情報を渡さないようにし、不要な問い合わせや情報提供は避けましょう。

5. 被害に遭った場合の対処法


万が一詐欺被害に遭ってしまった場合は、以下の手順を踏んでください。
①配送業者に連絡
代引き配送の場合、配送業者に取引の詳細を確認してもらいます。
②消費生活センターに相談
消費者ホットライン(188)に連絡して相談しましょう。
③警察に被害届を提出
被害の詳細を記録し、最寄りの警察署で被害届を提出してください。
④Amazonに詐欺の詳細を報告
Amazonを通じて詐欺の詳細を報告することで、今後の対策や被害の防止に貢献できます。

6. おわりに


Amazonは便利なショッピングプラットフォームですが、それを悪用する詐欺の手口も増えています。例えば、配送料詐欺(商品を安く販売しその代わりに配送料を10倍程度で徴収する)やフィッシングメール詐欺などです。詐欺に巻き込まれないためには、常に最新情報に注意を払い、不審な連絡や取引には冷静に対処することが重要です。

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