20-21seasonリバプール中間通信簿【後編 OMF、FW、監督編】
さてこのシーズン中間通信簿も折り返し地点である。例年にないレベルで怪我人が続出している今シーズンであるが、それでも彼らは必死に戦い抜き、現時点で暫定ながら首位という目に見える結果を残している。プレミアリーグ連覇のために今一度これまでのプレーをざっくり振り返っていこう。
OMF
ワイナルドゥム
オランダ代表のダイナモはやはり今シーズンも欠かせない存在であった。主に4-3-3のインサイドハーフで出場し、攻撃ではビルドアップのサポートにまわり、守備では主に中盤で相手とマッチアップすることになった彼は模範的な黒子役であった。攻撃の時も前に行かないでロバートソンのカバーやってたりしてたし。いざとなれば18-19のチャンピオンズリーグのバルサ戦みたいにFWとして使える。なんなら本人もそっちの方がいいらしい。ロバートソンと同じく働きの割には給料が本当に低い。なんなら南野より低いよ。さっさと大型契約用意してやれ。
カーティス・ジョーンズ
しょーみ今季1番伸びた選手じゃね?運ぶドリブルもそうだし、相手を軽く剥がしてからパスやシュートなどプレーに多彩さがある。あとクソ強烈なミドルも持ってるから下手に放っておけない選手に成長した。ケイタとか意外と離脱が多いからその分も頑張って働いていただきたい。髪型が南野と似てるからモヒカンとかにしてわかりやすくして欲しい。
ナビ・ケイタ
コンディションが上がらず本調子ではないかなーという感じ。パレス戦はそんなに悪くはなかったけどね。運ぶドリブルはできるし、後は守備強度とかパス精度上げといてくれ。思ったんだけどリバプールって運ぶドリブル上手いやつ多くね?俺の勝手な偏見っすか?
ミルナー
みなさんご存知ミルナーおじさん。ミルナーが11人いればどんなサッカーチームにも勝てると言われている(自社調べ 2020)くらい気が利いている。というかカバーが神の領域に行っている。ロバートソンとかが上がってていない状況でカウンターくらった時とかもミルナーいれば戻って対応してるからまじで助かる。攻撃力は求めちゃいかん。ミルナーおじさんはこれまでいい働きしてくれたんだからたまに出てきてカーティス・ジョーンズとか若い奴らのケツを叩いて激励してくれるくらいが丁度いい。
シャキリ
離脱が非常に長いけど出れば絶対結果出すから本当にやめられない。ヒモ男を養う女の気持ちを分かりたければシャキリを見ればいいと思う。屈強な体躯からは想像もできないようなテクニックやポジショニングセンスを見せてくれる。チームの調子が悪い時中盤のボール回しってフィルミーノに任せすぎる時があるんだけどシャキリが入るとある程度フィルミーノの負担を抑えられると思うからベンチに是非とも置いておきたい選手なんだけどいかんせん離脱期間が長いからねー…。あと2シーズンは見たいから退団しないでね。
チアゴ
昨シーズンのチャンピオンズリーグ王者バイエルンから満を辞して加入した技巧派プレーメーカー。デビュー戦でアホみたいにパス通してたのはまだ覚えてる人も多いのでは?チアゴがいると5-4-1とか6-4-0とかワトフォードとかしてくる守備を固めたチームを崩すのに苦労しないんだろうなーって思うけど怪我が多い。あとチェルシー戦でPK与えたことから守備についてもちょっと不安だった。でも激しい強度の中での守備はバイエルンでやってると思うから慣れてると思うし、ファビーニョみたいにプレミアになれれば大丈夫だと思うけどね。怪我だけは本当に心配。ちなみにニューカッスル戦でやっと戻ってきてくれた。まじうれぴい。
南野
しょーじきに言うとパレス戦までは早く退団した方がいいんじゃないのって思ってたけど、パレス戦では進化を遂げていた。ロバートソンの上がるスペースを開けながらボールに寄らないでペナ内にアタックをかける動きを繰り返して、その戦術理解度の高さを見せてくれた。反転とかも上手いからトップ下とかで使っても面白いと思う。守備もサボらないしそこも好印象。最近ちょっと出番減ったけど心配はしてない。前チームに来たばっかりの頃、ハッピーバースデーの歌を歌っていたのだが、日本バージョンなのか「ハッピーバースデートゥーユー。ハッピーバースデートゥーユー。」ではなく「たんじょーびーおめでとー。たんじょーびーおめでとー。」という謎の歌を披露していた。
チェンバレン
膝をぶっ壊してから全然見ていなかったが、パレス戦で本当に久しぶりにプレーを見ることができた。かつてのゴリゴリのドリブルで敵を吹っ飛ばしながらミドルをブチ込むようなプレーは見れなかったが復帰しただけで嬉しかった。
FW
フィルミーノ
現代型偽9番の代名詞ともいえるCF。中盤に降りてきて創造性溢れたスルーパスを通したり、ペナルティエリア内ではヘディングでボールを相手のゴールにシューーーッ!!したりともはやなんでもできる。南野とのコンビネーションもよく、南野のフリーランからできたスペースにアタックしてゴールを決めたりと共存も果たしている。専らサラーとマネに裏のスペースを提供して自分は中盤やサイドに流れていってスムーズな遅攻の組み立てを担当してるって言っとけば間違いはない。要するに彼がいなくなったら終わる。本当に移籍しないで…。
オリギ
ピークはすぎた感が否めない。シュートのパンチ力は持っているけどそれ以外がフィルミーノとかと比べると圧倒的に足りない。シャルケへの移籍報道が出てるのでブンデスに行くのも悪くないかもしれない。もちろんチームの功労者の1人であることに変わりはないので移籍はして欲しくないがそろそろ考える時期なのかもしれない。
ジョタ
リバプールにやってきた新星。正確なミドルやテクニックを生かしたドリブルで相手をかわしてゴールを奪っていくストライカータイプのプレイヤーって感じ。アタランタ戦でハットトリックしたりと暴れまくっていたら怪我という逃れられない強制離脱イベントに巻き込まれてしまいました。一時期フロント3もスタメンが脅かされるくらいの活躍してたし、帰ってきてからの更なる爆発を期待している。クラブのインスタに載せられてる写真の肌のシミがすげー気になる。肌ラボ使ってくれ。
マネ
身体能力お化け。身長そんなに高くないけど跳躍力エゲツないからヘディングでのゴールもできる快速ウインガー。そのスピードを生かしたドリブルでロバートソンと共に相手右SBを恐怖に陥れ続けた。ちなみにロバートソンが上がってくると1つ内側のレーンに入るのだが、この人身体能力で無理矢理ターンしたりして倒されてもほぼフリーキック取ってくれるからどこにいても対応に苦労するまじめんどい選手。しかも守備もサボらず、よくペルムータしてきてロバートソンの裏のスペースをカバーしてくれたりもする聖人。でも今シーズンはここまでリーグ戦6得点とやや控えめな成績。ヘンダーソンがインサイドハーフでないことが起因する右サイドの攻撃力不足が影響してるか知らんけどなんか点が取れてない(昨シーズン比)。本来の力はまだまだこんなもんじゃないんでこれから思いっきり左サイド蹂躙してください。
サラー
ここまでリーグ戦チームトップの13得点とその得点力を存分に発揮している。にしてはビッグチャンスを結構外してる気がしないでもない。マネにも劣らない圧倒的なスピードに加え、プレミアリーグの屈強なディフェンダーを背負えるフィジカルを併せ持つストライカーはPKも上手い。今シーズン1回も外してないっしょ。さっき相手DF背負えるって言ったけどそこでタメを作ってTAAを上げたり、あわよくばファールを貰えたりするのでやれることは結構多い。左足の精度は本当にいいのであるのだが今シーズンはそれ以上に右足がオモチャであることのデメリットがモロ出ている気がする(昨シーズンもそうだったけど)。相手に右足でシュートを打たないという前提のもとで対応されてるから意外に手詰まりになって戻すというパターンが多い。それでも個人でなんとかしちゃう場面もあるんだけどある程度右足使えたほうがDFとしても怖いと思われる。てかサラーが右足使えたら世界のWGのパワーバランスが崩れるのでこの方が案外いいのかもしれない。サラーが欲しいならムバッペかサンチョをください。
監督
ユルゲン・クロップ
ここまで怪我人が多い中で暫定1位という結果で年内を終えたのは流石の手腕である。ベビーメタルフットボールと形容される激しいフットボールが有名であるが、今季は疲労や引いてくる相手が多いということからややゆったりとしたペースで試合を展開していくことが特に多くなっているが、それでもしっかりテンポを上げるところでは上げるなど現状に合わせて自分のスタイルを発揮するフットボールをできていると言える。課題はここ最近勝ちきれていないこととそれに関連して引いた相手を全然崩しきれていないこと。個人的にはヘンダーソンのアンカーをやめた方がいいと思われる。チアゴをアンカーに置いてワイナルドゥム、ジョーンズ、ヘンダーソンらをインサイドハーフで起用した方が良いのではと考える。チアゴがいなかった期間も4-3-3にこだわるのではなく4-2-3-1を採用した方が良かったのではと個人的には思う。
まー細かいことは抜きにしてとりあえず年内1位で折り返せたんだしええわ。
終わりに
シーズンももうすぐ折り返し地点です。みなさんもお気に入りのチームの中間評価を出してみるのも面白いと思います。ではまた!