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#詩

【勝手な詩】 月の記憶

【勝手な詩】 月の記憶

月の光は夢の薄絹
窓の向こうで消えゆく幻影

夜の黒いカーテンが引かれ
星々は静かに囁くけれど
その声は遠く、届かない

窓から月が見えなくなった
それは悲しみの淵に沈む舟
夜空に穴を空けて、失われた時間を吐き出す

思い出たちは踊る
霧の中で、輪を描きながら
でも月は戻らない、今宵は永遠に閉ざされる

目を閉じてみると
窓の中にはまだ月が浮かぶ
しかし、それはただの記憶
柔らかい影が心に残るだけ

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【詩】月を殺す

【詩】月を殺す

窓辺には
男が切り取った月の欠片たちが
寂し気な輝きを放ちつつ
整然と並べられていた

彼は冷徹な瞳で月を刺し殺し
その刃は月を切り取りながら冷たく笑う

男はしかし
欠片たちを決して売ることはない
ただ窓辺に立つことが
彼の生の証

満月の夜も
新月の夜も
男は月を刺す

そして彼は肥え
生きるのだ

だがついにある夜
彼は月殺しのかどで
捕えられた

月を殺して生きるということは
男が予期でき

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