![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/92839464/rectangle_large_type_2_27b213a778d5bd23ce76137363fc096e.jpeg?width=1200)
板金折鶴のワークショップ inドイツ
2022年9月。板金製の折鶴のワークショップをしに、ドイツのハンブルグに行ってきました。
ハンブルグでワークショップをやることになったキッカケが、
地元で屋根の修理を度々やらせていただいている日本人の方。
その方がハンブルグの学校で音楽の先生をやっていて、
和國商店の折鶴をドイツの同僚の方へのお土産として購入していただいたんです。
同僚の方に板金の折鶴をギフトしたところ、その方が折鶴のクオリティやビジュアルに感動をして、
「もし、できたら日本の職人さんから僕らの学校の生徒へワークショップをやっていただくことはできないか?」
と、相談されたようなんです。
それで、「ウチノさん、こういった理由でもしできたら・・・」なんてご相談を受けたんです。
日本でも板金の折鶴のワークショップなんて
まともにやったことがないのですが、
相談されて何か楽しそうだったので、やりましょう!と。
ノリでYESと言うタイプのノープランな人間です。(笑)
ちょうどパリに行く予定があったので、もしそれでよろしければということでOKをいただき、準備を開始。
図工の時間を使って中学校2年生の約40人に教えてもらいたいということ。
あ、まあまあ結構人数いるのね~(笑) なんて思いましが、まあ何とかなるかなと、脈絡もなく快諾。
すると、1ヶ月後にまたその音楽の先生から連絡が。
「ウチノさん、もし可能であればハンブルグある独日協会という領事館管轄の組織があるんだけど、そこでも是非ワークショップをやってもらえないか?と言われたんですが、いかがでしょうか。10名くらいなんですが」と。
もうね、40人だろうが50人だろうが何とかなると思って快諾。just do it。
しっかり準備を整えて、フランクフルト経由でハンブルグへ。
![](https://assets.st-note.com/img/1670460677869-rZNoVxZhV0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1670460634729-AbC0uwk2zC.jpg?width=1200)
一緒に行ったのは私の妻。
彼女は建築板金職人の経験はありませんが、板金折鶴を折らせたらダントツ一番うまい。
現在出荷している折鶴の多くは彼女が作った作品です。(笑)
さて、新型コロナの影響で2年以上海外に行くことができなかったので、久々の海外です。
日本は未だに外でもマスクをしている人が沢山いるが、ヨーロッパはほとんどの人がノーマスク。
マスクをしなければいけないのはタクシーと高速列車くらい。もう完全にwithコロナ状態(というか、もう知らんがなって感じですw)
当日は9時から13時までに40人の生徒さんに、15時からハンブルグ独日協会さんで8名に向けて開催。
僕らはドイツ語はもちろん、英語も何となく言っている事が分かる程度なので、ほぼ丸腰状態でワークショップをしました。
でも、ドイツ語の通訳者として、その依頼をいただいた日本人の音楽の先生がいらっしゃるので、安心して・・・w
![](https://assets.st-note.com/img/1670460809585-Z56DHg0vU1.jpg?width=1200)
生徒達は紙の折鶴さえ折ったことがないのに、いきなり高度な板金の折鶴をするなんで・・・みたいな感覚でいたようですが、
手取り足取り教えてみると、完成に向けていとも簡単に折鶴を折っていきました。
聞くところによると、この学校の生徒はこのような手作業で色々なものをつくる授業を沢
山こなしているので、コツを掴むのが早いとのこと。
![](https://assets.st-note.com/img/1670461033413-PCPOOVA5GQ.jpg?width=1200)
教えた中で器用な生徒もいて、その子は自分の分を作った後に友達の分もサポートしてあげたりもしていました。
生徒達に「作った折鶴どうするの?」と聞くと、
『お母さんが、来月誕生日だから、プレゼントする!』とか
『クリスマスに友達にプレゼントする!』と優しく嬉しい事を言っていたのが印象的でした。
生徒たちが目をキラキラとさせて異国の文化に触れ合うのを間近で見て、改めて来てよかったと本当に思いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670460835346-LZr8sChYjV.jpg?width=1200)
こんな感じで、40人の生徒さんに板金の折鶴を教えるミッションは完了。
次はハンブルグの中心地にある独日会館でのワークショップ会場へ。
ここでは大人の方に8名に板金折鶴のワークショップ。
参加された方は、様々な方。
日本文化が大好きな地元のママさん、ハンブルグ桜の女王、某飛行機機体メーカーのパイロット。。。
みなさん、日本が大好きで紙の折鶴は作ったことはあるけど、板金の折鶴を作れるなんて!!っと興奮してこのワークショップに申し込んだと仰っていました。
車で2時間かけてここまで来ました!って方もいらっしゃってビックリ!!
![](https://assets.st-note.com/img/1670460930089-DAnGcrBQX9.jpg?width=1200)
それでは実際に作ってみましょう!と始めると、無言、、、。いや、集中。。。(笑)
午前中に行った学校でのワークショップはワイワイガヤガヤの雰囲気だったのが、ここではみなさん本気ですwww
息を止め、折鶴を折っていく姿がとても印象的でした。
みなさん完成した時には手汗びっしょりで、肩が痛い〜腕がパンパンだ〜って、久しぶりに集中した〜と感想を述べていました。
![](https://assets.st-note.com/img/1670460977705-03mTOhsnPN.jpg?width=1200)
そんなこんなで、ドイツ、ハンブルグでの折鶴のワークショップは無事に終えることができました。
ありがたいことに、これを機に色々なところから「ウチでもやってほしい!」という声をいただいております。
日本文化の発信と職人技術の継承、そして職人ってカッコいい!と羨望される社会をつくりたく、これからも地道にやっていきたいと思います!
何か板金折鶴のことで質問やご依頼があれば、ぜひ!!