あなたの運は、あなた自身とあなたを取り巻く5人でできている
人間関係と運の関係について考えたことはありますか？ あなたには、とても親しくて、濃く付き合っている人は何人いますか？ 20人！なんておっしゃる方は、「大親友」というカテゴリーをよくお使いになったり、親友と呼ばれるご友人が10人くらいいるかもしれませんね。
人間、1日24時間しかありません。その中で深くお付き合いできる人はとても少ないのです。だいたい5人、がんばって7人くらいではないかと。知り合いや友達がたくさんいても、その中であなたの一番近い距離にいられる人は、せいぜい片手で数えられるくらいではないかと思います。
私自身を振り返っても、いつもだいたい5人前後でした。私の場合、家族仲、特に母方の親戚（いとこ）との仲が非常に良いので、血縁関係以外の人がなかなか入る余地がありませんでした。友達が少ない自覚はあります。でもわざわざ外部の人を友人に選ぶ必要がなかったのです。
とはいえ、子どもの頃から姉妹のように育ち、行動分析心理学のタイプも同じなので手に取るように相手の考え方が理解できる人たちや、自分の性格を熟知している家族で周囲を固めた結果、井の中の蛙大海を知らず状態になる怖さはよく知っていますので、色々な方と交流させていただくように意識しています。多様な人々との交流は、視野を広げ、新しい考え方や機会をもたらしてくれますからね。
さて、この「あなたの一番近い距離にいられる人」は、当然入れ替わります。AさんからBさんに、数年後にはBさんがいなくなってCさんに…などという風に。これは自然なことで、人生の異なる段階では、異なる人々が重要になるわけです。
中には不動の1位もいます。配偶者やパートナーがそれにあたります。もし1位ではなかったら……さすがにまずいですねぇ。お互いがお互いの1位であるように努力しなくてはなりません。不動の1位になるべき人同士が足を引っ張り合うなど、あってはならないことです。開運どころの話ではなくなります。そのパートナーがひっきりなしに変わる人もいるようですが、まぁ特殊なケースでしょう。
一次的にお子さんが1位の時もあるでしょうが、成長するにしたがって当然順位は下がります。親御さんにとってお子さんが不動の1位、永久欠番では親子双方が不幸になります。子供は、社会からの預かりもの。成長したら社会にお返しすべき存在です。
さて、この特に近しい5人が誰か？であなたの運が作られます。この5人の中でも、血縁関係にない他人がポイントです。なぜなら、彼らはあなたの選択によって近くにいる人たちだからです。
あなたに近しい人で、血縁関係にない人は誰ですか？それは、どんな人ですか？あなたの理想や目標の延長線上にいますか？これを意識してご自身の交友関係を思い返してみてください。
特に今の環境を変えたいと思っていない、現状に満足しているなら、それでよろしいでしょう。
ですが、野心や高い目標や理想があるのに何も変わらない、成果が出ない…と悩んでいる場合、あなたに一番近い距離の人は、数年（ヘタしたら十数年）変化がないのではないでしょうか。付き合う人があなたに与える影響の大きさをナメてはいけません。
私は3年前に周囲の5人を変えました。それまでの一番の方は、今は5人の中にも入っていません。結果、色々動き始めました。そして、普段お付き合いする人もガラリと変わりました。
成功かどうかはまだわかりません。ですが、私たちの周囲の人々が私たちの人生にいかに大きな影響を与えるか実感した数年間でした。
かといって、外したその方をないがしろにしているわけではありません。半年に一度くらいの割合でお会いしているので関係が切れたわけではありません。適切な距離を保つことが重要なのです。
他の人も、意識して入れ替えるようにしています。違和感を覚えたら入れ替えるんです。そうすると、入れ替わった人との人間関係が密になってきます。コミュニケーションを取る回数が増え、会う回数が増え、ご飯を食べる機会が増え、何かをする機会も増えてくるのです。
入れ替え制なので、外した人がまた戻ってくることもありますよ。一度外したらおしまい、ではありません。人間関係は流動的であり、状況に応じて変化しますので。
ちなみに、ご自身の一番近い距離にいる人を思い浮かべて、その人と今から1ヶ月の間に一度も連絡を取っていなかったら、その人は近い距離の人ではありません。別の人が近い距離の人です。
そう考えると、会社帰りになんとなく飲みに行く同僚や、同じ時期に入社したからという理由でなんとなくランチを一緒に食べている同僚の方が密なコミュニケーションをしていることもあります。
だとしたら、この同僚があなたの一番近い距離にいる人です。仲良しだと意識していなくても、です。
…ね？無意識って怖いでしょ？
一番近い距離の、血縁関係にない人が、ここ最近、あなたの人生にどのような影響を与えたのかを考えてみてください。これを考えることで、その人を外すべきなのかがわかります。
考えてみてください。結構いるんですよ。私もそうです。なんでこの人が…？という人が近くにいるケースが。
その人は、現状維持することを無意識に望んでいて、変化を嫌がっているかもしれません。
または、あなたの持っているものをタダで使おうとしているかもしれませんし、あなたのエネルギーを吸い取ろうとしているかもしれません（物理的にではありませんよ）。
一番恐ろしいのは、こういう人は無意識であり、善人であるケースが多いのです。
だからこそ、関係を「切りづらい」のです。
「でもずっと仲がいいし」「悪い人じゃないから」とデモデモダッテと言いながら付き合い続けると、あなたの運は上がりません。
先ほども申し上げたように、無理に関係を「切る」必要はありません。あなたにとっての友人の順位を入れ替えればよいのです。
現状維持とは、何もしないということです。
今「運が悪い」と思っているなら、何かしなければ変わりません。強制的に環境を変えて動ける基盤を作ることで運がよくなるのですよ、というお話をしているのです。
「友人は、利害のためにだけ付き合うものではない」とおっしゃる方もいますし、私も賛成です。ですが、現状に満足していないなら、一番近い距離にそういう方を置くべきではありません。半年か1年に一度、会ってバカやって楽しんで…それで十分でしょう。
あなたは、理想を現実にするためにがんばっていらっしゃるのですから、忙しくてそれ以外の人と濃くお付き合いすることは時間的にも無理になるはずです。これを毎週、毎月しているのだとしたら、あなたが口にしている野心や高い目標や理想は、本心からのものではなく、なんとなく「だったらいいな」程度のものでしかないということになってしまいます。
では、運をよくするにはどうしたらいいか？答えは簡単です。運のよい人と一緒にいることです。これが一番手っ取り早い解決策です。
運のよい人は、以下のような特徴を持っています：
○柔軟で前向きで勢いがある
○直感と感謝を大切にしている
○自責思考で、自己成長と挑戦を続ける
○今に集中して楽しむ
○感情の安定性と適切なコントロール
それぞれの解説は別のところでいたしますが、
こういう人は、同じように運が良い人と一緒にいる傾向があります。なので、こういう人を身近に置くということは、あなた自身も同じようなタイプに変わらなくてはいけなくなります。あなたが変わらなければ、「一緒にいてほしい」「近くにいたい」とあなたがどんなに願っても、向こうから去っていくので。
勢いがある人と一緒にいることで、自分もトレンドに乗ることができるのです。…ほらね？あなたの運は、あなた自身と周囲にいる5人が創り出しているのです。
この事実を認識し、意識的に自分の周囲の人々を選ぶことで、あなたは自分の人生をより良い方向に導くことができるでしょう。自己成長と成功への道は、あなたを取り巻く人々と密接に関連しているのです。
……というのが、目に見える世界（形而下）でのお話です。
こんなこと知ってるし、とにかくがんばってがんばってがんばって、がんばってるんだよ。
でも思ったよりも結果が出ない……こんなことありませんか？
神様は自分のことを見ていないんじゃ…？
生まれてからずっと運が悪かった。親ガチャから失敗だった。
などなど。
これは、目に見えない世界（形而上）が何らかの影響をあなたに与えている可能性があります。
形而下と形而上は、車の両輪のようなもの。
どんなに目に見える世界（形而下）をととのえても、もう一方の目に見えない世界（形而上）をととのえなければスムーズに走り出すことができません。
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