サッカー未経験者でもカッコいいコーチになれる方法
4種、少年サッカーと呼ばれるカテゴリーにおいて、大半はボランティアのコーチ、特に保護者、お父さんのコーチが携わっているケースが多いと思います。
色々な繋がりから、ボランティアのコーチの方からのご相談を受けることもありますし、実際にその少年サッカーの指導の現場を眺めることで、考えてしまうこともあります。
サッカー経験が無い方がコーチと呼ばれることで、緊張感を持つことも、優越感を持つこともあると思います。また、貴重な休日をボランティアとして地域の子供達のサッカーの指導に携わる…素晴らしいことだと思います。
ただ、『ボランティアだから、職業としてコーチをしている人達には敵わない』と、諦めや逃げのような言葉を発する方も少なくありません。確かに仕方ないこともありますが、果たして本当にボランティアだからという立場として逃げてしまってもいいのでしょうか?
いつも思うことなのですが…超一流のプロコーチでも、未経験者のボランティアのコーチでも、子供からすれば、同じ『コーチ』であるのですから、ある程度の心構えや知識を得るための勉強って必要だと思うんですよね。
あくまで僕の視点でしかありませんが、サッカー未経験者でもカッコいいコーチになれる方法をお話しさせていただければと思います。
※申し訳ございませんが、あくまでも僕の主観でありますので、苦情等はご遠慮ください…
まずは見た目…
見た目で判断してはいけませんし、重要なのは中身や内容なのですが、やはり印象というか、見た目で損をするのは避けたいところです。また、子供達を指導するにあたり、当然スーツやブレザーで指導する方はいませんよね?(笑)
指導するにあたり、その見た目で子供達からリスペクトされるきっかけを失ってしまっているコーチって多いのではないでしょうか?
よくあるパターン、
とりあえず、動ける格好でいいや、というケース。
また、単純に着る物のセンスの問題。ダサいって言われてしまうコーチ、いませんか?
子供達ってサッカーに興味を持つと、ウェアとかにも詳しくなるじゃないですか?だから、コーチがサッカーと関係ないメーカー、ブランドのウェアとか、センスのないウェアを着てると、『コーチ、カッコ悪い〜!』って言われてしまうことってあるのではないでしょうか?過去に実際に4種のチームの現場を眺めていた時に感じたのって、まずこの見た目で大きく失敗してるなってことなんですよね。
もう少し具体的に言うと…ありがちなのは、上下ブランドが違うウェアになったり、色とかのコーディネートがめちゃくちゃだったり。ヨーロッパの有名クラブのレプリカユニフォームに、全然違うメーカーのハーフパンツで、サンダルでグランドに現れるお父さんコーチ、結構いませんか?また、チームウェアを揃えるにあたり、安ければいいやと中途半端に考えてしまって購入すると、チームスタッフみんながカッコ悪い、センスの無いウェアのままピッチ、グランドに立ち続けなくてはならなくなってしまいます。
スポーツ店の特価コーナーでもいいので、上下セットだったりのものを綺麗に1セットあれば十分なんです。夏物、冬物で1セットか2セットずつあれば、週末の練習に参加するにあたり、何とかなります。めちゃくちゃな格好で選手に『うちのチームのコーチ、ダサいんだよな…』と思わせなければ、だいぶ良いと思います。これはシューズに関してもそうですよね。
指導での立ち振る舞い
この立ち振る舞いに関しては色々皆さんで考えて欲しいことでもあります。
練習に一つのカテゴリーに複数のコーチがいる時、ある一人のコーチに任せて練習を眺める…ここまでは仕方ないかもしれません。で、ありがちなのは、合間にコーチがその場を離れて、グランドの外でタバコを吸っていたり…。こういう立ち振る舞いだけでもうアウトだと思うんです。子供ってそう言う光景をしっかり見ているし、知ってるんですよ。ボランティアとはいえ、子供達からリスペクトされるコーチになるためには、練習終了ぐらいまでは我慢しましょう。隠れてタバコを吸ってきたとしても、匂いでバレてしまうものです。
また、真冬に寒いのはわかるんですけど、ロングのベンチコートでポストシュートのポストとかにコーチが立って、あーでもない、こーでもないって言ってる。それって説得力ないですよね。選手が寒い中でサッカーしているわけで、実際にデモンストレーションを含めて動くことを考えたら、自然と動ける服装になるでしょうし、ベンチコートでポストシュートのポストに入ることはありませんよね。
その他、真夏にインナーシャツで指導したりする方…インナーシャツってあくまで下着ですよ。細かいかもしれませんが、ボランティアだからといってだらしない格好はいかがなものでしょうか?
指導の内容に関しては…
ここからは、指導の内容にも触れていきたいと思います。
実際にサッカー経験が無い方でも、良い指導者になれるチャンスは必ずあります。それは間違いありません。
ただ、『根性だ!気持ちだ!』で押し切るのはいかがなものでしょうか?
具体的には今後記事にしていきたいと思っているのですが、やはり指導者としては勉強しなくてはいけないことがたくさんあるかと思います。
ありがちなのは、『メニューオタク』みたいになってしまうことですね。
練習のメニューを本やネットで沢山調べて知っているけれども、実際にただやらせているだけで、それだけで満足しちゃうケースって結構あるんですよね。
あとは指導者ライセンスでD級とかC級を取得した後、それで満足しちゃうとか。
大事なのは、自分のチーム、選手に合ったトレーニングを構築することなんですが、ライセンスの講習会でやったトレーニングをそのままやるだけとか、ライセンスを取得しても、あんまり変わってないとか…実際にありませんか?
子供達と遊ぶ感覚
一つだけ具体的に…
練習とかに困った時にどうするか?
僕は4対4のミニゲームがいいと思います。
まず、何の為に練習をしているのか?もちろん試合の為ですよね?
子供達はきっと練習に来る時には、練習の最後に行われるゲームを楽しみにしていると思うんです。それに対して、指導者が最後のゲームに至るまでの練習の組み立てができていない場合…可哀想なのは選手なんですよね。
それに対して、試合っぽい練習というか、試合に近い練習ってミニゲームだったりしませんか?12人くらいの参加だったら、3チーム作って、待っている1チームはパスの練習をしたりして、ゲームにすると盛り上がりますよ。また、メンバーが足りなければコーチが混ざるのも楽しいですね。本当にいい練習は、コーチも選手も楽しいと思うんです。いい練習をしようと背伸びするよりも、困った時にミニゲームで課題を一つ考えてするだけでもいい練習になると思いますよ!
選手に嫌われるコーチって?
嫌われるコーチってどんな感じだと思いますか?
・話が長い
・練習時間が長い、練習が面白くない
・怒りっぽい、怒鳴る(特にヒステリックになりがち)
・表情が固い、怖い
簡単にはそんな感じですかね。
特に僕が考えるのは、練習時間が長いのは大問題だと思っています。
練習試合やチームの招待されるようなミニ大会みたいなもので、朝から夕方まで時間を長く拘束するのもいかがなものですかね…?
ちなみに小学校高学年の適正の練習時間ってご存知でしょうか?
…。
1時間程度ですよ。
平気で3〜4時間練習しているチームの皆さん、沢山いらっしゃいますよね?
僕は育成年代の練習量で言えば、日本は間違いなく世界一ではないか?と思います。実際、練習が多いチームの方が、試合に勝てるのかもしれません。
しかし、それが10年後の選手の為にプラスでしょうか?オーバーワーク、オーバーユースによる傷害に苦しむ可能性等を考えたことはあるでしょうか?また、多感な時期に必要なことをサッカーで奪っていないでしょうか?
全ての選手がサッカーのプロ選手になれるわけではありません。しかし、サッカーを好きになって欲しい、サッカーを好きでいて欲しいというのは指導者の願いです。
理想は自然にサッカーをやりたいと思ってくれることですよね。練習が終わってもまだサッカーがやりたいっていう気持ちが自然に現れてくるのが理想ですが、必ずしもそうでなくてもいいんですよね。実は指導者や大人のエゴで子供を縛ってしまっていたり。
最後に…
具体的なことは次回以降にさせて頂きますが、個人的に、4種、小学生の指導に関わる方々と交流する度に色々と考えさせられることがあります。
失敗は誰でもするわけじゃないですか?
でも、一緒に子供達と失敗しながら指導者がサッカーを楽しむのが一番だと思うんです。
好きなサッカーをみんなで楽しむ。『お父さんコーチ』という呼称が皮肉のこもったものではなく、一緒にサッカーを楽しめる特権を持った、素晴らしいポジションになればと思っています。
好き勝手に書いてしまいましたが、少しでも参考にして頂ければ幸いです。
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