文書のお作法。【木下是雄著 『理科系の作文技術』】
Noteを書いていると、それぞれの文章へのフィードバックをもらいにくい点が若干気になります。なので、いつもはFacebookでのlikeが多ければ響いた文章。そうでなければ響かなかったのかな、ということで振り返っています。
さて、今回のテーマは文書のお作法。いかにして「文書で人に自分の考えを伝えるか」という問題です。この問題を解決するために、木下是雄先生は、伝わる文書を書くためにその「組み立て」を「読み手の視点にたったもの」としていく必要がある、と述べています。
どうすれば伝わる文書を書くことができるのか?
私がこの問題に直面したのは修士論文を執筆し始めていた2012年の秋のことでした。とにかく、自分が取り扱った実験課題の説明が難しい難しい。
なぜかというと、「2−4−6という3つの数の間にある規則性を発見するために、いくつかの新しい3つの数を考えてシステムに質問してほしい」という旨を伝えることができなかったためです。(この文章自体もわかりづらいきがしてきます。)
修士論文で取り扱った実験課題について、ご興味がある方は下記をご覧ください。
大変悩みに悩んでいたところ、指導教授の先生からは
「私はわたしの先生に、『サルでもわかるようにかけ』と言われたよ。だから『サルでもわかるように』書けばいいの」
「これじゃわかりにくい。もっと言葉を選んで。」
とフィードバックをもらい、試行錯誤していました。
『理科系の作文技術』との出逢い
そんな悩みつづけていたところに、ちょうど学部の授業で「ライティング技法ワークショップ」という授業があり、聴講させてもらうことに。近代科学社の小山透先生が担当されている授業でした。そこで紹介されていたのが、
木下是雄先生の『理科系の作文技術』という本でした。
この本に書いてあることで、最も重要で最もありふれていて、最も大切な「人に伝えるためのポイント」それは、
幹から枝葉へ
というシンプルだけど強力な原則でした。
幹から枝葉へと進む文書
木下先生がそれを説明するために、「レゲットの樹」というものを取り上げています。それは、日本語と英語でかかれた文書の構造的な違いでした。
日本的な文書の考え方、「具体から抽象へ」と行くためには、それまでのすべての情報を取り入れた上でなければ「結論」を導くことはできません。
つまり、それはそれまでの具体的事例をすべて覚えていなければ、結論を理解できないことになるのです。
同じ分野を研究している人ならまだしも、まったく違う分野の人には「覚えて置かなければいけないことがたくさん」になってしまい
読むのが苦痛な文書になってしまいます。
逆に英語的な文書の書き方「抽象から具体へ」と行くには、はじめに結論を読んだあとにそれぞれの枝葉を知ることができます。
はじめに覚えておく内容が少なくてすむ上に、「おや?なぜそうなんだ?」と疑問を浮かべさせ、徐々に解決していくという「ストーリー性」をもたせることができるのです。
読み手を意識した文書に
実際にわたしがかけている今までのNoteが必ずしもこの原則に則っている、というわけではありませんが、Noteの機能ですごいな、と思ったのは、
「タイトルと見出し画像」です。
まずそのタイトルから読んで、内容を読むという流れを設計するようにnoteのヒントはオススメしてくれます。「パラグラフ」を上手く使えば、読みやすい文書になるかもしれません。
更に意識をして、研鑽し続けなくては。。。