手頃なプログラミング学習用ツール(1) 「Codemonkey」
「プログラミングを学習するハードルは下がっている」こんなことは、たくさんの偉いひとが、たくさん記事に書いています。
例えば無料で誰でも活用することができるものだったり、どのコンピュータでも学ぶことができたり、実際にプログラムを書いてチェックしてくれるものから、映像だけのものまで、種類は様々です。
こうなってくると、段々と選びにくくなってくる問題が発生してしまいますが。。。なんとかして選ぶための判断として頂きたい。ということで、一つ一つをまずレビューしていきたいと思います。
Codemonkey(コードモンキー)
最初にご紹介するのはこれ「Codemonkey」です。
概要
左右に別れた画面で、右側にプログラムを書いて「RUN(実行)」することで、左側のステージでモンタ(さるのキャラクター)を動かして、バナナをとっていく有料のゲームです。
学習の経路:★★★
プログラミングの初歩から発展形、変数や繰り返し、条件分岐から関数まで、テキストプログラミングでここまで子どもの学習に寄り添った緻密なステップが作られていることは、すごい、の一言だと思います。
この通りにすべてを学ぶことができれば、プログラミング言語の使い方の全体像を理解することができます。
一人での学びやすさ:★★☆
ゲーム仕立てで一人で学びを進めていくことができます。細かいステップに分かれていて一つ前に戻ればひとつ先のヒントとなる内容が盛り沢山です。
Codemonkeyの構成は、
1.「動かしてみる」
2.「少し変えてみる」
3.「自分で書いてみる」
の三段階になっています。だんだん自分でかけるように工夫がされているので、「わからなかったら戻る」の原則を理解していれば一人でどんどん学べるはずです。
ただ、実際に子どもが学んでいくときにはそこまでのメタ認知をなかなか働かせるのが難しいもの。そもそも「わからなかったら戻る」という行動ができる人は、あまりつまずかないかもしれません。
みんなでの学びやすさ:★☆☆
基本的には一人で学ぶためのものですが、学校や法人アカウントの場合には、他の人の進度を確認することができます。ただ、これは焦りのもとになってしまい、「プログラミングを学ぶ」という気を削いでしまう可能性もあります。使い方が難しいところではありますが、主に「個人学習用」というスタンスで活用する方がベターでしょう。
学習するプログラミング言語:☆☆☆
CoffeeScriptというJavaScriptの拡張言語が使われています。ただ、このCoffeeScript、実際には誰にも使われていません。プログラミングの本質は着実に学び概念的なものは獲得することができるものの、実際に学んだプログラミング言語自体は応用が効かないのが難点です。
価格:★☆☆
通常、個人で契約をする場合には、年間6,480円です。ひと月あたりに直すと500円程度。着実に進める自身があるならば、お得でしょうが、こうしたアプリケーションを利用する人は大概にして「システム」のちからを頼って学習を進めたいところでしょう。
総合: ★★★☆☆
学習の経路は素晴らしく、「自分で遊びとして楽しんで学ぶ」というよりもどちらかといえば教育機関向けです。
プログラミングのサポートを行う人がそばにいたり、「わからなかったら戻る」という方法を常にフィードバックしてくれる存在が隣にいれば、プログラミングの学習に素晴らしい効果を発揮します。
個人で学ぶというよりも、プログラミング教室で活用されているのは、教育色が強いことが、理由なのでしょう。