協働プログラミングツール「Glitch」はプログラミング教育に革命を起こすか?
今回ご紹介するのは使ってみてその使いやすさに驚きに驚いた、Glitchという、オンラインIDE(統合開発環境、プログラムを書くためのエディタ)です。
Glitchのすごいところ
下記の3つのポイントがすごい!
1.1クリックで自分のサイトを公開することができる。
2.同時に複数人で共同編集をすることができる。
3.共同編集の履歴を時系列で見ることができ、バージョンを戻せる。
では、それぞれのすごいポイントを見てゆきましょう。
1.1クリックで自分のサイトを公開することができる。
Firebase(無料で使える、mBaasという簡単にウェブサイトを公開できるサービス)にサイトを公開するとき、コンピューター上で行う場合には、例えばMacのときには「ターミナル」などを使って、コマンドを打って事項しなくてはなりません。
しかし、Glitchではすごく簡単。Firebaseで必要な下記の内容をもった設定ファイル"firebase.json"を、直接Glitchで書いて作成すれば、あっという間に公開をすることができます。
{
"hosting": {
"public": ".",
"ignore": [
"firebase.json",
"**/.*",
"**/node_modules/**"
]
}
}
手順は詳しくこのブログ、もしくは私のサイトで紹介しています。\
プログラミングを学習する人が最もつまづき、プログラミングの学習をやめてしまう原因の80%は、「開発環境」をつくれないこと、そして「公開までの大きな壁」によるものです。
Glitchを使えば、もう「開発環境」を作る必要なんてないのです。
2.同時に複数人で共同編集をすることができる。
2つ目は、複数人で同時に協働することができる!ということです。これは、プログラミングの学習に限らず、開発の現場でも問題になること。Githubを使ってお互いにバージョン管理をしていく中で、たくさんの手間とコストがかかってしまっていました。
しかし、Glitchは革命的なツールです。例えば、Google Documentsなどのように、複数の人が同時に一つのファイルを編集することができるのです!!
これで、同じ場所を編集してしまっていらぬ対立が起きたり、手戻りがあったあの頃とはサヨナラすることができます!!なんて素晴らしい!!
Glitchを使えば、共同作業の方針に悩むことはもうありません。
3.共同編集の履歴を時系列で見ることができ、バージョンを戻せる。
3つ目は、Glitchはみんなで編集した履歴を見ることができる上に、簡単に元の状態に戻すことができます。こちらもプログラミングの学習に限らず、開発の現場においても大変問題になることです。
Gitというバージョン管理のプログラミング言語がありますが、なかなか難しく、それぞれのコマンドを覚えたりする必要があります。また、いいタイミングで適切なコマンドを使わなければ、元の状態に修正するまでに多大な労力と時間を奪われてしまっていました。
しかし、GlitchはGUI(クリックやドラッグで視覚的に操作することができる)のバージョン管理機能がついているので、楽チン!戻したい時間をクリックすればすぐにでもその時の状態に戻すことができるのです!
これで、こんがらがっていたGitコマンドに悩んでいた昔ともおさらばです。
Glitchを使えば、バージョンの管理の方法を学習する必要はありません。
なぜ、プログラミング教育に革命を起こすのか
それは、プログラミング教育において「開発環境の整備」と「本物感の演出」がトレードオフになってしまっているからです。
ScratchやCodemonkeyは、大変便利なツールで誰でもできる上に、環境整備が簡単。でもわたしたちがいつも目にして、使っているウェブサイトを制作することは叶いません。
しかし、このGlitchを使えば、いとも簡単に本物のウェブサイトを公開できる上に、HTML、JavaScript、CSSを使った本格的な開発をすることができます。
ちょうど、Scratchなどの学習用の言語から、テキストで書かれた、開発現場で活用されているプログラミング言語へとジャンプアップしたいなら、このGlitchはもってこいのツールです!
3つの素晴らしいポイントがあるGlitch、無料のFirebaseと合わせてぜひ活用してみてください!!