初版「勇気を持ちたい仲間への応援歌」　あらすじ連載【２６】

　　皆様、いつも本当にありがとうございます。

　【２６】己の弱さの克服をできないまま、生活は安定して行きました。

　平日は専門学校、夕方の英語学校、夜は自炊。そして、ルームメイトとの団欒、授業を録音したテープで復習。週末は丘の上で自分と向き合い、その後、街に出て友と酒を飲む。こうして繰り返される、一見安定しているかのようなサイクル。

　それは、己の弱さから逃げ回る専門学校が居座る、誤魔化しの安定。

　限界が近づいていました。

　そして...

　いつも通りの月曜の朝。学校の準備をする私の体の中で何かが弾けました。それは、すごい勢いで全身を駆け巡り、私を外へと連れ出しました。乗り込んだ車は学校とは違う方向へ向かいます。

　日常が壊れる音がしました。もっとはっきり聞きたくて車は走りました。

　全壊の音のする所まで。

　つづく...

　どうかよろしくお願いいたします

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