初版「勇気を持ちたい仲間への応援歌」 あらすじ連載【19】
皆様、いつも本当にありがとうございます。
【19】専門学校がスタートしました。
白人・ヒスパニック・黒人・インディアン等、授業によって生徒は50名位になります。もちろん、日本人は私一人で、講師の話す英語の意味が3分の1も理解できません。皆が笑うジョーク、クラスで私一人だけ笑えません。
無口でした。私は、外国からやって来た、たった一人の無口な留学生でした。私の上にだけ皆とは違う光りが、違う色の光が差しているような錯覚。別でした。私一人だけが別の生き物でした。被害妄想かもしれません。しかし、私は、そう自覚しました。
私は、日々天井にある無数の小さな穴を数えて過ごしました。
ひたすら一つ一つ。何度も。
自分が消えてしまわぬために。
私の専攻はツーリズムです。担任講師は、陽気で明るい白人女性。彼女は、授業中私を気にして頻繁に声を掛けてくれます。
「トモヒーシャ!これ意味分かる?日本ではどうなの?!」
あたふたする私。たどたどしい英語。その都度、中断する授業。背中に感じる皆の視線。
入る穴を懸命に探す。
それだけが、私のできる事でした。
つづく...
どうかよろしくお願いいたします
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